オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

2015年通信簿 23 中村奨吾

2015-11-24 00:28:51 | 千葉ロッテ

23 中村奨吾 内野手 23歳 年俸1500万円

【2015年成績】 111試合 269打数 43得点 62安打 打率.230 4二塁打 4三塁打 5本塁打 21打点 4盗塁 19四死球 69三振 得点圏打率.172

大卒のドラフト1巡目としては物足りないルーキーイヤーではありましたが、東京六大学、そして内野手であることを考えれば、まずまずな出足だった中村です。
今江が骨折離脱をしたことでサードで出番をもらえたこともあり、100試合以上の出場は期待以上でもありました。
ただ欠点、弱点が目に付いたのもまた正直なところで、打撃、守備、走塁ともに克服をしなければならない課題は少なくありません。
今江の移籍で来季はレギュラーとしての活躍が求められますので、規定打席に達することを最低ラインに、与えられるのではなくポジションを奪う中村であってもらいたいです。

オープン戦から好調で開幕一軍、そして一度も浦和に落ちることなくシーズンを終えましたから、優はあげられませんがギリギリに良といったところではないかと思います。
本職のセカンドだけではなくサード、ショート、そして大学1年までは外野手だったとは言いながらも、レフト、あるいはセンターでの起用もありましたから、レギュラー陣の故障、不振といった事情があったにせよ、球団、ベンチとして中村を育て上げるという当たり前の意志が働いていたことが喜ばしかったです。
その期待に応えて好守、とまでは言わずとも外野も含めてどのポジションでも破綻のない守備を見せたことは中村にとって大きなポイントになりましたし、それは一歩間違えば便利屋、塀内ロードへの危惧がないわけではありませんが、今の立ち位置を考えればその心配をする必要はないでしょう。
そうなれば来季のポジションがどこになるかが注目ですが、フェニックスリーグではショートを守ったりもしていましたからクルーズの退団を見越して鈴木をセカンドにコンバートの流れになりかけたところでの今江のFA移籍ですので、まずはサードで高濱や三木あたりとポジションを争うことになるのではないかと思われます。
今季に一番に守ったのがそのサードですし、足下への強い打球に対応しきれないのは慣れの問題にせよ不安材料ではありますが、守備が足を引っ張りはしないでしょう。
鍵を握るのは打撃で、5発と長打の資質を見せつけたルーキーイヤーではありましたが、どちらかと言えば詰まったようなヒットが目立ちました。
常にフルスイングだからこそのポテンヒットはよしとしても、ドアスイングで大回り、大振りながらもデスパイネほどの力強さは感じられません。
開きも早いですし、外に逃げる、あるいは膝元に落ちるボールに手も足も出ないといった感じで、それでも一線級に押し込まれるばかりではなく攝津、バンデンハーク、西、吉川、則本などは打てていましたし、相手バッテリーからすれば穴は大きいものの鈍くさいヒット、あるいは間違えば痛い目に遭う、そんなタイプではないかと思います。
球団初、リーグ4人目、史上6人目のプロ初アーチが先頭打者弾、という思い切りとパワーは貴重ですのでチームとして何としてでもレギュラーに仕立て上げなければならない存在であり、二塁打が4本ながらも三塁打も4本とプロでは武器にまではならないと思っていた脚力が意外に使えそうな感じもありますので、順調に育ってくれと願わずにはいられません。
ソックスを出している着こなしも好印象ですし、伊志嶺、鈴木、加藤、吉田、三木、寺嶋とプロに入るような選手はその比率が高いにせよ大卒の主将を好むロッテの系譜に名を連ねる中村も早大で主将でしたので、いろいろな意味でポスト鈴木、そしてポスト今江&西岡のようなコンビとなってくれることを期待しましょう。


【オリオン村査定】 1500万円 → 2500万円 (△67%) 


にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ
一日一クリック応援をお願いします。

コメント (22)