かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

交通事故死者減少、本当に警察庁の努力の結果だと胸を張れるデータを公開して欲しいです。

2009-07-23 20:52:53 | Weblog
 今日は久しぶりの青空でしたが、梅雨はまだ明けていないそうで、また週末にかけて前線が居座り、天気が悪化するのだとか。もう7月も3分の2を過ぎ、暦の上では二十四節気の大暑を迎えているのに、一体いつになったら梅雨が明けるんでしょう?
 一方、四国の水がめは昨日までの雨が100ミリを超えたようで水位が少し回復しました。まあこの際ですから、四国の方々が渇水で苦労されることのないようもう少し雨をもらってもよいでしょう。

 さて、昼間、車で移動中にラジオでニュースを聞いていましたら、今年上半期の交通事故死者の数が2220人と9年連続で減少し、このペースで行くと今年の死者数が5千人を割り込むかもしれない、という話題が出ていました。その原因として、シートベルト着用義務化などの効果が出たと警察庁ではみているのだそうです。
 交通事故死者が減少したのは手放しで喜んでよいことだと思いますし、様々な安全のための方策が功を奏した、と言うのが本当なら、これも慶賀すべき事柄でしょう。ただ少し気になったのは、ニュースでは死者数の発表があっただけで、交通事故そのものの数は出なかったことです。ラジオの短いニュースだから致し方ないか、と思い、帰宅してから検索をかけてみましてが、ラジオ以上の情報は入手できませんでした。
 死者が減ったのは事実ですから嘘は言ってないのでしょうが、これでは報道としてはあまり意味が無い内容なんではないでしょうか。
 前にも事故死者数が減ったと言う一方で事故の件数は増えた、という話があり、使者の減少は警察庁の努力の結果と言うより、今の車の安全対策が進んできてヒトが死ににくくなっただけではないか、と書いたことがありましたが、今回も同じようなことが言えるだけなのではないか、と少し水を差したくなりました。後部座席のシートベルト着用義務で事故死が減ったと言うなら、過去のデータと今年のデータで、後部座席で事故死したヒトの数が実際にどう推移しているのか、データを示して欲しいのです。また、若い人たちの車離れや景気悪化による自動車の減少、交通量の減少、エコ意識の浸透による省エネ運転など、事故を減らす方向に社会全体のベクトルが向いていたりしていないか、何てことも分析して欲しいところです。これらはマスコミがその気になって調べてみたら結構揃うデータなのではないでしょうか。その上で警察庁や自動車メーカーに突っ込んだ取材をするなりして、情報の中身を深化させて欲しいと願うのです。減った減ったといってみても、まだ年間5000人が車が原因で死んでいるのです。車にかかわる人達は、その原因を解析し、少しでも0に近づける努力を不断に続けるべきで、そのためにも、個々の事故のケースを分析し、死が発生する状況、死なずにすんだ状況などから、安全対策のためのデータを抽出して、それを車社会全体へ還元しなければなりません。
 私はその一助として、一刻も早くドライブレコーダーを車に搭載すべきだろうと考えています。また、事故の瞬間を何秒か遡って映像記録する装置なども、搭載を義務付けるべきでしょう。それらによって集められたデータの解析を積み重ねて行けば、車の改良、運転者の技能向上、危険な道路の改善、といった交通事故やそれによる死を激減させる成果に繋がって行くはずです。今度の選挙でも、高速道路無料化、なんていう公約じゃなくてこの種の交通安全対策を具体化する、と言うような公約を掲げてくれたら、即その政党に投票しちゃうんですけどねぇ。

コメント
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