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かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

「太安万侶銅板墓誌」、出土から半世紀を経て国宝に指定されることになるとのこと

2025-03-21 19:48:59 | Weblog
 今朝の奈良市の最低気温は3.5℃、昼の最高気温は16.8℃、五條市の朝の最低気温はー1.9℃、昼の最高気温は17.4℃でした。今日は昨日に続いて朝から夕方までよく晴れましたが、気候は段違いに暖かくなりました。せっかくの上天気でしたので今日は外で作業していましたが、防寒具は不要ですし、花粉よけのマスクをしているせいか少し動いているだけで軽く汗ばんでくるくらい暖かかったです。明日以降は更に気温が上がってきて、最高気温は20℃を超えてくるという予報が出ています。一昨日など日最高気温でも10℃を超えられなかったというのに、年々春のはじめの日気温格差が酷くなっているような気がしてなりません。

 さて、奈良県庁や東大寺から東南東にざっと7キロほどの奈良市此瀬町の茶畑で、1979年に偶然見つかった、古事記編纂者である太安万侶の墓から出た「太安万侶銅板墓誌」が、この程国宝に指定される運びとなりました。当時、実在しない架空の人物ではないかと疑われていた太安万侶の名前がこの銅板に刻まれていたことから実在の人物だとわかったと言う、考古学史上稀に見る発見で当時考古学ブームを巻き起こした「宝物」ですが、文化庁が今日開催した文化審議会で、この墓誌を新たな国宝として指定するよう文部科学大臣に答申したとのことでした。当時、高校生だった私はこの大発見についてあまり記憶が定かでないのですが、大学受験を検討する際、本命の農学に加えて考古学についても興味を持って大学や学部について調べていたので、多分に影響は受けていたのだと思います。
 1年ほど前に奈良県立橿原考古学研究所附属博物館で現物なのか展示用のレプリカなのかはわかりませんがそのものを見ましたが、長さ29.1cm、幅6.1cmの、右側が直線、左側が波打つようにぐにゃりと曲線を描く青錆が見える銅板に、きれいな楷書で刻み込まれた文字がまるで印刷物のようで印象的でした。
 国の重要文化財には既に指定されており、その重要性についてはこれまでも十分に認識されていたわけですが、更にこのたび国宝指定されることで、文字通り国の宝として価値が認められたということになるのでしょう。我が国の歴史を語る貴重な御物として、後々の世まで大事に保持されて行って欲しいものです。
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