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かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

ヒトや動物の性格や行動を制御する寄生生物が居る、というのは衝撃的な話でした。

2022-12-05 18:23:25 | Weblog
 奈良市の今朝の最低気温は6.5℃、昼の最高気温は13.2℃、五條市の今朝の最低気温5.1℃、昼の最高気温は11.8℃でした。今日は朝の内は青空が出て日差しもありましたが、午後にはすっかり曇り、日が落ちてからは、雨が降ってきました。それほど大した強さではなく、雨量を測っても数字にならない程度の降り方ではありましたが、ワイパーを時々動かさないと運転がしづらくなる程度には降ってきていました。今日は降ることはまずなかろうと思っていただけに、この雨は若干不意打ち気味でした。明日からは一転して天候は回復する見込みのようです。相変わらず寒いことは寒いですが、しばらくは似たような気温で推移しそうなのでそのうち慣れてくるかもしれません。これなら例年通りで、厳寒期はもう少し先になりそうですね。

 さて、ナショナル・ジオグラフィックの記事で面白いものがありました。アメリカ・モンタナ州のNPOイエローストーンウルフプロジェクトに所属する生物学者キラ・カシディー氏らの研究で、狼の群れの中で、独立することを決意したり、リーダーたらんとすることを志す個体は、単細胞の寄生生物トキソプラズマに感染している可能性が高いことがわかったとのことです。研究によれば、トキソプラズマに感染したオオカミは、無感染のオオカミよりも群れから離れる行動が約11倍、リーダーになる割合が約46倍も高くなりました。
「行動が、過去の経験や遺伝、現在の状況、社会的背景などを含め、多くの要素の影響を受けることはすでにわかっています。今、そのリストに寄生虫が加わりました」とカシディー氏は話すように、今まで本能的なもの、個体の性格などと思われていたリーダー的資質が、実は寄生虫によるものだというのは、ちょっと衝撃的な話です。ただ、過去にはトキソプラズマに感染したネズミがネコを恐れなくなるというものもあり、トキソプラズマは宿主を操って本能的な行動を阻害し、冒険的・行動的な性格にしてしまうようです。しかもこのトキソプラズマは自然界に広く存在してあらゆる恒温動物に感染し、人類も少なくとも1/3が感染しているとされるというのですから、これもまた驚かされます。
 トキソプラズマはネコ科の動物の腸内でしか繁殖できないというこれもまた随分と特殊な生活環を持つ生物に見えますが、人類にはひょっとしたら家猫から感染が広がったりしたんでしょうか? 
 ヒトに感染した場合、そのヒトは起業したりする割合が高くなるそうです。起業を妨げる要因として「失敗への恐怖」があるそうですが、トキソプラズマ感染率の高い国では起業妨害要因としてこの恐怖を挙げる人の割合が少なくなる傾向があり、つまり感染することでヒトは恐れ知らずになる、ということなのでしょうね。
 ひょっとしたら自分にも感染しているんだろうかと思いましたが、基本ビビリの小心者なので多分違うのでしょう。ただ地球上の生物の4割は寄生生物でそのほとんどは未知とされており、今後どんな生物が見つかり、それがヒトの生き様にどのような影響を与えているか判ってくることもあるのでしょう。ならば、夢を観やすくする寄生虫とか居ないでしょうか? 居たら即感染させてもらって夢見ライフを充実させるのですが。

コメント
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