シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

デスノート~The Last Name

2006-11-28 | シネマ た行
前編をTVで見て、後編はまたTVで放映になったときに見ようと思っていたらタダ券をもらったので行くことにした。水曜日で祝日の前日だったし多分人気もあるのだろう、会場はものすごく混んでいた。全体的には高校生くらいが多かったように思う。確かに漫画が原作だし、高校生とかに受ける内容ではあるだろう。でも、幼稚なことはなく大人でも十分に楽しめる内容だと思う。

以前言ったように、ワタクシは原作を中途半端なところまで読んでいる。この後編の最初のほうである、月(ライト)藤原竜也とミサ戸田恵梨香が監禁されて、月がデスノートの所有権を手放すあたりまでだったと思う。前編を見たときも原作と少し違うとは言え、だいたい先が分かっているのでドキドキ感はまぁまぁだったのだけど、今回原作を知っている部分以降はどうなんねんやろぉぉぉとかなり緊張感を持って見ていたし、物語の進行具合も十分見ているこちらをドキドキさせるものでワタクシは最後までかなり楽しんだ。

月とエル松山ケンイチの命をかけた勝負はどちらが勝利してもおかしくないほど拮抗し、どちらが勝ってもワタクシは多分納得したと思う。順当にエルが勝つとしても、一筋縄ではいかない月のことだからそれまでの展開は頭をひねるものであったろうし、月が勝つとしても、それはそれで皮肉のこもったラストになって面白かっただろう。

こういう現実離れした話だから、つきつめて矛盾点を突こうと思えばきっとできるのだろうけど、単純なワタクシがすぐに思いつくほど浅い部分には矛盾点は思いつかない。思いついたと思うとたいがい先回りしてデスノートに説明されてある。ワタクシは十分楽しませてもらったので、わざわざ細かいところを分析して矛盾点を突こうとは思わない。このお話はこれでいいと思う。

今回は、前編よりもエルを演じた松山ケンイチの演技が冴え渡っていたと思う。そして、片瀬那奈も意外に演技がうまく(意味のないお父さんたちへのサービスショットもそつなく(?)こなし、本当になんなんだろ?あの脚見せシーンは?)、この人キレイなだけじゃないんだと初めて知った。ミサ役の戸田恵梨香もこれまた意外に演技がうまく、美人というわけではないのに変にセクシーというか、妙な色気のある子でこれからが楽しみだ。

以前に、映画を1本にまとめないのは反則といったようなことを書いたことがある。その気持ちは今も変わらない。でも、このシリーズを楽しんでしまったのでそう言う資格はもうないかな?

こうなると、ますます原作の終わり方はどんななのかと気になり始めた…

オマケそれにしても、どうしてドラマや映画に出てくる“群集”どもはあんなにアホ丸出しに見えるんでしょうか?