かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

俗に途方も無いことを砂漠から一粒の砂を探すなどと言いますが、宇宙ではその尺度が当たり前みたいですね。

2016-12-11 20:35:02 | Weblog
 本日の最低気温は、1.2℃。今冬の最低気温を更新する冷え込みでしたが、昨夜危惧したような氷点下にはなりませんでした。昨日は22時56分に1.5℃の最低気温を記録していましたが、その後あまり気温の変動がないまま朝になりました。昼間は午前中は比較的天気に恵まれ、10.7℃まで上がりましたが、雲が多く、一時は雨が降るかも?と思わせるような黒っぽい雲が空を覆って慌てて干していた布団を収容するなどするような情況だったためか、昨日同様肌寒い一日で終りました。20時現在の気温は3.7℃と昨日より0.2℃低くなっており、この分だと明日朝も同じくらい冷え込んできそうです。ようやく体調も回復したことですし、再び悪化させぬように暖かくして寝ないといけません。
 その体調ですが、ひたすら惰眠を貪ったおかげか、疲労とか頭痛とかはすっかり無くなりましたが、喉の調子の方は少し悪い方に傾き、咳ごみが目立つようになってきました。季節が季節だけに完治には少し時間がかかりそうですし、油断したらあっという間にまた熱を出したりしかねない「爆弾」を抱えてしまったような感じで困ったものです。

 さて、スイスにある欧州合同原子核研究所(CERN)が、自然界の反物質の一種である反ヘリウムを検出した可能性がある、という発表をしました。研究チームは、国際宇宙ステーションの「アルファ磁気分光器」という観測装置を用いて、2011年から5年間、計900億個超の粒子を分析し、その中から、数個の反ヘリウムと思われる粒子を発見したとの事です。900億分の数個って普通は無に等しい誤差レベルの話に感じられますが、宇宙物理学では、人工ではない自然界から初めて検出した反物質になり、たとえごくごく微量でもその存在が確かであること自体が大きな意味を持つようです。
 それにしても、分析方法とかよく判りませんが、たとえその作業の大半が強力なコンピューターの演算力に頼っていたのだとしても、休みなく毎日5000万個もの粒子を観測して反物質があるかどうかを調べること2000日近く続けるというのは凄まじい努力の研究だと思います。比叡山千日回峰行もかくやと言わぬばかりな天文学の「荒行」ですね。
 もっとも、データはまだ可能性を示唆しただけで、確実に反ヘリウムを検出したわけではないようです。この上は更に解析を進め、その確実な存在を突き止めて欲しいと思います。


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