
0 荻野貴司 外野手 34歳 年俸4500万円
【2019年成績】 125試合 508打数 76得点 160安打 打率.315 35二塁打 7三塁打 10本塁打 46打点 28盗塁 48四死球 56三振 得点圏打率.347
本人はもちろんそうでしょうが、ファンが待ち望んでいた規定打席に10年目の節目でようやく到達をしました。
腰痛で半月ほど戦列を離れることもありましたが、しかし骨折や肉離れなどとは縁の無いシーズンが初めてだったのはこれまでの傷だらけと今が30代半ばということを考えれば感無量で、しかもただ出番をこなしただけではなくきっちりと結果を残しての、ほぼ全ての部門でキャリアハイ、リーグ3位の打率は右打者ではトップですから見事の一語に尽きます。
これぐらいはやれて当然、と言われ続けて幾年月、ベテランの域に達してもうダメじゃないかと思ったこともありましたが、まだまだこれからとの意地を見せてくれました。
FA権を取得してCランクだけに流出の可能性もありましたが現時点では残留がほぼ確実とのこと、ここから大輪の花を咲かせて年寄りの希望の星となってくれることを期待します。
そんな荻野も順風満帆なスタートではありませんでした。
グリップエンドの感覚が欲しかった、と短尺バットに挑戦をしましたが振りすぎなのか悪癖のポップフライが目立ちオープン戦では.059で4月半ばには断念をするなど四苦八苦で、開幕一軍こそ滑り込みましたが話題の藤原に開幕スタメンを奪われて代走出場のみ、その藤原が音無しでも次は岡、岡がダメなら菅野と井口構想から外れてしまったのではないかと心配となるぐらいの逆噴射な出足と環境から、菅野も結果を残せずにようやく巡ってきたチャンスをものにしてそこから勇躍をします。
マルチヒットで存在感を示すとそこから13試合連続ヒットでレギュラーの座をキープすると5月下旬には首位打者に躍り出るなど最後まで一度も3割を切ることなく、その5月下旬に自打球を左ふくらはぎに当てて翌日が欠場とヒヤリとしましたが早々に復帰、交流戦では.368と打ちまくり昨季に直前の骨折で無念の出場辞退となったオールスター戦にも初出場でマルチヒットに打点で荻野ここにあり、を世間にアピールができたのではないかと、これはロッテファンからすれば感涙ものでしょう。
チームとしては盟友清田以来の4年ぶりの20試合連続ヒットもあり、開幕当初にアーチ連発ながらも核弾頭だけが定まらなかった打線のまさに救世主です。
膝に負担が大きい打撃フォームが変わったわけではありませんから、やはりそれだけのものを持っていた、怪我さえしなければのたらればが実現をした稀有な存在にもなりました。
ただ懸念が無いわけではなく、リーグ最多の35二塁打、狭くなったZOZOマリンを何するものぞとやはりリーグ最多の7三塁打とその快脚には衰えが無いようにも見えて10の盗塁死で成功率が.737は昨季までの通算から1割以上も落としてしまい、スピードはあれど瞬発力に陰りが見え始めたような気配が無いわけではありません。
両リーグで20盗塁以上をした選手では最年長ですからそれだけでも偉業ではありますが、来季に35歳となればここからの加齢とどう向き合っていくか、無理に抗うのではなく上手く寄り添っていくのがそれでも故障がちな荻野にとって最善ではないかと考えますが、そのあたりは本人が一番に分かっているでしょう。
それも高いレベルでの話ですし守備でも顕著なレベルダウンは見られませんから次はあと285本の1000本安打に目標を据えて、末永くロッテの荻野として頑張ってもらいたいです。
2010年通信簿 2015年通信簿
2011年通信簿 2016年通信簿
2012年通信簿 2017年通信簿
2013年通信簿 2018年通信簿
2014年通信簿
【オリオン村査定】 4500万円 → 1億500万円(△133%)
成功率の低下もそうですが、今年柳田が盗塁の際の怪我でシーズンの大半を棒に振ってしまったように盗塁には一定のリスクが伴います。まして荻野は盗塁の際の怪我で長期離脱したことのある選手ですからね…今年の打力を見ていると盗塁と両天秤に掛けたときに打力を取るべきではないかと…盗塁は無理に行わず怪我のリスクを最小限にして息の長い選手になってほしいですね。負担軽減を考えるとセンターを務めるのも年齢的にギリギリなぐらいで、そう長くは続けられないでしょう。後継者育成は重要事項になってきますね。
走攻守に秀でたものを持ち、あとはヒーローインタビューでもう少し場を盛り上げてくれれば言うこと無し。
ギックリ腰でなく疲労性の腰痛であったならベンチの管理ミス、本人も調子が良かっただけに責任感もあったでしょうが、出場し続けることだけが最良でないことを認識して欲しいところ。
本人は脚力に変化はないとインタビューで答えていましたが(本音かどうかは不明)見たところも数値的にもこ指摘の通り落ちてきているのは否めません。
盗塁は決まれば破壊力のある攻撃ですが失敗すれば相手に勢いも与える恐れのある両刃の剣、足を使った攻撃はそれだけでないので様々な方法でアタックして欲しい。
去就は未確定ですが是非来季も今年以上の活躍を望んでやみません。
あと何年見られるんだろうと思ったりもしますけどマリーンズの核弾頭といえば西村でも西岡でもないという記憶に残る活躍をこれからも期待しています。
彼は通年出ることができればと言われ続けましたが、ようやく潜在能力を証明できる成績を出すことができましたね。まさに無事これ名馬です。
ただ起用法には疑問を感じます。彼の能力云々でなく、彼はそうしたいかも知れませんが、全試合を目指すのではなく、常にフレッシュな状態でできるように気を配る必要がある選手です。理想を言えばカードの2試合は先発で1試合はあえて休ませ、そこの隙間にベンチの選手をあてる起用ができればいいんですけどね。ソフトバンクはモチベーション維持や底上げのため、あえて1、2番、下位は固定せず流動化させて隙間を空けていると思いますね。試合状況で代打、走塁、守備の変更も毎試合あります。ここが大きな差ですよね。ベンチの選手に役割があり、競争もうまれる仕組みができています。ソフトバンクから来たコーチはここを監督にレクチャーしないと。既に9人固定メンバーの考えは古いと思います。
データで見ると守備範囲が狭くてイメージほど守備が良くないので、若手が伸びて荻野がレフトに回るのがチームとしての理想でしょうか。
素晴らしい数字を残してくれました。
盗塁数が減っても2塁打が増えれば同じこと。
怪我をしがちな荻野でさえ最後まで出し続ける首脳陣のマネージメントは大丈夫なんかい・・・。
荻野に関しては西村さんのショートコンバートがケガの深刻化を作ったのではと思っていますが、当時の事情(岡田、清田の台頭)もあり、お気持ちは察しますが・・・・・・。
できれば40歳まではやってくれないと困る(笑)。