シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

ナチョリブレ~覆面の神様

2006-11-15 | シネマ な行
われらがジャックブラックの新作は孤児院の子供たちにご飯を食べさせるためにプロレスで稼ぐ神父。舞台はメキシコ。メキシコでは「ルチャリブレ」と呼ばれるプロレスが非常に人気があり、そこで活躍する神父さんの実話もあるし、その神父さんにインスパイアされた作品なんだろうけど、もちろんそこはジャックブラックのこと、内容はおふざけがいっぱいである。

おふざけはいっぱいなんだけど、特にジャックブラックのファンとかでもないって人にはウケるかなぁ?ワタクシとにゃおはジャックブラックのファンなので、彼が変なことをするとそれだけでウケてしまうとこがある。今回はあのてっぷりお腹でプロレスラーだからな~、ヘンテコで笑っちゃう。あのスペイン語訛りの英語をわざと喋ってるのが、舌っ足らずな感じでおかしかったし、やっぱり歌も歌っちゃうしね。この人の歌唱力は正真正銘の本物なんだけど、やっぱり歌いたいんだよねー。もう、俺は俺が大好きー。俺ってすごいだろー、俺ってブサイクでおデブだけど、なんでもできちゃうんだぜー。君たちも俺の魅力にメロメロだろー。ヒロインアナデラレゲラだって美人を用意して当然だぜーってね。

ただ今回残念なのは、これ、「NICKELODEON MOVIE」なんですよね。NICKELODEONと言えば、アメリカのキッズチャンネル。最近ではケーブルテレビが入ってるおうちが多いから知ってる人も多いかな。キャラクターではスポンジボブとかの雑貨がよく売ってますよね。そのチャンネルが作った映画だから、どうしても毒っ気が薄い。ジャックブラックにはもう少し、毒ついてほしいんですよね。彼の場合は下ネタもいっぱいのほうがいい。もっとオゲレツにしてくれなくっちゃ、ジャックブラックのブラックぶりは出せないような気がします。でも、あの小さいレスラーは子供向け映画にしては怖すぎ。というか不気味過ぎ。小人病の人を不気味と言っているではなくてね、あのメイクとあの叫び声が異常に気持ち悪くて背筋が寒くなってしまいました。

ヒロインは尼さんで、プロレスは罪だと言うのですが、最後には「正義から来る暴力ならいい」みたいなこと言いますね。さすが、アメリカ!子供向けの映画でもこんなこと言っちゃうんだなーと思いましたよ。ある意味これが一番ブラック?

このヒロイン、アナデラレゲラが登場した時一瞬ペネロペクルスかと思っちゃったよ。この衣装だと特に似てる。プロフィールを見ると、他にはまだ大きな映画に出ていないみたいなんですけど、ラテン系美女に弱いワタクシはこれから要チェックな感じの女優さんです。

オマケナチョのタッグを組む“ヤセ”ヘクターヒメネスがしょっちゅう焼きとうもろこしを屋台で買ってたり、パーティ会場の中でもらったりして食べていました。白いソースと赤いソースがべったりとくっついたやつ。メキシコの名物なのでしょうか?