シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

ウィンターソング

2006-11-06 | シネマ あ行
ネタバレあり。

試写会に誘われて金城武が出ているラブストーリーってこと以外まったく知らずに見ました。劇中劇がミュージカルになっていて、ミュージカルの香港映画って今まで見たことなかったけど、ミュージカル部分はとてもよくできていて楽しめた。

10年前に分かれた恋人同士(金城武とジュウシュン)がお互い有名スターになって、映画で共演することになり再会。現在の女優の恋人である監督ジャッキーチュンは二人の様子に気付き、彼女が離れていくことを恐れ始める。

10年前の二人と今現在の二人、そして、同じような話で進んでいく映画の撮影。この3つがうまく絡んでいて、見せ方は非常にうまいと思ったし、こういう感じの進み方って好きなんですけどね。物語としてはいまひとつかなー。

金城武の一途な想いとはうらはらなこの彼女の狡猾さというか、なんか権力のある男を渡り歩いてるだけじゃんってとこが共感できなかった。そして、金城武のほうも一回は彼女に復讐という形をとるから、なんとなく納得できたと思ったら、やっぱり男の想いは女のそれより甘かったってわけで、結局は復讐なんてできないのよね、、、

この監督さんの悲哀はよく理解できたし、歌もすごく上手で(吹き替えでなければ)ワタクシが一番魅かれたのはこの人だった。ジャッキーチュンなんてややこしい名前だけど、別にふざけた役者ではなくてたまたま名前がややこしいだけで、ちゃんとした役者さんだ。

最後もなんだかはっきりしない終わり方で不完全燃焼気味だった。金城くんはズルイ女に決別できて良かったと言うべきか。出演者のファンという方にはオススメ。