あそこで鈴木がまた打っていれば神懸かりとしか言いようがなかったのですがファールで粘ったものの最後は三振、交流戦初の連勝、カード勝ち越し、中村稔のプロ初勝利、いずれも成らずにそこまで甘くはなかったようで、これで4カード連続の負け越しは安定の1勝2敗、残り2カードで5割に戻すにはもうあと1つしか負けられません。
その鈴木が打ち取られたところが記事になっていますが無死一三塁から犠牲フライも打てなかったのがキモ、は相手が上回っていたのでしょうが、投手目線で言えば味方を知ることにもなる、風に流されたようにも見えなかった中村奨の落球、自分が投げているときには僅かに1安打、など中村稔には学べるところが多かったと思いたいです。
自身としても一回り目まではパーフェクトと素晴らしい立ち上がりでしたがレアードには捕って欲しかった内野安打、で走者を背負ったところからのピッチングが気が急いていたところもあるのでしょうが、クイックを意識すると当然ではあるもののためが無くなって、またコントロールも甘くなったのは大きな課題でしょう。
春先に見たときにはとんでもないボールを空振る楽天打線に首を傾げたのですが今日もそういったシーンがあり、あれが自慢のツーシーム、亜細亜ボールなのだと思われ、ツーシームにしてはかなりの落差があり軌道としてはシンカーにも近いような、それを隠すことなく投げたことで相手が意識をすればピッチングの幅が広がります。
どこか成瀬のような小さなテイクバックは打者には球速に比して打ちづらそうな、差し込まれたようなスイングも見られましたから、そこは面白くもあり、ただやはり全体的にボリューム不足と言いますか、コントロールは良さそうですが打ち損じを狙うスタイルであればもう一段はそこの積み上げが欲しいかなと、そんな気がします。
どうやらひとまずは抹消となるようですので今日に学んだことを浦和で消化をして、また夏場ぐらいに成長をした姿を見せて欲しい、雰囲気は感じられた中村稔のデビュー戦でした。
|
◆6月17日(月) 千葉ロッテ−中日3回戦(中日2勝1敗、18時15分、ZOZOマリン、12,278人)
▽勝 ロメロ 10試合4勝5敗
▽S Rマルティネス 24試合3敗2S
▽敗 中村稔 1試合1敗
▽本塁打 中村奨9号(ロメロ)
▽バッテリー
千葉ロッテ 中村稔、陳冠宇、唐川、ブランドン—田村
中日 ロメロ、ロドリゲス、Rマルティネス—加藤、武山