シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

クレイジーインアラバマ

2007-09-14 | シネマ か行
夫のアントニオバンデラスの初監督作品に妻のメラニーグリフィスが出演している。この二人、1996年に結婚したときもビックリしたが、いまだに結婚生活が続いているということにはもっとビックリである。ワタクシは二人とも結構好きなので、いつまでも仲良くしてもらいたいと思っているんだけどね。

さて、この作品の舞台は題名にもあるようにアメリカ南部の町アラバマ。13歳のピージョー少年のひと夏の経験として語られる。南部の少年といえば、ルーカスブラックくんである。いまではすっかり20代の青年に成長しているが、このとき16,7歳。まだ少年の面影が残っている。彼は子役からすでに何本もの映画に出演しているが、そのほとんどが南部訛りで話す役のような気がする。日本で言えば、あき竹城みたいな感じんー、例えが悪いか…彼のひたむきなまなざしがこの作品のとても重要な部分を占めている。

このお話、1965年アラバマでひどい暴力夫をネズミ駆除剤で殺して首をちょんぎったルシール(メラニーグリフィス)は、それをあっさり母親たちに告白し子供たち7人を母親に預けて、女優を目指しハリウッドへ向かう。ルシールの甥っ子がピージョー。残された彼らは彼女を心配しながらも、それぞれの夏を過ごす。

アラバマに残ったピージョーやルシールの兄であるダヴデビットモースたちは、1965年の夏、この町に根深く残る黒人差別が引き起こす事件を目撃し、当事者にもなる。一方のルシールは夫の首を靴のカバンにつめたまま、ハリウッドで成功を目指す。

アラバマで起こる黒人差別の事件と、ルシールの滑稽なハリウッドへの旅が交互に見せられ話が進み、ふざけた話なのか、真面目な話なのかよく分からない進み方をする。最終的には一応、この二つの出来事がなんとなくつながったような終わり方をするにはするんだけど、最後もふざけてるのか真面目なのかはよく分からなかった。このあたりってやっぱり監督がスペイン人だから?なんて勝手に思っちゃったりもした。

ワタクシはメラニーグリフィスもルーカスブラックもデビットモースも好きな役者さんだし、2002年に亡くなった映画界の大御所ロッドスタイガーがちょっとイカれた判事を演じてたりなんかして、結構楽しんで見れたけど、ストーリーだけを純粋に見るとなると評価は下がるかな。役者さん中心に見たい方にはオススメ。


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