珍しくジョニーデップの作品を見に行きました。巷で超人気のジョニーデップ&ティムバートンですが、ワタクシはあんまり好みではありません。ただ、今回はなんせミシェルファイファー出てるし、エヴァグリーン出てるし、クロエグレースモレッツ出てるし、ついでにジョニーリーミラーも出てるし、なんか設定も面白そうだなぁと思って見に行くことにしました。
イギリスからアメリカに移民してきた大富豪コリンズ家の息子バーナバス(デップ)は使用人のアンジェリーク(グリーン)を弄び恨みを買う。このアンジェリークは実は魔女でバーナバスの恋人ジョゼットベラヒースコートを殺し、バーナバスをバンパイアに代えて棺の中に閉じ込めてしまう。
約200年後の1972年、工事のために掘り返された棺から蘇ったバーナバスが見た物は、長きに渡り町を支配するアンジェリークと落ちぶれたコリンズ家の末裔たちだった。バーナバスは大切な家族のためにアンジェリークと戦うべく立ち上がる。蘇ったのが現代ではなくて1972年という設定なので、登場人物の服装や音楽がレトロな感じでちょっとイイ。
テレビのCMでやっているように200年経って蘇ったバーナバスが浦島太郎状態で、時代錯誤な発言をするのが面白い。もっとそういう面白さが色々出てくるのかなぁと思っていると、アンジェリークとの対決になってそこからはシリアスな感じになる。
アンジェリークとの最終対決は映像的に面白かった。家がコリンズ家を攻撃したり、クロエグレースモレッツが狼人間に変身したり、魔女アンジェリークの体が陶器のようにひび割れて行ったりするのは結構良かったな。
あんまり事前情報を入れずにただいつものコンビのバンパイアのお話と思って見に行っていたから、登場人物全員がバンパイアなのかと思っていたら、バンパイアなのはバーナバスだけだったんですね。ミシェルファイファーのバンパイア姿を見られると期待していたのに残念でした。クロエグレースモレッツは最後にかろうじて短時間だけ活躍しますが、ミシェルファイファーの使い方があまりにももったいない。ジョニーリーミラーも途中であっさり出ていってしまったし。使用人役でジャッキーアールヘイリーも出ていたけど、これまたもったいない使い方。いつもながら気持ち悪さは全開でしたが。コリンズ家で一番小さいデヴィッドガリーマクグラスが最後に超活躍するのかと思いきや全然しなかった…最後にアンジェリークをやっつけるのがデヴィッドだったほうが面白かったと思うんだけどなぁ。
バーナバスの恋人の生まれ変わり(?)のヴィクトリアの存在もなんか中途半端でした。最後はなぜかジョゼットに戻っていたけど。
ファンの方には申し訳ないですが、ティムバートンだからこんなもんかなーと言う気もします。ストーリーラインはいつもちょっと唐突なところがありますものね。それよりも他のところで評価されている監督だと思います。
ミシェルファイファーの活躍が少なくて残念だったんですが、清楚なイメージだったエヴァグリーンが素敵な邪悪な魔女を演じていて、この人こういう演技もできるんだなぁと感心しました。それは嬉しい発見です。アンジェリークがただのストーカーとかだったら、バーナバスにも同情できるけど、実際に弄んじゃったわけだし、ワタクシとしてはバーナバスよりアンジェリークを応援してしまいました。
あんまり良い事は書いていないような気がしますが、見ている最中はそれなりに楽しめた作品でした。
「映画」もいいけど「犬」も好き。という方はこちらもヨロシクです。我が家の犬日記「トラが3びき。+ぶち。」