試写会に当たったので行ってきました。3D吹替え版でした。
吹き替えは日本人キャストは本人がやっているので違和感はなかったし、キアヌリーブスもあの顔なので日本語を当てられても全然違和感はありませんでした。3Dの迫力はそんなに大したことなかったんですが、それは劇場とかスクリーンの設備のせいもあるかもしれません。
忠臣蔵をベースにしたアクションファンタジーということで、日本の!あの!「忠臣蔵」っちゅうことは早々に忘れておいたほうがいいでしょう。もちろん物語は吉良浅野忠信への復讐を果たす赤穂四十七士なんですが、色々と細かいところにこだわると全然楽しめなくなってしまいます。
吉良は浅野内匠頭田中泯の領土を狙い、妖女ミズキ菊地凜子に命じ、妖術を使って浅野の乱心を誘う。吉良への切りつけの沙汰として切腹を命じられた浅野の領土は吉良に渡り、主君を亡くし浪人となった大石内蔵助真田広之たちは復讐を誓い集結する。大石は妖術使いのミズキを相手にしたこの仇討には浅野家が育ててきた天狗との混血児と言われるカイ(キアヌ)が必要とカイに一緒に立ち上がるように頼む。
カイは浅野の一人娘ミカ柴咲コウと秘かに恋仲であり、そのミカは領土と一緒に吉良に獲られているため、カイはミカのために立ち上がる。
いったん浅野の家臣たちは解散となり、ほうぼうに散ってしまうのだけど、カイは流れ流れて出島で体を張って闘士となって生き延びていた。そこへ大石が迎えに行くんだけど、すごいことになっているよ!DE・JI・MA!!!ここ以外のトンデモニッポンもびっくりだけど、このDEJIMAを見ちゃったらもうあとは何でも来いだね。
全体的にヴィジュアルがゲームの世界みたいでした。あまりゲームをしないので詳しくないのですがイメージ的に。浅野が赤、吉良が青、将軍家が金になっていて、これは海外の人が見ても関係性が分かりやすくなっていると思います。衣装や建物はまったく日本ではなかったですね。あーゆーのはもう真田さんも目をつぶっちゃってるんだろうなぁ。カールリンシュ監督がそこまでこだわってないなら日本人キャストとしては割り切らないとできないと思う。
シーンとしてはDEJIMAと天狗のシーンが面白かったですね。鼻は高くなくて鳥のイメージの天狗でした。瞬きが怖かった。
キャストが本人で吹き替えているので違和感なかったんですけど、菊地凜子はあまり上手じゃなかった気がしたな。妖女という役柄だけに仕方ない部分もあるのかと思うけど、セリフ回しが白々しかったような。大石の息子・主税を赤西仁が演じていて、彼の演技を見るのは初めてだったのですが、意外になかなかうまかったと思います。ワタクシは謙さんより真田派なので、真田広之がこうしてハリウッド映画で活躍するのを見るのは嬉しいな。今回はキアヌよりも真田広之のほうが出番が多かったように思うし。
ぜひ劇場で見て!と薦めるほどの作品ではないですが、こういう系の作品がお好きな方は楽しめると思います。
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