かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

大阪から知人が訪ねてきたので、久しぶりに橿原考古学研究所附属博物館へ見学に行きました。

2016-04-30 21:18:24 | Weblog
 今朝は懸念した通り奈良市で最低気温4.3℃、五條市で2℃まで下がる寒い朝になり、北海道では大雪が降って30センチほど積もったらしいです。こちらではひょっとしたら山間部で霜が降りたかもしれませんが、なんとか寒さで目が覚める、というような事態は避ける事ができました。もっとも、真冬並みの寒さにさらされたせいか、朝起きるとノドが痛くなっておりました。昨夜、背筋に悪寒が走っていたので、ひょっとしてやっぱり風邪を引いてしまったか? と舌打ちの一つもしたくなりましたが、幸い症状はそれほど酷いものではなく、昼間は20℃を超えて日差しの下では暑いくらいになったこともあってか、喉の痛みは喉の違和感程度に症状が改まりました。今日は大阪から知人、というか仕事仲間というか、公私ともにお付き合いのある人が仕事の打ち合わせでこちらまで出てくる予定だったため、大事にならなくてよかったです。

 知人は12時に橿原神宮前駅に迎えに行き、国道沿いのイタリアンのお店で昼食を共にしながら打ち合わせを行い、興味があるがまだ行ったことがない、というので橿原考古学研究所附属博物館へ案内して、2時間ばかり見学した後、再び神宮前駅に送って帰ってもらいました。
 橿考研附属博物館では、ちょうど春季特別展で「やまとのみやけと女性司祭者-史跡 島の山古墳発掘20年-」と題して、奈良盆地のちょうど中央付近、川西町唐院にある全長200mの大型前方後円墳「島の山古墳」の20年来の調査によって出土した発掘品の展示が大規模になされておりました。まあそのために、普段の常設展なら入館料400円で済んだところが、特別料金800円になっていたのが少々痛かったですが、膨大な数の出土品がところ狭しと並べられた様は中々に壮観で、常設展と合わせたボリュームはさすがに見応えがありました。ただ、撮影や手で触れるのが禁止なのが、我が国の博物館では当たり前な措置とはいえ、やっぱり残念なところがありました。トルコで見学した2つの歴史博物館やとある遺跡現場では、ストロボ照射に注意すれば、写真は自由に撮れましたし、展示品に触れるのも結構自由にできるものが多かったので、どうしてもその自由度と比べてしまいます。展示ボリュームも、相当頑張っているとは思うのですが、我が国屈指の歴史と出土品を誇る奈良県の代表的博物館としては規模が小さくてもう少し頑張って欲しいと思わざるをえません。まあ多ければ良いというものでもないのは確かだと思いますし、建物の大きさで規模の上限は自ずから決まってしまいますから、あとは展示物の内容やレイアウト、それに詳細な解説で勝負していただくしかありませんね。それでもできれば、当の奈良県が予算を振り絞って博物館を新しく大規模化に作り直す位はして欲しいと思わずにはいられませんが。
 

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