今朝の奈良市の最低気温は21.5℃、昼の最高気温は24.4℃、五條市の今朝の最低気温は21.1℃、最高気温は24.2℃でした。今日も昨日に引き続いて未明から雨が断続的に降り続きました。夕方になってようやく小降りになってきましたが、明日にかけて不安定な空模様はまだまだ続くみたいです。
さて、ネットニュースを観ていたら、「ステルスブレーキ」なる謎の言葉が。なにかと思ってよく読んでみたら、なんのことはない、ただのエンジンブレーキのことでした、で終わる話なのですが、看過できないのは、このステルスブレーキことエンジンブレーキ(ハイブリッド車なら回生ブレーキとも呼ぶらしい)を批判する声が案外に高いらしいということ。いわく、「ブレーキランプが点かないのにクルマが減速している状態」を批判し、「マナー違反だ」と糾弾する動きがあるのだそうな。その界隈のヒトからすると、車の減速はブレーキを踏んでブレーキランプを点灯させるのが当然で、ブレーキランプを点けないで減速するのは、後続する車に対して減速することを知らせない=ステルスという、ある種の嫌がらせのように思われているらしいです。昔、まさにステルス減速する方法としてサイドブレーキを引く、なんて方法を聞いたことがあった気がしますが、そんな特殊な操作とは別に、エンジンブレーキで減速するのは当たり前ですし教習所でも習うんじゃないかと思うのですが、今のAT限定免許の場合はそういう話は無いのでしょうか? それでも長い下り坂ではMTだろうがATだろうがフットブレーキだけに頼るのは危険であり、シフトダウンしてエンジンブレーキをかけるべきことは教えているでしょうし、むしろ減速をブレーキにしか頼らないなんて危なっかしくてしょうがないでしょうに。
それでふと思ったのは、通勤に朝夕使っている京奈和自動車道で、片側1車線の暫定状態とはいえ一応は高速道路で70、80キロはまあ普通に出して走る道であるのに、どうもやたら車間距離が短くて、まるで煽ってるんじゃないのか? と疑いたくなるくらい詰め詰めで走る車が多いのですね。それで、ちょっとしたことですぐブレーキを踏んで後ろの赤いランプをこれでもかと点灯させながらくっついて走っています。ほんの少し、せめて3、40mも前と離れて走っていればそう頻繁にブレーキを踏まなくても走ることができるでしょうに、離れてしまうと自分の速度を維持できないとばかりにピッタリくっついて走っています。こんな車からしたら、シフトダウンで減速などされたら反応が遅れて後ろから突っ込みそうになるでしょう。
今、巷を騒がせているお年寄りの暴走ですが、このお年寄り達が免許を取った時は多分まだAT車なんてほとんど無くて、免許もマニュアル車だけの時代、私もそうですが色々それなりに叩き込まれた記憶があります。そんな人達が年を取って色々暴走をやらかすとなると、現代の、より簡単でエンジンブレーキをステルスブレーキなんて呼ぶような運転をしている人達がお年寄りになったら、一体どんな危ない運転をやらかすようになることやら。そんな末世を迎える前に、完全自動運転で人からハンドルを奪い取らないといけないでしょう。