かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

「tott」、今の技術ならもう少し見分けがつかなくならないか、と過剰な期待をしていました。

2017-09-15 21:27:47 | Weblog
 今朝の奈良市アメダスの最低気温は16.9℃、最高気温は25.4℃、五條市アメダスの最低気温は15.8℃、最高気温は24.3℃でした。数字を見ると、おおっ、と思う程に気温が下がっていますが、午前中外で仕事をしていた感じからすると、そんなに涼し過ぎるとは思いませんでした。まあ逆に暑いとも感じませんでしたが、身体が少しこの早めに来た秋の気候に慣れ始めているんでしょうか?

 さて、女優・黒柳徹子さんの仕草や口調を再現したロボット「tott(トット)」が完成、公式サイトの動画「tottoの部屋」で、ご本人との対談が行われました。音声は、テレビ朝日が保有する「徹子の部屋」の42年分の会話データを元に、NTTテクノクロスの音声合成技術で再現され、姿形は、ご本人の3Dデータを元に造形されたとのことです。ネットニュースの記事を見ると、本人そっくり! と書かれており、確かに静止画で見るとなかなか良く似ているように思います。ただ、公開されていた動画を見ると、やっぱり違和感といいうか、作り物めいた様子はどうしても否めず、いわゆる「不気味の谷現象」に至る手前位の造形に感じられました。もっともこれも、実際に実物を目の前に置いたら少し感想が変わるかも知れません。何より動画は本人との対比になっていますし、差が目立ちやすい状況とも考えられるからです。
 来年度には自立会話システムを搭載することで、より自然におしゃべりが上達するそうですが、「42年分の会話」という「ビッグデータ」をもってしても、本人そのものの完璧な再現はまだ無理なのでしょうね。いずれはAI技術の発達などでそういうのも可能となり、まさにヒトと見間違うばかりなレベルのロボットたちが巷にあふれるような時代が来るのかもしれませんが、そうなったとして、それを何に使ってどう活かしていくのか、というような事も考えないといけませんね。中には直ちに開発を中止しろ、と危機感を露わにする研究者も居ますし、今は「似ている!」と無邪気に喜んでいられても、ご本人の死後も自分が黒柳徹子だ、とばかりに「徹子の部屋」を乗っ取って活動を続けたりする怪談話になったりしたら、さすがに笑ってもいられないでしょう。まあ、今の「似ている」レベルならまだしばらくは大丈夫そうではありますが。

コメント
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