今週の洋朝食修行第二弾。
今回は"パンプキン・スワールブラウニー"。
長くややこしい名前ですが、ようするに渦巻きかぼちゃのブラウニーという意味。
ちょうど昨日は友人が来宅することになっていたので、お茶菓子としても使えるようなものを探していました。パイを作ろうかとも思ったのですが、この暑さでバターを触るお菓子はかなりのハイリスクです。。。
朝食にも合うようにといろいろ考えた結果、今回はマーサのレシピにあった変形ブラウニーにすることに。
アメリカのお菓子の代表格ともいえるブラウニーですが、いつ食べてもあまりおいしいというものではないですね。見た目も地味系で、日本の湿気った夏には一番不似合いな暑苦しいお菓子です。
特にアメリカでのブラウニーの理想ははチョコレートでべたべたのしっとりとかみごたえのある重めのものらしく、ふわっとしたものはケーキのようで失敗例となるようです。
よってチョコレートたっぷりのブラウニーにするのではなく、かぼちゃの入ったブラウニーを作ることにしました。このレシピの写真がなかなかよく、マーブル状にかぼちゃの黄色とブラウニーの茶色が混じってきれいでおいしそう。ふんわりしていてべたついてなさそうなので、作ってみることにしました。先日アムステルダムのスタバで食べたのがシナモンスワール。こちらはパン生地でしたが、スワールつながりからつい名前に引かれてしまいました。
まずはかぼちゃの下ごしらえから。
オリジナルのレシピではかぼちゃは固形パックのかぼちゃを使っていました。アメリカではパイなどのフィリングにかぼちゃやさつまいも、リンゴなどを使うことが多いのですが、生の素材から作るのではなく、もうすでに缶に入ったペースト状のものを用いたり、フィリング用に処理されたもパック詰めのを用いるのがかなり一般化しています。焼いて市販されているパイクラストにフィリングの缶を流し込みオーブンに入れるだけという手軽なやり方がかなり浸透しています。
クッキーも冷凍生地を焼く方法がかなり普及していますし、焼きたてを食べるという点では最低限の手間で済む合理的手法です。
しかし、今回はご指定のようなかぼちゃパックは使えませんので、自らペーストを自作することにしました。レシピのかぼちゃパックがどんなものなのかさっぱりわかりませんが、とりあえずかぼちゃを蒸して、つぶし、クリーム状にしてみました。
かぼちゃをぶつ切りにしてレンジにかけて柔らかくし、スプーンで皮を外して実の部分を荒くつぶします。
荒熱をとってから、油とシナモン、ナツメグを加えて混ぜ合わせます。
牛乳を加えて固さを調節しましたが、どの程度の固さにしてよいやらさっぱり。
ボウルに板チョコを割り入れて、バターを加えて電子レンジで30秒ほど加熱。バターが溶けて、チョコが柔らかくなったらかき混ぜて、全体をなめらかにします。
別ボウルに小麦粉とベーキングパウダー、カイエンヌペッパー、塩を加えて混ぜ合わせます。カイエンヌペッパーを入れるのにはちょっとびっくり。どれくらい辛味がきくのかちょっと心配でしたが、とりあえず規定量投入。
さらにもう一つ別のボウルに卵と砂糖を加えて泡立てます。この泡立てもハンドミキサーで5分という指示だけで、何分立てになるのかわかりません。ハンドミキサーのない我が家は泡だて器による手動ホイップなので、時間の長さの指定はあまり意味がない。とりあえず6分立てくらいに泡だててみました。
小麦粉混合物にこの泡立てた卵液を加えて混ぜ合わせ基本のブラウニー生地をつくります。
これをさらに二つに分けて、一方にはチョコレート液を加えて混ぜます。
もう一方にはかぼちゃペーストを加え、植物油、シナモン、ナツメグを加えて混ぜ合わせます。これで2種類の生地完成。
型は今回セルクル角型を使用。オーブンペーパーを箱形に折って敷きこんでおきます。オーブンは170度に予熱しておきます。
型へチョコ生地を半量流し込み、全体に広げます。その上からかぼちゃ生地の半量を流し込みまた表面を平らにならします。
かぼちゃの生地はやはり水分調整をしたもののまだチョコ生地に比べてかなり硬かったため、伸ばすのがちょっと大変でした。この時点で気がついたのですが、かぼちゃ生地の固さはチョコ生地と同じになればよいのかも。
残りのチョコ生地とかぼちゃ生地を先ほどと同様に順番に流し込み4層生地にします。
そこへナイフかへらを差し込んで生地を切るように混ぜて生地をマーブル状にします。
やはりかぼちゃ生地とチョコ生地の固さに違いがあるためうまくマーブルになりません。かぼちゃの生地がヘラに引きずられて全体によってしまいます。
しかし、あまり混ぜていると全体が均一になる恐れとチョコ生地が固まってくるので、ほどほどにして予熱したオーブンで焼くことに。
最後に生地の上に刻んだナッツを載せてから170度で30分焼きました。
規定のレシピより短めにして30分で様子を見たのですが、もうすでに焼き上がっていました。20分くらいで様子を見た方がよかったかも。ブラウニーは完全に焼いてしまってはダメなお菓子で、やや浅めがベター。
かぼちゃ生地の水分がオリジナルよりも少なかったため焼き上がりが早くなったように思います。
オーブンから取り出して5分ほど型のまま冷ましてから型から外して完全に冷まします。9等分に四角に切り分けて完成。ブラウニーもなぜか形は四角がお決まりです。
切ってみるとやはりマーブル状になっているところとなっていないところがはっきりしていて、全体からするとかなり偏っている感じ。4層にしたはずがほぼ2層というところでしょうか。味の方はまずまず。今回使用した板チョコはミルクチョコでチョコだけを先に試食してみるとかなり甘かったので、砂糖を規定の4割に押さえました。甘さは控えめでちょうど良いかもしれませんが、あまりかぼちゃの味がしないのが残念。チョコの風味が勝っているというより、かぼちゃ自身に問題があるのかも。量の問題か、かぼちゃ自身が風味の弱いものだったのか。。。
心配していたカイエンヌの辛味は全くなく、スパイスもあまり効いていないので食べやすいものにはなりました。風邪引き中なので余計に鼻が利いていないのでしょう。今回の私の味覚もあやしいのか。。。
ナッツはもっと荒みじんぎりでよく、スライスのものをつかった方が良かったように思います。次の日よりも当日がおいしいお菓子でした。次の日は甘さがさらに丸くなってちょっと物足りなくなってしまうようでした。食感は詰まった重めに。やはりTestkitchenのような繊細さはないお菓子でしたが、朝食用に使うには食べ応えが出る分、問題なさそうですね。お茶菓子としてはちょっと味が弱いわりに重たいようにも思います。
明日は久々の大量制作のお菓子つくりです。お題は"ココナッツマカロン"。
うまくできるといいですね。
昨日の献立は、かき揚げ、カルフォルニアロール、海老とかぼちゃの天ぷら盛り合わせ、豆腐とえのきとわかめの味噌汁つぶ貝ときゅうりの酢の物、でした。
このブラウニーを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
パンプキン・スワールブラウニー。
今回は"パンプキン・スワールブラウニー"。
長くややこしい名前ですが、ようするに渦巻きかぼちゃのブラウニーという意味。
ちょうど昨日は友人が来宅することになっていたので、お茶菓子としても使えるようなものを探していました。パイを作ろうかとも思ったのですが、この暑さでバターを触るお菓子はかなりのハイリスクです。。。
朝食にも合うようにといろいろ考えた結果、今回はマーサのレシピにあった変形ブラウニーにすることに。
アメリカのお菓子の代表格ともいえるブラウニーですが、いつ食べてもあまりおいしいというものではないですね。見た目も地味系で、日本の湿気った夏には一番不似合いな暑苦しいお菓子です。
特にアメリカでのブラウニーの理想ははチョコレートでべたべたのしっとりとかみごたえのある重めのものらしく、ふわっとしたものはケーキのようで失敗例となるようです。
よってチョコレートたっぷりのブラウニーにするのではなく、かぼちゃの入ったブラウニーを作ることにしました。このレシピの写真がなかなかよく、マーブル状にかぼちゃの黄色とブラウニーの茶色が混じってきれいでおいしそう。ふんわりしていてべたついてなさそうなので、作ってみることにしました。先日アムステルダムのスタバで食べたのがシナモンスワール。こちらはパン生地でしたが、スワールつながりからつい名前に引かれてしまいました。
まずはかぼちゃの下ごしらえから。
オリジナルのレシピではかぼちゃは固形パックのかぼちゃを使っていました。アメリカではパイなどのフィリングにかぼちゃやさつまいも、リンゴなどを使うことが多いのですが、生の素材から作るのではなく、もうすでに缶に入ったペースト状のものを用いたり、フィリング用に処理されたもパック詰めのを用いるのがかなり一般化しています。焼いて市販されているパイクラストにフィリングの缶を流し込みオーブンに入れるだけという手軽なやり方がかなり浸透しています。
クッキーも冷凍生地を焼く方法がかなり普及していますし、焼きたてを食べるという点では最低限の手間で済む合理的手法です。
しかし、今回はご指定のようなかぼちゃパックは使えませんので、自らペーストを自作することにしました。レシピのかぼちゃパックがどんなものなのかさっぱりわかりませんが、とりあえずかぼちゃを蒸して、つぶし、クリーム状にしてみました。
かぼちゃをぶつ切りにしてレンジにかけて柔らかくし、スプーンで皮を外して実の部分を荒くつぶします。
荒熱をとってから、油とシナモン、ナツメグを加えて混ぜ合わせます。
牛乳を加えて固さを調節しましたが、どの程度の固さにしてよいやらさっぱり。
ボウルに板チョコを割り入れて、バターを加えて電子レンジで30秒ほど加熱。バターが溶けて、チョコが柔らかくなったらかき混ぜて、全体をなめらかにします。
別ボウルに小麦粉とベーキングパウダー、カイエンヌペッパー、塩を加えて混ぜ合わせます。カイエンヌペッパーを入れるのにはちょっとびっくり。どれくらい辛味がきくのかちょっと心配でしたが、とりあえず規定量投入。
さらにもう一つ別のボウルに卵と砂糖を加えて泡立てます。この泡立てもハンドミキサーで5分という指示だけで、何分立てになるのかわかりません。ハンドミキサーのない我が家は泡だて器による手動ホイップなので、時間の長さの指定はあまり意味がない。とりあえず6分立てくらいに泡だててみました。
小麦粉混合物にこの泡立てた卵液を加えて混ぜ合わせ基本のブラウニー生地をつくります。
これをさらに二つに分けて、一方にはチョコレート液を加えて混ぜます。
もう一方にはかぼちゃペーストを加え、植物油、シナモン、ナツメグを加えて混ぜ合わせます。これで2種類の生地完成。
型は今回セルクル角型を使用。オーブンペーパーを箱形に折って敷きこんでおきます。オーブンは170度に予熱しておきます。
型へチョコ生地を半量流し込み、全体に広げます。その上からかぼちゃ生地の半量を流し込みまた表面を平らにならします。
かぼちゃの生地はやはり水分調整をしたもののまだチョコ生地に比べてかなり硬かったため、伸ばすのがちょっと大変でした。この時点で気がついたのですが、かぼちゃ生地の固さはチョコ生地と同じになればよいのかも。
残りのチョコ生地とかぼちゃ生地を先ほどと同様に順番に流し込み4層生地にします。
そこへナイフかへらを差し込んで生地を切るように混ぜて生地をマーブル状にします。
やはりかぼちゃ生地とチョコ生地の固さに違いがあるためうまくマーブルになりません。かぼちゃの生地がヘラに引きずられて全体によってしまいます。
しかし、あまり混ぜていると全体が均一になる恐れとチョコ生地が固まってくるので、ほどほどにして予熱したオーブンで焼くことに。
最後に生地の上に刻んだナッツを載せてから170度で30分焼きました。
規定のレシピより短めにして30分で様子を見たのですが、もうすでに焼き上がっていました。20分くらいで様子を見た方がよかったかも。ブラウニーは完全に焼いてしまってはダメなお菓子で、やや浅めがベター。
かぼちゃ生地の水分がオリジナルよりも少なかったため焼き上がりが早くなったように思います。
オーブンから取り出して5分ほど型のまま冷ましてから型から外して完全に冷まします。9等分に四角に切り分けて完成。ブラウニーもなぜか形は四角がお決まりです。
切ってみるとやはりマーブル状になっているところとなっていないところがはっきりしていて、全体からするとかなり偏っている感じ。4層にしたはずがほぼ2層というところでしょうか。味の方はまずまず。今回使用した板チョコはミルクチョコでチョコだけを先に試食してみるとかなり甘かったので、砂糖を規定の4割に押さえました。甘さは控えめでちょうど良いかもしれませんが、あまりかぼちゃの味がしないのが残念。チョコの風味が勝っているというより、かぼちゃ自身に問題があるのかも。量の問題か、かぼちゃ自身が風味の弱いものだったのか。。。
心配していたカイエンヌの辛味は全くなく、スパイスもあまり効いていないので食べやすいものにはなりました。風邪引き中なので余計に鼻が利いていないのでしょう。今回の私の味覚もあやしいのか。。。
ナッツはもっと荒みじんぎりでよく、スライスのものをつかった方が良かったように思います。次の日よりも当日がおいしいお菓子でした。次の日は甘さがさらに丸くなってちょっと物足りなくなってしまうようでした。食感は詰まった重めに。やはりTestkitchenのような繊細さはないお菓子でしたが、朝食用に使うには食べ応えが出る分、問題なさそうですね。お茶菓子としてはちょっと味が弱いわりに重たいようにも思います。
明日は久々の大量制作のお菓子つくりです。お題は"ココナッツマカロン"。
うまくできるといいですね。
昨日の献立は、かき揚げ、カルフォルニアロール、海老とかぼちゃの天ぷら盛り合わせ、豆腐とえのきとわかめの味噌汁つぶ貝ときゅうりの酢の物、でした。
このブラウニーを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
パンプキン・スワールブラウニー。