かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

腰回りで糖尿病危険度が判定できる?

2005-03-22 22:47:37 | Weblog
 昨日、あまりよい天気だったので思い切ってベランダで布団を干しました。もちろん干し終わって取り入れるときは叩いたり振り回したりして、持ち込んでからも念入りに掃除機をかけて、わずかの花粉も逃すまじ、と執念深くやったのですが、そのおかげか、驚いたことにいまだに花粉症の症状が出て参りません。ちょっと目が痒くなったり、くしゃみが出ることもありますが、例年薬無しでは到底耐えられない状態からすれば、「花粉症治った?」と勘違いしかねないほど、軽い症状でしかありません。杉花粉の季節は後少しですけど、この分だと本当に花粉症無しで、今年は過ごせそうです。
 ただ、少し布団を干しすぎました。万年床同然だったのでしっかり干そうと、裏表を入れ替えたりしながら半日日に当てていたら、もうすっかり暖まってしまって、寝ているとこれがぬくいと言うより寧ろ暑い。といって掛け布団をのけるとこれがまた寒い。寒い、暑い、などと唸っているうちに、朝になってしまいました。連日「マリみて」読んで睡眠時間が少な目なのに、今日はそれに加えて更に寝不足が進み、仕事がどうも手につかない有様でした。
 さて、アメリカで、生活習慣と密接な関係がある2型糖尿病について、ウエストの太さで発症の危険度が推定できるという発表があったそうです。何でも、危険度最小は胴回り76センチから86センチで、それ以上大きい人は2倍、100センチを越える人は12倍も糖尿病患者が多かったそうです。身長と体重から肥満度を測るBMI指数よりも相関が高かったそうで、どうやら肥満の中でも、腰回りの脂肪が2型糖尿病の発症に大きく関与しているとのこと。脂肪細胞が出すTNFーαという物質がインスリンの働きを抑えたりするらしいので、腰回りの脂肪細胞は量の問題か、膵臓により近いからか、何らかの理由で糖尿病により影響しやすいのかも知れません。
 では日本人にこのアメリカの研究が当てはまるかというと、残念ながら判りません。アメリカ人2万人を調査したそうですけど、人種のるつぼであるかの国のこと、調査対象にどれくらいモンゴロイドが含まれていたかまでは、新聞は教えてくれません。モンゴロイドは白人や黒人に比べ、遺伝的に糖尿病に弱いそうですので、ひょっとしたらもっと細身でないといけないかも知れませんし、そもそも応用できないかも知れません。言いっぱなしのテレビと違って、新聞にはせめてデータの東洋系だけ切り出して独自に計算し直すとか位までして欲しいのですが、文系の人達にそこまで要求するのは難しいのでしょうね。でも、それをもとに日本でももっと分かりやすく日頃から簡単に利用できる指標を研究すべきだ、位は言えるんじゃないかと思います。日本には有り難いことに定期健康診断とか人間ドックとか使えるツールが色々ありますけど、日常的に素人でも一目瞭然な指標というのは、あればそれにこしたことはないのです。日本人はどうも専門家に弱いというか、専門家も「素人判断は迷惑だ」とばかりに素人に簡単に説明するのを苦手としております。でも、社会全体として意識を高めるには、圧倒的多数の素人に正しい知識を持ってもらわねばならないわけですし、専門用語など理解できない素人にいかにしてその知識を伝達するかは、重要な問題のはずです。ましてや我が国は文系社会。中枢の大事なところには科学音痴がのさばっているのですから、その人達に敬遠されたりしないよう、優しく確実に正しい知識を伝える技術を磨いていく必要があるでしょう。大分前に肥満が航空機の燃料消費量を押し上げているという報道がアメリカでありましたけど、あの手この手でとにかく意識づけしようと言うかの国の創意工夫は、我が国の専門家や官僚達も見習うべきだと思います。
コメント
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