かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

昭和基地への物資搬入が危ぶまれているのは一体誰のせいなのでしょう?

2013-01-13 22:32:38 | Weblog
 南極観測船「しらせ」が、前回に続き今回も分厚い氷に阻まれて昭和基地に接岸できず、物資の輸送が危ぶまれているのだそうです。温暖化の影響か南極全体では氷が減ってきているそうですが、海流の影響などで昭和基地周辺に流氷が集まり、普段よりも分厚い氷になっているのだそうです。しかも、通常2機搭載するはずのヘリが整備の問題で1機しか搭載できず、昭和基地周辺は氷が溶けてぬかるみ、前回荷物運びに貢献した雪上車で走るのが難しい状態になっているとのこと。ヘリ1機でどれだけの荷物が運び上げられるのか、また、そのヘリが途中で故障でもしたら・・・、と考えると、現地は相当厳しい状況になっていると考えられます。そもそもヘリは3機体制でうち2機をしらせに積み、1機を予備機としておく、という運用が考えられていたそうですが、予備機、というものの重要性を理解できなかったのか、文部科学省が充分な予算を確保せず、しようがなしに2機体制で行こうとしたら間が悪いことに1機がダメになった、という話でした。せっかく新鋭艦しらせを建造したというのに、周辺整備を怠ってせっかくのその能力に枷をはめてしまうというのは、なんとなく「ハコモノ行政」に通じるバカバカしさが伺えます。これで昭和基地の活動を阻害したり、万万が一放棄するとか言うようなことになったら、現場の要求する3機体制を蹴った文官にはその責任を負ってもらう位の事をしないと、いつまでたっても現場知らずの机上の空論が幅を利かせる、かつての帝国陸海軍のような状況が改善されないでしょう。と考えて思ったのですが、自衛隊は大丈夫なのでしょうか? 正面装備はそれなりに豪華で、隊員の練度も相当なものであると聞いてますが、その整備や予備兵力は充分にあるのか、物資の備蓄などは足りているのか、気になります。いざという時、帳面上は大戦力でも実際の稼働戦力はぞっとするような状態になっていたりするのは願い下げです。しらせや昭和基地の状況がこの国の統治機構の劣化を象徴するようなものではないことを心から祈りたいです。

コメント (2)
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