引き分けは勝ちに等しい、負けに等しい、が話題になったりもしますが、今日は勝ちに等しい、でよいように思います。
試合が始まったときにはいけそうでも予報からすれば大丈夫かよ、の雨は試合成立の五回が始まったところでかなりのものだったのですが水はけがいいのかグラウンドに水が浮いていなかったこともあったのでしょう、審判としては試合を成立させるために無理矢理に引き延ばした感があります。
その五回に二死から荻野のツーベースに鈴木の同点タイムリー、これがなければおそらくは五回が終わったところでの幕引きになっていたと思われますから、立ち上がりに幸先よく苦手の美馬から先制をしながらも二回のチャンスを潰してからは打てそうな気配が無かっただけに、まさに値千金の一二番コンビでした。
雨粒はどんどんと大きくなり、さすがにマウンド付近で水が浮き始めたことで中断、そして降雨コールド、流れからすればロッテにとってはラッキーだったでしょう。
それもこれも涌井が悪すぎました、5回で4四球も多いですがそうならずともボール先行での115球、前日に続いての悪コンディションもあって指のかかりが難しかったところがあるにしても抜け球が多かったですし、美馬も同じ条件だったことからしてそれは言い訳にはできません。
カードの頭を二木に譲ることになったのも仕方なし、ベンチとしては当然の判断だったことを裏付けてしまい、球数少なく打たせてとるスタイルにするなどのモデルチェンジを急がなければ今日もダメダメな成瀬の後を追ってしまいそうで、その踏ん切りを付けるためにもむしろ炎上を繰り返した方がよいのかも、なんて思ったりもする混迷を増すピッチングでした。
|
◆6月29日(土) 楽天−千葉ロッテ11回戦(ロッテ6勝4敗1分、14時、楽天生命パーク、27,075人)
▽本塁打 茂木8号(涌井)、銀次1号(涌井)
▽バッテリー
千葉ロッテ 涌井—田村
楽天 美馬—堀内