かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

温故知新は大好きな言葉なのですが、無から有を生むのも、進化のための重要な素因だと思います。

2007-08-18 23:27:07 | ドリームハンター麗夢
 東京のお天気、どうやら1日雨がずれたみたいですね。明日は何とか1日もって、天気が崩れるのは明後日からのようです。さすがにコミケと申しましょうか、雨が降らないというのは結構なことだと思いますが、その分暑さは増すわけですから、参加される皆さんはゆめゆめ暑気対策を怠りなく、無事最後まで乗り切っていただきたいものです。もし仮に、会場で一人でも熱中症で亡くなったりしたら、今後の夏コミの存亡に関わる一大事になりかねないのではないかと思います。成人向け作品の取り扱いとか、色々なけしてありがたくない動きが蠢いている中で、そんな動きを加速するような事態を招かないように祈っております。
 一方、西は相変わらず暑い一日ですが、昨日あたりから夜の雰囲気が少し変った気がいたします。本当にわずかなのですが、確かに涼しさを覚えるようになったのです。以前は扇風機のタイマーが切れると目が覚める、という繰り返しでしたが、それが昨晩はありませんでした。今日も、昼間の暑さは変りませんでしたが、夜になってからは網戸越しに流れ込む風が意外なほどひんやりと感じられます。まだまだ残暑厳しい夏の気配濃厚な様子ではありますが、季節は確実に移り変わりつつあるようです。
 
 さて、今日も暑さにうだりながら、動画用のCGを描いていたわけですが、さすがにうだってきましたので、この間借りた「スペクトルマン」の続きなどを鑑賞しつつ、ナガラでゆるゆる作業しておりました。
 もう30年も昔の特撮物、それも円谷プロと違って低予算な作品ですから、その映像の貧弱さはどうにも否めません。また、お話自体も、破天荒というかちゃんと脚本練ったんだろうか? と首を傾げざるを得ない展開がままあったりして、それがまた安物っぽい雰囲気をいやおうなくかもし出しているのですが、悪役のゴリの魅力は前にも書いたとおりで、意外にも手下と思っていたラーがゴリに食って掛かる場面があったりして、なかなか楽しませてくれました。そもそもこの作品、始まった当初のタイトルは「宇宙猿人ゴリ」で、しばらくして「宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン」、ついで「スペクトルマン」へとタイトルが変遷した歴史を持っています。何でも視聴者から主人公が敵役なのはおかしいとクレームが付いたのがタイトル変更の理由らしいですが、最終的には変ってしまったものの、ヒーローがそのままタイトルになった他作品とは異なる視点で物語を編もうとした製作陣の心意気は、この悪役コンビの魅力にしっかり体現されているように思われます。一方ヒーロー側はその割を食ったみたいに、見事なまでにはちゃめちゃです。無理難題を押し付けてくるスペクトルマンの上司である宇宙人、まるで存在感がなく、ご都合主義で適当に行動している人間側組織。それらに振り回され、あるいは振り回して狂言役に徹するヒーロー。もし、最近のリメイクブームに乗ってこの作品が取り上げられるのなら、是非このヒーローサイドの設定は、じっくり練り直してもらいたいと思いますが、そんな破天荒な内容もまた、この作品の魅力の一端なのかも知れません。
 それにしても、こういった古い作品を観て思うのは、60年代から70年代にかけて、巨大ヒーロー、変身ヒーローという全くこれまで存在しなかったジャンルが生まれ、70年代から80年代にかけてはそれがヒロインにも波及して闘う美少女という今に通じる一路線が編み出され、というように、革新的なキャラクターの発明がこの4半世紀になされていますが、その後は果たしてどうだったか、という問題です。何十年も後に影響を及ぼし得るような新しいヒーロー、ヒロイン像の発明がそろそろあってもいいような気がするのですが、それは同時代にいてはなかなか見えないかもしれませんね。

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