内柴正人が北京五輪金メダル第１号！反町JAPANは連敗でグループステージ敗退…

８日に開幕した北京五輪も競技２日目を迎えました。初日は女子重量挙げの三宅宏美選手が６位、柔道女子48キロ級の谷亮子選手が準決勝で敗退し銅メダル、なでしこジャパン（サッカー女子日本代表）はアメリカに完敗といいところ無く終わりました。さて２日目は男子柔道66キロ級の内柴正人選手、女子52キロ級の中村美里選手、サッカー男子代表がナイジェリアと対戦しました。


男子サッカー代表は初戦のアメリカに敗戦して黒星スタート、２戦目のナイジェリア戦で勝つか引き分ければ決勝トーナメント進出に望みがつながるところでした。試合は前半からナイジェリアが猛攻を仕掛け、29分にオコロンクォが本田拓也のスライディングを交わしてラストパス、ゴール前でオデムウィンギーが合わせるも大きく外します。36分にはカイタの強烈ミドルが炸裂しますが、GK西川周作がわずかに弾きゴールを許しません。対する日本は31分、左サイドで先発出場の安田理大がドリブル突破してクロス、谷口博之が合わせるもGKにセーブされ先制ゴールなりません。
両チーム無得点で前半を終えた後半、７分に香川真司のシュートもゴールならず。そして13分、ナイジェリアはオコロンクォのドリブル突破からオデムウィンギーに繋いでオビンナのシュートが決まって先制。先制された日本はCKから本田圭佑のシュートもGKに阻まれて同点ならず。19分に岡崎慎司、豊田陽平を投入して反撃を試みますが、29分にナイジェリアのアニチェベのゴールで２点目を奪われてしまいます。２点を追いかける展開となった日本は34分、谷口のスルーパスを受けた豊田が右足で決めて１点を返します。最後まで相手のカウンターを止めてチャンスを作りましたが反撃及ばず試合終了。１－２でナイジェリアに敗れた日本代表、２連敗でグループリーグ敗退が決定しました。

柔道は男子66キロ級の内柴正人と女子52キロ級の中村が登場。女子の中村は、初戦となる２回戦でタラングル（ドイツ）戦は延長までもつれ込みましたが、相手のかけ逃げに指導が入って初戦突破。続く３回戦ではベルギーのエイレンと対戦。残り１分を切って中村が小外刈りで効果を得ると、最後まで効果１を守りきり優勢勝ち。準決勝ではアン・クメ（北朝鮮）の圧力の前に屈し決勝進出を逃しました。３位決定戦に進むことになった中村はキム・ギョンオク（韓国）と対戦。開始47秒に小外刈りで技ありを奪うと、そのまま押さえ込んで合わせて一本勝ち。初挑戦の五輪で銅メダルを獲得しました。なお決勝戦のアン・クメVSセン・トウマイ（中国）はセン・トウマイが優勢勝ち。地元ファンの期待に応えて連覇達成を果たしました。
男子の内柴は、初戦の２回戦でファシント（ドミニカ共和国）を相手に袖つりこみ腰で一本勝ちして連覇へ上々の滑り出しを見せると、３回戦のミレスマイリ（イラン）戦では積極的な動きを見せ、巴投げで有効を奪って優勢勝ち。準々決勝でシャリポフ（ウズベキスタン）と対戦した内柴は、開始１分30秒に相手の巴投げで有効を取られましたが、残り20秒に巴投げで技ありを奪うと、そのまま袈裟固めで押さえ込んで逆転勝ち！苦しみながらも準決勝に駒を進めました。準決勝でアレンシビア（キューバ）と対戦し、残り６秒で巴投げで有効を奪って優勢勝ちをおさめて決勝進出。そして決勝でフランスのダルベレと対戦した内柴は、開始から果敢に攻め立てると、開始１分に押さえ込んだ直後にダルベレがタップして試合終了！内柴が五輪で２大会連続の金メダルを獲得、そして北京五輪金メダル第１号に輝きました！

２日目にようやく日本に金メダルが生まれました。本当だったらヤワラちゃんが金メダルを獲るはずだったのに準決勝でまさかの敗退で銅メダル止まり、もしかしたら平泳ぎの北島康介選手まで見れないんじゃないかと思っていましたが、内柴選手がやってくれました。男子柔道では野村忠宏さん以来の五輪連覇達成だそうです。アテネではオール一本勝ちでしたが、北京では３試合で一本勝ちをおさめました。アテネ以降は2005年の世界柔道で銀メダル、その次の世界柔道は代表落ちと不振に陥っていましたが、北京で金メダルを獲得して完全復活となりました。内柴選手は柔道日本代表チームの主将ということで、主将としての役目を無事に果たしましたね。さあこの後出てくる選手も内柴選手に続くかどうか。11日は男子73キロ級に金丸雄介選手、女子57キロ級に佐藤愛子選手が登場します。
男子サッカーは２連敗でグループリーグ敗退が決定してしまいました。やはり相手が強すぎるのもそうですが、オーバーエイジ不在、梅崎司、柏木陽介、伊野波雅彦、青山敏弘が代表落ちしたのが響いた形となりました。ガンバ大阪の遠藤保仁が元気だったら北京で２連敗しなかったのに…。このままじゃ2010年のW杯予選にも影響するのでは…。最終戦はオランダと対戦する反町ジャパン、３連敗の可能性もありますが少しでも意地を見せ付けて欲しいと思います。

北京五輪２日目を終え、日本は金メダル１個、銅メダル２個、計３つのメダルを獲得しました。３日目は水泳平泳ぎ100ｍで北島選手が連覇に挑戦します！準決勝では全体２位と連覇のチャンスは十分にありますが、全体１位のアレクサンドル・ダーレオーエン（ノルウェー）が59秒16の五輪新記録を出したことで、ブレンダン・ハンセン（アメリカ）以上の強敵が現れました。果たして北島選手は新たに現れた強敵を退けて金メダル獲得なるのか？100ｍ平泳ぎ決勝は午前11時30分（日本時間）にスタート予定です。