なでしこジャパンVSニュージーランド 勝てる試合だったのになあ・・・。

北京五輪開幕まであと２日と迫りましたが、一足早くサッカー競技が開始しました。日本選手団の初陣を切ってなでしこジャパンが登場。女子日本代表はグループGに入り、アメリカ、ノルウェー、ニュージーランドと同組です。６日の初戦はニュージーランドと対戦。格下を相手に快勝と行きたいところでしたが…。

この日のスタメンです
GK 1　福元美穂
DF 2　近賀ゆかり
DF 4　岩清水梓
DF 5　柳田美幸
DF 14 矢野喬子
MF 7　安藤梢
MF 8　宮間あや
MF 10 沢穂希
MF 15 阪口夢穂
FW 11 大野忍
FW 17 永里優季
フォーメーションは４－４－２、主将の池田浩美がスタメンから外れてベンチスタート、沢穂希がゲームキャプテンを務めることになりました。

試合開始からニュージーランドが猛攻を仕掛けます。しかし日本DF陣が集中した守りを見せてシュートを打たせません。日本は９分にペナルティエリア前にクリアされてあったこぼれ球を岩清水がシュートを放ちますがゴールラインを割ります。16分、宮間→大野と繋いで阪口がシュート、安藤が足を伸ばして押し込もうとするも届かず、ボールはGKにキャッチされます。１分後、左サイドの柳田がクロスを入れ、永里がDFを交わして、大野とのワンツーからシュートを放つがゴール右に外れて先制ならず。
２つの決定的チャンスをきっかけに流れを掴みかけた日本は20分、大野がペナルティエリア手前で倒されてFKを獲得。このFKを宮間が直接蹴りましたがDFに阻まれました。32分、永里のスルーパスに反応した大野が抜け出すと、キーパーとの１VS１となってシュート！しかしGKが片手一本のファインセーブの前に阻まれてしまいゴールならず…。日本圧倒的ペースで迎えた37分、ニュージーランドは右サイドでドリブル突破していたライリーのクロスをヤロップが合わせ、GK福元がキャッチできずゴール。ここまで安定していた守備にまさかのミスが出て先制点を奪われてしまいました。前半のうちに反撃したい日本は、38分に澤がシュートを狙うも相手に阻まれると、終了間際のFKを柳田が狙うもGKにキャッチされ前半終了。前半はペースを握りながらも先制されるという予想外の展開で折り返すことに。

エンドが変わった後半、日本はキックオフと同時にショートパスで繋いで行きましだが、シュートまで持ち込めず。３分、日本はFKを宮間が蹴るが壁に当たる。ところが日本に落とし穴が…。10分、ニュージーランドのCKをクリアした時、日本のファウルがあってPKを献上してしまう。岩清水が相手を押したとして警告が出される。このPKをハーンが蹴り、福元が手を出すも弾かれ、そのままゴールに吸い込まれてしまい２点目。
残り時間は30分とはいえ２点を奪われて厳しいムード。それでも日本は勝負を諦めません。15分、安藤のクロスから中央にいた阪口がボレーを狙うがバーの上へ。さらに立て続けにCKを獲得しますが、ニュージーランドの高い守備陣の前にゴールネットを揺らせず。20分過ぎからは日本が立て続けにシュートの嵐。まずは宮間のスルーパスに反応した大野がシュートも阻まれる。次は安藤がミドルを放つもダメ、23分には宮間クロス→澤ヘッドを狙うもクリアされ、こぼれ球を拾った宮間が右足一閃もブロックされる。日本１点が遠い。そして26分、ペナルティエリア内で相手DFのファウルが取られてPK獲得。これを宮間が直接決めて１点を返す。まだ１点差、同点あるいは逆転の可能性も充分にあります。
30分、宮間が左サイドでクロスを入れると、大野がボレーも決まらない。34分、日本は大野に代えて荒川恵理子、37分には安藤に代えて丸山桂里奈を投入。３トップ気味だ。残り時間も10分を切り、時間が経つほど厳しい中迎えた41分、右サイドからのFKを宮間がセンタリング、これを澤が右足ボレーで合わせて遂に同点！なでしこの精神的支柱がここ一番でやってくれました！さあ後は逆転ゴールを決めるだけ。42分、澤が中央でドリブル→宮間クロス→最後は阪口が頭で合わせるも枠を捉えられず。ロスタイムには宮間がシュートを２本放つも最後まで逆転弾は生まれず試合終了。２－２でニュージーランドに引き分けたなでしこJAPAN、勝ち点１と厳しいスタートを切りました。


負けなくて良かったんだけど正直勝ちたかったです。勝てば内容では圧倒的にペースを握っていたんですが、相手の少ないチャンスをものにされて２失点を喫してしまいました。残り20分で宮間のPKと澤のボレーで同点に追いついたんですが、もっと早く得点が欲しかったと思いました。特に大野がなあ…。相手GKは上手いのもあったけど、決めるべきところは決めて欲しかったです。この試合は２～３点損していているかもしれません。守備陣も国内での２試合は完封でしたが、一瞬の隙を突かれてしまい先制点を奪われると、岩清水が相手を倒してPKを献上してしまいました。立ち上がりの猛攻を凌いだのはよかったんだけどな～。
ホントだったら３点以上＆完封勝ちの快勝で勝ち点３GETのはずだったのに…。勝てそうな試合で勝てなかったのは本当に悔しいです。次戦からは強豪国との相手が２試合続きます。３位でも成績次第なら決勝トーナメントに進出できるんですが、これでは無理かも。
さてその他の試合結果ですが、アメリカVSノルウェーは２－０でノルウェーがアメリカを降すという波乱が起きました。まさかFIFA女子世界ランク１位のアメリカが負けるなんて…。北朝鮮、中国は白星スタート、ドイツはブラジルにスコアレスドローに終わりました。この結果、G組はノルウェーが首位、日本とニュージーランドが２位、アメリカが最下位スタートとなりました。でもまだ残り２戦あるのでどの国にもチャンスはあると思います。なでしこJAPANは次戦、９日にアメリカと対戦。初戦黒星のアメリカとのサバイバルマッチとなりました。日本もアメリカも負けられない試合ですね。厳しい試合になると思いますが、勝ち点が獲れることを願っています。
６日は女子代表が引き分けに終わりましたが、７日は男子代表の初戦が待ち構えています。反町JAPAN初戦の相手はアメリカと対戦。男子のアメリカも手強いので苦戦が予想されます。決定力不足が解消されないまま本番を迎えるということで不安を感じてしまいますが、それを解消するような内容＆結果になってくれたら良いと思います。とにかくゴールを決めてくれぇ！！