Pro house keeper

アメリカのローカルフードを中心に、世界各国の料理レシピを自宅で気軽につくる料理日誌。

バウム・クーヘン。

2010-05-02 08:24:37 | 料理
ゴールデンウィークが本格スタート。
私のゴールデンウィークはいわゆる父の日週間です。
というのも、実父の命日と義父の誕生日が隣り合わせで"子供の日"にあるため両家にはしごで帰省するのが毎年の習慣です。

今年は仕事を始めた影響で連休目いっぱいどたばたするのは、体力的にも精神的にもしんどいので、連休直前に実父のお墓参りを済ませておいて、ゴールデンウィークは義父側だけの訪問で少しゆとりのある連休とすることに。
ということで、恒例の手土産作り。

今回は、近頃流行の自家製バームクーヘンに挑戦。
バームクーヘンというと昔はおやつという感覚でしたが、最近では結婚式の手土産というのが印象のお菓子。もらって食べるというもので、買うという感覚はないお菓子の一つなのですが、なぜか最近自家製バームクーヘンの作り方を雑誌や料理本などでよく見かけます。

自家製では作れないお菓子の一つだと思っていたので、一度作ってみて市販のものとどの程度違うのか確かめたいと思っていました。
レシピを色々見てみると、生地については基本的にホットケーキミックスを使う簡易形とカトルカールの生地を使って作るバージョンとかがあり、形は卵焼き器で巻いて作る通常のロール型と巻かずに積み上げていく平面型の2種。焼き方はオーブンで焼く方法が一部ありますが、たいていはコンロで焼く方法が主流。魚焼きグリルを使ったあぶり焼きの手法も好評のようですね。

どの作り方を試すか検討した結果、Mix粉と卵焼き器は持っていないし、魚焼きグリルは使いたくないので、生地はカトルカール系、フライパン焼き、積み上げ法で作ってみることにしました。

ボウルにバターを入れて電子レンジで溶かしておきます。

別ボウルに卵と砂糖を加えて泡だて器でよくあわ立てて、もったりとリボン状にたれ落ちる程度まで泡立てます。
レシピによってバターと砂糖をあわ立ててから作るクリーミングタイプや卵と砂糖を混ぜるだけの簡易タイプなど作り方にばらつきはあるので、今回はふんわり感を多少重視してスポンジケーキを作る要領で、泡立ててみました。

泡立てた卵液に溶かしバターをゆっくりと加えながら混ぜ合わせます。

さらに牛乳を加えて混ぜ合わせます。

さらに別ボウルに薄力粉、片栗粉、ベーキングパウダーを合わせておきます。

合わせておいた粉類を振るいながら2回に分けて加え、ゴムベラでさっくりと混ぜ合わせます。
これで生地は完成。思ったより固めの生地なので、焼く前に水分を加えて生地の固さを調整することに。

とりあえずこの状態で蓋をして冷蔵庫で10分冷却し、室温で30分ほど寝かせました。
冷やしすぎると生地が固くなってしまうので、基本は室温で寝かせることにしました。

寝かせた生地はやはり固めなので、薄く延ばすのには不適当。ベーキングパウダーを入れていることもあって、レモン汁を少々加えてブースターにし、さらに足りない部分は牛乳を加えて少しゆるい目のホットケーキ生地程度まで調整しました。
結局、たいていの既存レシピより水分量はかなり多めになりました。

いよいよ最大の山場の"焼き"に入ります。
フライパンに油を敷いて、よく熱しておきます。たいていのレシピではテフロン加工のフライパンで作るのが推奨されていますが、我が家にはないので、鋳物ミニフライパンで作ることに。

1枚目が焼きが一番難しいところ。熱いフライパンに生地を薄く広げます。あっという間に固まってしまうので、粘度が高いと薄く出来ないのでやはり生地の固さが仕上がりの最大ポイントになっていますね。

焼き方も一枚ずつ焼いては重ねる方式もありますが、今回は両面焼き法を採用。
底面を焼いている間に表面に生地をぬり、ひっくり返して、また表面に生地を塗り重ねて焼いていく手法です。

バームクーヘンなので、切ったときに層が見えなければならないため底面部分の焼き加減が重要。火通りは薄い生地なのでほとんど問題はないと思いますが、逆にこげ色をつけすぎて焦げ臭い、パサついた生地にならないか心配。
でも焼き色をしっかりつけなければ、層には見えずこれも問題です。

少し強めの火で短時間で焼き重ねていくのがベスト。
表面に生地を薄く塗りつけてひっくり返し、焼き色を一気につけてまたひっくり返すことを20回程度、生地がなくなるまで繰り返して焼きました。
焼き上がりは巨大なパンケーキになっていますので、この状態では層がどうなっているかはわかりません。
ある程度厚みがでると焼きやすくなりますが、中央部と端部分の厚みに差が出やすいため、ひっくり返しては、コテで軽く押し付けて厚みを均一にするのもポイントです。

焼きあがったら網の上で冷ましつつ、生地が暖かい間にアーモンドリキュールを表面に振りかけてしみこませておきます。

完全に冷めたら、粉砂糖とレモン汁で作ったアイシングをかけて、表面が固まったら完成。
今回は長方形に切り分けました。

切り分けてみるとなんとか層状になっていて一安心。やはり最初に焼いた中央部分の厚みが均一ではないのが良くわかります。上下端に行くほど層は細かくなっていますが、最初の方が焼き色はよくついていて層がわかりやすい。
焼き色と生地の厚み加減は何度か焼いてコツを掴む必要がありますね。
それでも初めて作っても意外と簡単にそれらしく出来たので、よかったです。

味の方は、市販のものより、風味は弱いもののの、独特の柔らかさがあり、美味。
市販のものと全く同じ食感、味ではないものの、全体的にライトな仕上がりでおいしいケーキだと思います。かえって市販のものがいかに重くてリッチなお菓子であるかが痛感できますね。
作ってみると材料の配合がわかるので、いかにこのお菓子が油分と砂糖が多いカロリー過剰系のものかがよくわかりました。

見た目もちょっと奇抜で、味もよく、形もしっかりしていますので、手土産菓子にはよさそうですね。
形も今度はロール型に挑戦したいですね。

このバームクーヘンを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
Cpicon バーム・クーヘン。 by PCWP



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アボガド・テリーヌ。

2010-05-01 21:43:39 | 料理
今週のモニター課題2作目。
今回は塩昆布です。
塩昆布というと、ごはんの友と言うか、それ単独で食べるものであるけれど、副菜にもならないくらいのミニおかず。

結婚するまでは、ほとんど食べることもなく、あまり好きな食べ物ではありませんでしたが、料理に使うようになってからは、意外においしい食材であることがわかり、今では隠れた好物の一つです。

塩昆布も種類があって、大きめサイズの佃煮的なものから細切りの潮吹き昆布まで味もメーカーも値段もさまざま。老舗の塩昆布になると大阪の百貨店では行列が出来ているくらい人気のあるものがあります。

今回のモニター商品はふじっこさんの塩昆布で細切りで潮吹きタイプです。

今回の課題テーマも塩昆布を調味料として使った”簡単&便利レシピ”。
ということで、味つき料理材料として使ってみることにしました。
塩昆布を食材にすると昆布が原料のため、昆布のうまみがでるだけでなく、潮吹き昆布の粉ふき材料である塩とアミノ酸も同時に調味料となります。よって料理につかうと意外に味が濃厚になります。酢の物やおひたしに混ぜるだけでも味付けになり、しょうゆやその他の調味料が不要になるほど。
和食に使うだけでは、面白くないので、今回はフレンチな前菜に使ってみました。

テリーヌというと濃厚な肉の塊で主菜にはなりにくいものの、見た目が豪華なので前菜には最適。ただ作るのがかなり面倒であることと、時間がかかるので家庭で作る人はなかなかいないのではないでしょうか。

今回は定番の肉系のテリーヌではなく、野菜を使った簡単即席テリーヌです。
主材料はアボガド。

アボガドは二つに割って種をとり、スプーン一口大の大きさにすくって、ボウルに入れ、塩昆布とレモン汁を加えて和えます。

ジャガイモはゆでるか電子レンジで柔らかくなるまで加熱してから一口大に切っておきます。

そこへ、水切りした豆腐、ゆでたジャガイモを加えてボリュームを出し、さらにパンをちぎって加えます。
パンは寝かせている間に豆腐から出る余分な水分を吸い取るために入れるので、固くなったフランスパンなどでもよく、今回は食パンの耳を使用。
塩昆布でうまみと塩味がつくので、他の調味料は不要です。

ボウル内でアボガドや豆腐の形を崩さないように大きく混ぜ合わせます。

型はガラス製のパウンド型を使用。加熱はしないので、お好みの形と大きさの器を使えます。一人分ずつミニ器で作ってもいいかも。型にはラップを敷きこんでおきます。

混ぜたアボガドと豆腐の混合物を型に詰め込み表面をラップで包み込んで重しをして、冷蔵庫で一晩寝かせます。

寝かせたテリーヌをラップごと取り出してスライスしてからラップをはずし、お好みの野菜などと盛り付けて完成。
非加熱のため、ほとんど混ぜるだけで出来てしまうのでとても簡単です。

今回はソースとして、しょうゆとヨーグルトをお皿に添え、ミニトマトを飾りました。

一晩寝かせることで、テリーヌの形を安定させるだけでなく、塩昆布のうまみがアボガドにも行き渡り、野菜だけのテリーヌですがかなり濃厚でうまみのあるものに仕上がりました。

トーストしたパンにのせてもおいしいし、サラダ感覚でたっぷりの生野菜と和えたり、オムレツの具にしてもいいと思います。余っても使い方には困らない一品。

今回のモニター商品も大袋でいただいたので、パスタやサラダなど、和風だけでなく洋風仕立てでもっと楽しみたいですね。

このテリーヌを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
Cpicon アボガド・テリーヌ。 by PCWP



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