雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

心霊探偵 八雲3

2012-07-14 21:42:35 | 

神永学著"心霊探偵 八雲3"を読みました。
BOOK OFFで見かけたので買いました。
2巻で八雲と主義が異なる八雲の父親が登場した
みたいです。
でも読んでなくても特に困ることはありません。
1巻は中篇集でしたが3巻は長編です。
八雲の性格がわかってきました。
1巻では嫌な奴という感じがしましたがだんだんと
薄れてきました。
だけど好きとは言えません。

八雲は片目が赤くて死んだ人が見えます。
八雲が住み着いている大学内の部屋へ不思議な
現象を調べて欲しいと依頼者がやってきます。
屋上から自殺した女性がいます。
彼女は幽霊となってからも何度も何度も自殺を
繰り返しています。

真琴、麻美はスナックで裕也と伸一に出会います。
トイレで幽霊の姿を見ます。
麻美が部屋からいなくなりました。
部屋にいる真美と電話で話していて部屋へ行くまでの
数秒の間に消えてしまいました。
その時は霊媒師の神山もいっしょにいました。

八雲の知り合いの刑事の後藤は石井と共に昔の
強姦事件を調べなおしています。
後藤は命令に従わずに浮いた存在になっています。
八雲の大学の知り合いの学生の春香も調べ物を
手伝います。

たびたび裕也は幽霊を見て恐怖心でいっぱいです。
裕也が消えました。
伸一が自殺した沢口理佳の強姦犯人として服役して
いたことがわかります。
裕也は後藤の上司の井手内の息子です。

今回の幽霊騒ぎは冤罪や自殺に追い込まれた人の
関係者が仇を打つためにしくんだことでした。
警察官が絡んだ悪事です。
強姦の被害者を自殺に追い込み真犯人を隠蔽し
無実の人に罪をかぶせました。

八雲が真実を突き止めていきます。
心霊探偵と銘打っていますが八雲は幽霊が見えると
いうだけです。
あとは普通の探偵です。
またしても悪徳警察官かといいかげんため息がでます。
刑事の後藤と石井のコンビはいい雰囲気です。