欧州最強クラブ決定戦「UEFAチャンピオンズリーグ2011-2012」は、日本時間19日未明に決勝戦が行われました。今季の決勝カードは、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)VSチェルシー(イングランド)の組み合わせで、決戦の舞台はバイエルンのホームスタジアム「アリアンツ・アレーナ(フースバル・アレーナ・ミュンヘン)」です。2年ぶりのファイナル進出となるバイエルン、地の利を活かしきれるか?完全アウェーで大一番に臨むチェルシーは、初の欧州王者を狙います。
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バイエルン
GK 1 ノイアー
DF 17 ボアテング
DF 21 ラーム
DF 26 コンテント
DF 44 ティモシュチュク
MF 7 リベリ
MF 10 ロッベン
MF 25 ミュラー
MF 31 シュヴァインシュタイガー
MF 39 クロース
FW 33 ゴメス
チェルシー
GK 1 チェフ
DF 3 A・コール
DF 4 ダヴィッド・ルイス
DF 17 ボジングワ
DF 24 ケイヒル
MF 8 ランパード
MF 10 マタ
MF 12 ミケル
MF 21 カルー
MF 34 バートランド
FW 11 ドログバ
チェルシーボールで始まった前半、序盤からバイエルンが相手ゴールを脅かし続けます。前半13分に左サイドのクロスに、マリオ・ゴメスが飛び込み、頭で合わせるも決められない。19分、ゴメス空振り→チェルシーのランパードがのバックパス→ホジンクワあわやオウンゴール。21分、ロッベンのシュートをGKチェフが足でセーブ。こぼれ球もチェルシーDFがクリア。28分、ミュラーがダビド・ルイスに倒されてFKを獲得し、ロッベンが左足で狙うも壁に直撃。
バイエルン一方的なペースで進む中で迎えた32分、チェルシーはケイヒルが倒されてFKを獲得。ペナルティエリア手前、ゴールほぼ右寄りのFKをマタが左足で直接狙ったが、ボールはバーを越えて行きました。バイエルンは35分、リベリが左サイドでドリブル→シュートはダメ。さらに36分、左サイドのクロス→ミュラーがボレーシュートもわずかにゴール左。
逆にチェルシーはランパードのスルーパス→ドログバがDFラインを抜け出したが、バイエルンDFがシュート打たせない。37分、カウンターからチャンスを作り、ドログバ→ランパード→カルーが右から狙うも、バイエルンGK・ノイアーがキャッチ。
39分、バイエルンはゴメスのシュートのこぼれ球をリベリが拾ってクロスも、ノイアー合わせられない。42分、マリオゴメスが中央でシュートを放つも、ボールはバーの上。前半はバイエルンが決定的なチャンスを何度もありながらも、チェルシー守備陣が凌ぎ切り、両チーム0ー0で折り返しました。
後半8分、ミュラーが左サイド突破→ロッベンのシュートをチェフが弾き、こぼれ球をリベリが押し込んでゴールかと思われたが、オフサイドで先制ならず。チェルシーは26分、中盤でボールを繋いだ後、右サイドクロスにカルーが飛び込むもクリアされる。28分、バートランドに代えてマルダを投入。その直後にアシュリー・コールのクロスにドログバがボレーシュートするも、GKノイアーにキャッチされる。
後半30分、リベリがエリア内でDFをかわし、深い位置でクロスを上げたが、チェフがパンチング。33分、リベリのパスを受けたミュラーのシュートはゴール左。リベリが持ちすぎなければゴールだったけど。37分、左サイドのクロスにミュラーがヘディングシュートするも決まらず。その1分後、ミュラーがもう一度頭で叩きつけ、ボールはチェフの頭を越えてゴールイン!ようやく1点が入った!チェルシーはカルーOUTでフェルナンド・トーレスを投入。
残り5分、ロッベンが右サイドで倒され、ダビドルイスにイエローカード。そしてバイエルンはミュラーに代えてファン・バイテンがピッチに入る。このままでは終われないチェルシーは、43分に右CKを獲得。マタがセンタリング→ドログバが頭で合わせて同点ゴール!土壇場で試合を振り出しに戻した!これで1-1!同点で勢いに乗るチェルシーは、ロスタイムにほぼ中央の位置でのFKをドログバが蹴るも失敗。そのまま90分が終了し、1-1で延長戦に突入しました。
いよいよ延長戦。30分で決着つくか?開始していきなり、チェルシーのトーレスがバイエルンDFをかわして右サイド突破を見せる。ペナルティエリア内でボアテングに倒されるも、ファウル無し。バイエルンは延長前半3分、リベリがPA内でドログバに倒されてPK獲得。ドログバはこのプレーで警告。リベリは一旦ピッチを離れるもプレーできず交代。バイエルンの勝ち越しをかけたPK、ロッベンが右隅を狙ったが、GKチェフが下腹部で止めた!チェフカッコいい!!
チェルシーは11分にトーレスが攻め込むもDFにブロックされる。13分にFKをランパード→トーレス右サイドでクロス入れるもドログバに届かず。
延長後半3分、バイエルンは左CKの流れから、ラームのクロス→途中出場のオリッチが合わせるも、ファン・バイテン詰めきれず。後半6分、ラームが右サイドでグラウンダーのクロス、マリオゴメスにシュートはDFにクリアされてCK。右CKをロッベンがセンタリングするも、トーレスが渾身のクリア。延長後半10分、ほぼ右のFKをロッベンが左足で浮かせるも、チェフにキャッチされる。延長戦でも1-1のまま終了し、勝負はPK戦にまでもつれ込みました。
運命のPK戦、先攻のバイエルン1人目・ラームは右側を狙って成功。後攻・チェルシーはマタが蹴るも、ノイアーに止められて失敗!2人目、バイエルン・ゴメスは右隅に決め、チェルシー・ルイスは右上に決める。3人目、バイエルンはGKのノイアーが挑戦し、左隅に決める。チェフも反応したが届かず。チェルシーはランパードが登場し、中央へ豪快に決めてみせた。3人終了時点で3-2とバイエルンリード。
4人目、バイエルンはノリッチが蹴るも、チェフがセーブ。対するチェルシーのアシュリー・コールは成功。これで3-3のイーブン。いよいよ5人目。バイエルンはシュヴァインシュタイガーが挑戦するが、ポスト右に直撃…。決まれば優勝となるチェルシーは、ドログバが登場。左隅に流し込んで勝負あり!チェルシーがPK戦の末、欧州制覇!!
バイエルンが地元サポーターの後押しを受けて一方的に試合を進めていたんだけど、最後は完全アウェーだったチェルシーに凱歌が上がりました。バイエルンはミュラーが先制ゴールを決め、勝利まであと一歩まで来ていたんだけど、後半ロスタイム直前に同点に追いつかれ、延長戦ではロッベンがPK失敗。PK戦でも4人目と5人目が続けて外してしまいました。ブンデスリーガ、ドイツカップでボルシア・ドルトムントにタイトルを奪われ、地元でのCL決勝に全てをかけ、一度はリードしながらも悪夢の敗戦。結局無冠に終わってしまいました…。
そして優勝したチェルシーは、厳しいアウェーの中で見事に欧州王者に輝きました。優勝の立役者となったドログバは、4年前の決勝では一発レッドで退場という苦い経験を味わいましたが、今年は値千金の同点ゴール、優勝を決めるPKを決めて見せました。チェルシーは欧州CL初優勝、今年12月に日本で開催されるクラブワールドカップの出場権も獲得しました。日本でランパードやドログバ、チェフが見られる!