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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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俺の知世

2012-01-30 01:39:54 | 映画

自分の世代では薬師丸ひろ子、渡辺典子、そして原田知世の角川三人娘がアイドルとして人気を集めていましたが、個人的には弓道部だったこともあって富田靖子を贔屓にはしていたものの、この三人の中では原田知世が一番のお気に入りでした。
ですから大泉洋の「俺の知世」が痛いほどよく分かると言いますか、まさに「俺の知世」が自分の言葉のような気にすらなってきます。
そうなれば原田知世が主演の「しあわせのパン」を見逃すわけにはいかず、日曜日のレイトショーにいそいそと足を運んできました。

しあわせのパン

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映画としては洞爺湖の近くにある月浦でカフェを営む夫婦と、季節折々に訪れる人々が織りなす交流がオムニバス形式で描かれています。
これといった大きな事件があるわけでもなく、しかし周りに住む人々も含めた温かい気持ちが心に流れ込んでくるかのようです。
そしてどこか遠い目をしていた原田知世の演ずるりえさんと、それを見守る大泉洋の演ずる水縞くんとの心の触れ合いが大自然の中でゆったりと歩んでいくかのように熟成をされていく、そんなほんわかとした気持ちになれる作品でした。
決して面白い、といったものではありませんが、美しく年齢を重ねた原田知世と、新境地を開いたとも言える大泉洋を観るだけでも価値があるでしょう。
かなり好き嫌いが分かれるような気がしますし、自分としても原田知世でなければどう感じたかは微妙なところではあるのですが、ありそうでない、でもあって欲しいカフェ「マーニ」に訪れたくなる、そんな旅心をかき立てられたことだけは間違いありません。
冬の北海道もいいなと、北海道だから大泉洋なのか、あるいは大泉洋だから北海道なのかは分かりませんが、そういう意味では大成功な映画だったと思います。


2012年1月29日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 

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推理小説にあらず

2012-01-29 04:47:02 | 映画

原作のある作品を観るときには毎度のことながら悩むのですが、今日にナイトショーで観た「麒麟の翼」について言えばその原作を読まなかったことが正解のように思います。
謎を解いていくといった推理小説タッチですので結末が分かってしまっていたらこれほどスクリーンに引き込まれたとは思えず、もちろん原作との違いや脚本の良し悪しを見極めるという楽しみ方もあるでしょうが、やはり未読の方に前もって読むべきだとはお奨めできません。
やや引っ掛かりはあるものの素で観ても充分に味わえる出来に仕上がっていますので、そのあたりの心配をしている方は安心をしてよいと思います。

麒麟の翼 劇場版・新参者

東宝

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推理小説、とは書きましたが、この映画のテーマは謎解きではなく家族の絆です。
いきなり死体と化す中井貴一の演ずる建設部品メーカーの製造本部長とその息子、主人公である阿部寛の演ずる加賀警部補とその父親、この二組の親子の葛藤と遅すぎた和解が枝葉から幹となっていく流れでストーリーが進んでいきます。
そうなれば中井貴一と阿部寛の負う役割はかなり重要となりますが、さすがに今の日本映画界を支える両雄とも言っていい俳優ですので見事な演技を見せてくれました。
中井貴一はややオーバー感はあったものの戸惑い、決意などを表現する目力が絶品で、最近はコミカルな役柄も多いですが持ち味を発揮するのはこういった配役でしょう。
逆に三の線が主戦場の阿部寛のどこか愁いを帯びた表情には新鮮さがあり、こんな役回りも上手くこなすところなどは素晴らしいの一語に尽きます。
意外と言っては失礼かもしれませんが新垣結衣と溝端淳平もいい味を出しており、松重豊などの周りを固めるベテラン勢の落ち着いた演技も見逃せません。
またいかにもと思わせる鶴見辰吾と劇団ひとりの胡散臭さも伏線ならぬ伏線として意外なキーポイントでしたし、さすがはテレビ局が絡む映画といったところです。

残念だったのは先に書いたことと矛盾をしますし、時間の限られた映画ですので仕方のないところでもあるのですが、登場人物の人間関係や背景を会話の中に散りばめるといった形でしか表現ができなかったことで、ここは原作を読んでいた方が入り込めたのではないかと思います。
肝心要の加賀警部補と父親との関係だけではなく、警察内での立ち位置などが根底にあってこそといったところがありましたので、ちょっともったいなかったような気がします。
そして配給会社が意図的にやらかすミスリードなCM、「私が殺したんです・・・」や「加賀さん、あなたは何も分かっていない」はやり過ぎでしょう。
後者は重要なキーワードではありますが使いどころが間違っていますし、前者などは論外です。
さらには友情出演ですらない動かない向井理に堂々たるエンドクレジットはテレビドラマからの繋がりなのでしょうが、ちょっと失笑ものでした。

そんなところを差し引いても充分すぎるぐらいの作品ですので、是非とも続編を期待します。
興行を意識したのか加賀恭一郎シリーズの最新作を映画化してしまったので次は難しくなりますが、スターウォーズのように遡っても魅力は失われないでしょう。
既に前作と前々作はテレビドラマとなっていますのでDVDでチェックをしつつ、そういった朗報が飛び込んでくることを心待ちにしています。


2012年1月28日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 

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笑いの角度が違う

2012-01-23 14:17:46 | 映画

人より楽しみの沸点が低いことはこれまでの映画鑑賞で自覚が確信となってきていましたが、まさかここまで笑いの角度が違うとは思ってもいませんでした。
世間的にはかなり評価が高く、笑えると話題だったのでそれなりに期待をしていた「ロボジー」ですが、ここそこでクスクスと笑いがこぼれる中で何が面白いのかが全く分からず、感度と言いますか角度と言いますか、あるいは笑いのツボと言った方がよいのかもしれませんが、自分はどうにも人とはかなり違う感性を持ち合わせているようです。
とにかく笑えなかったらこの映画はどうにもなりませんので、ハズレもハズレ、とにかく大ハズレでした。

ロボジー

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社長の思いつきでロボット博に出品をするために僅か3ヶ月で素人の3人が悪戦苦闘をするもののどうにもならず、最後の手段として五十嵐信次郎ことミッキー・カーチスの演ずる爺さんに中に入ってもらい、その爺さんの暴走に振り回される周囲、なんてストーリーは予告編のとおりです。
そこにロボットおたくの女子大生が絡んで思わぬ方向に話が転がっていき、しかし予定調和のようなハッピーエンドに意外さはありません。
また脇では家族愛や向上心などのスパイスを絡めたつもりなのでしょうが、どうにも中途半端で消化不良気味です。
それなりの顔ぶれが揃い、小野武彦などは例によっていい味を出してはいるものの、個々の魅力が融合をせずにぶつかり合った感があります。
おっ、と思ったのはダンボーが出ていたことと、それが理由でしょうがエンドクレジットによつばスタジオの名があったこと、自分にはただそれだけの作品でした。


2012年1月22日 鑑賞  ★★☆☆☆(2点)

 

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独りよがりなマイウェイ

2012-01-20 02:11:07 | 映画

下手な鉄砲を撃ちまくっている割には当たりまくっていて気持ちが悪かったのですが、ここにきて久しぶりにハズレにぶち当たりました。
平日のレイトショーという条件を差し引いても、公開5日目にしてスクリーンを独り占めですから閑古鳥も大忙しでしょう。
オダギリジョーとチャン・ドンゴンというイケメンを配してもこの始末ですので、韓国ではかなりのヒットをしているようですが、日本ではさほど動員数が伸びるとは思えません。
145分という長丁場がかなりの苦痛だった、そんな今日の「マイウェイ」でした。

マイウェイ 12,000キロの真実

ワーナー・ホーム・ビデオ

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それにしても副題でも謳っていますし、冒頭でも説明のあった「真実」はいくら何でも騙りすぎでしょう。
第二次世界大戦でのドイツ軍捕虜に東洋人がいたのは事実かもしれませんが、ロンドンオリンピックを舞台にしたプロローグとエピローグは完全なフィクションです。
ややネタバレ気味で申し訳ありませんが、このエピローグは韓国映画としてはどうよと突っ込みたくなるぐらいでした。
そもそも何を描きたかったのか、反目し合っていた長谷川辰雄とキム・ジョンシクが最後は友情で結ばれるといった感動ストーリーを目指していたのであれば肩すかしもいいところで、この両人の心の葛藤や変化を表現できずに上っ面と言いますか上滑りと言いますか、全く胸に響いてきません。
むしろ名前は忘れて不確かなのですが、周りを固める野田やアントンの人間らしさ、人間の弱さの方が説得力がありました。

戦場などは狂気の世界なのでしょうし、韓国人やロシア人にも似たような描写がありましたので、これを反日映画と決めつけるつもりはありません。
また自分としては前日に食あたりで胸がむかついていたので動きの激しい戦争シーンには酔ってしまって気分が悪くなってしまったのですが、その迫力はかなりのものがありました。
それでも重きを置くべきはそこだったのかと、もっと内面の移ろいを描くべきではなかったのかと、そういった疑念は尽きません。
ただ花を添えたかったとしか思えない中国人レジスタンスなどは、全く余計だったと思います。
最後の抱擁で涙を流した人がどれだけいるのか、キム・ジョンシクの走りに感動をした人がどれだけいるのか、個人的には監督のマイウェイに過ぎないとしか思えない映画でした。


2012年1月19日 鑑賞  ★★☆☆☆(2点)

 

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一本に紡がれた糸がハッピー

2012-01-18 01:18:14 | 映画

自分のことは自分が一番に分かっている、などは思い上がり以外の何ものでもなく、自分を一番に分かっていないのが自分ではないかと思い知らされることがあります。
単純明快なストーリーにちょっとの謎解きがスパイスとなっているような作品が自分に合っていると、この2年間で60本を越える映画を観てきたことで自分の中の自分を作り上げてきたのですが、この映画月間で手当たり次第に観まくっているうちにその自分を見失ってしまいました。
つまらなかった、時間の無駄だったと感じたものがこれまで全体の一割に満たないという沸点の低さも理由の一つなのでしょうが、今日の「ニューイヤーズ・イブ」にここまで引き込まれるとは思いもよらず、そして自分が自分でないような気分に陥っています。
たかが映画にと大げさかもしれませんが、こと映画に限らず生活全般での食わず嫌いを反省しなければならないなと、そう感じるぐらいに意外な楽しい刻を過ごすことができました。

ニューイヤーズ・イブ

ワーナー・ホーム・ビデオ

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正直なところ、最初はかなり戸惑いました。
ニューイヤーズ・イブ、直訳をすれば大晦日なのでしょうし字幕でもそう翻訳をされていましたが、そんなニューヨークのタイムズスクウェアでの一日を舞台に、老若男女の7つものストーリーがオムニバス形式でめまぐるしく展開をしていくスピードについて行けず、また登場人物のあまりの多さに辟易としたところがありました。
ところが不思議に自然とスクリーンに吸い込まれていったのは軽快なテンポ、しかし単一ではなくエレベーターに閉じ込められた空間での「静」に対して誓いを達成するためにバイクで駆け巡る「動」を組み合わせるなどしたメリハリが良かったのだと思います。
そしてばらばらだった糸が少しずつ紡がれて一本の糸になっていく過程は世間が狭すぎるにも限度があるだろうと突っ込まれることを前提とした作りとなっており、それでいて最後に二段構えの仕掛けを施してくれていたところなどはさすがとしか言いようがありません。
ロバート・デ・ニーロやミシェル・ファイファーなどの重鎮をさりげなく配しているところもアクセントとなっており、そして音楽がまた最高でした。
まさかジョン・ボン・ジョビが出演をしていたとは思いもよらず、エンドクレジットでその名を確認をしてビックリ仰天です。
とにかく心温まる、元気をもらえる作品ですので、是非とも劇場に足を運ばれることをお奨めします。


2012年1月17日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 

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冬のホラー

2012-01-13 01:16:06 | 映画

日本でホラーと言えば夏が定番ですが、欧米ではあまり季節は問わないようです。
これは霊体が中心の日本に対して欧米はフランケンシュタインや狼男などの実体を伴った存在が対象だから、といった理由があるのではないかと勝手に思っています。
そんなことで日本では大江山の酒呑童子に対する源頼光といった例外はありますが基本的には怖れ、怯え、祀り、逃げるといった感じが主流となり、逆に欧米では探し、調べ、追い、退治するといった方向にベクトルが向きがちになるのではないかと、そういった解釈です。
不可解なところはありながらも不思議ではない、人間とは違った種族として認めることで排除をする、これは民族で争いを続けてきた歴史からくるのでしょう。

フライトナイト 恐怖の夜

ウォルト・ディズニー・ジャパン

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今日の「フライトナイト」は400年にわたって生きてきたヴァンパイアを高校生が退治をするという、まあ日本ではあまり考えられない筋立ての映画です。
これもおそらくはフリーパスポートが無ければ観なかったでしょうし、そもそも平日では2Dの上映は日中しか組まれていないために自分にはハードルが高すぎました。
しかし人間ドックの結果を聞くために病院に行かなければならないことで早めに会社を出たついでがあり、そんなこんなで季節外れのホラー映画です。
そして楽しみの沸点が低いこともありますが、そろそろ食わず嫌いを何とかした方がよいのではないかと、そう思えるような出来の作品でした。

それなりのスプラッタがありますが悲鳴をあげるようなものではありませんし、効果音や突然のカットインで驚かせるといった技法に踊らされる場面も多々ありましたが、最初から最後まで身を固くして観たことを考えれば制作者サイドの思惑どおりの反応を示したのだと思います。
ビールを飲んだりするところなどは人間チックですし、ガス管を引っ張り出して家を爆破するヴァンパイアなどは驚きの一語なのですが、そこにさしての違和感はありません。
限りなくB級の色合いが濃い映画ではあるのですが、ハラハラドキドキするというホラーの王道をしっかりと抑えてくれています。
起承転結がしっかりとしていて主人公の挫折、再起といったヒーローものには欠かせない要素も含まれていますので、その点でも途中で飽きることはありません。
できれば夏に観たかったと、日本人の感覚からすればそうなるのですが、冬でも充分に味わえた恐怖の夜でした。


2012年1月12日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 


アトム・バルモア

2012-01-09 03:16:55 | 映画

柄にもなく涙腺は弱い方で、「さらば宇宙戦艦ヤマト」では涙が止まらなかったですし、最近でも「びんちょうタン」の最終話にウルウルとしてしまった自分がいます。
そんなこんなで泣き映画との売り文句の「リアル・スティール」に久しぶりの涙を期待したのですが、これが看板に偽りありの期待はずれに終わりました。
親と子の絆をテーマにした感動ストーリーかと思いきや、確かにそういった側面がありながらも結局はアメリカンドリームな予定調和であり、しかしそれも悪くはありません。
涙は流れなかったもののテンポの良さに引き込まれてしまい、ちょっと別の意味での感動を覚えた作品です。

リアル・スティール

ウォルト・ディズニー・ジャパン

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かつてはボクサーとして輝いた時期がありながらも今はロボットに格闘技の場を奪われてどん底を這い回る主人公と、母を失い数年ぶりに父との再会を果たした息子とのぎこちない、しかし徐々に打ち解け合っていくストーリーは額面どおりに考えれば泣き映画に充分たる背景ではありました。
しかしそういったところを強く意識をさせるような場面はほとんどなく、これは興行サイドの勇み足、あるいは確信犯的なミスリードと言ってもよいでしょう。
そんな手練手管を使わずとも正攻法で攻めても充分に楽しめる作品だっただけに、そこは残念な気がしてなりません。
かなり目線を上手く使った言葉で表せない感情の表現が見事でしたし、むしろ安っぽいお涙頂戴が無かったことが好印象でした。

ぽっと出のロボットが世界王者に挑戦できるようになるところの話の持っていきようも無理がありませんでしたし、そのリングでの戦いぶりや決着など、どこかロッキーに似ているように感じたのは思い過ごしかもしれませんが、これも一つの王道なのでしょう。
関係者に日本人がいるのかと思えるようなボディに漢字が並んだロボットや、あるいはカタカナでロボットと書いてあるTシャツを着てみたり、お前は伊東美咲かと突っ込みたくなるような女優、さらにはXbox720という笑える広告もありましたし、そういった小技も見所だったりもします。
かなりシンプルでベタなところがこの映画の最も良いところではないかと、そう感じた今日のナイトショーでした。


2012年1月8日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 


やって来た来たつむじ風

2012-01-07 01:19:49 | 映画

TOHOシネマズの1ヶ月フリーパスポートを手に入れたことで始まった映画月間ですが、とりあえずは手当たり次第に観まくるつもりでいます。
貧乏性ということもありますが、食わず嫌いでいたものが意外な面白さと言いますか、自分の隠された嗜好に気がつけるかもしれないとの思いがあるからです。
そんな中で今日に観た「ワイルド7」はパスポートが無ければおそらくは敬遠をしていたのでしょうが、忘れかけていたはちゃめちゃ好きな自分を思い出させてくれました。

ワイルド7

ワーナー・ホーム・ビデオ

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原作である漫画を読んだ記憶はありませんし、テレビドラマもほとんど覚えていません。
それでも「お前がやれることならば~♪」「ワイルドセブン、ワイルドライダー、やって来た来たつむじ風~♪」というフレーズだけは耳にこびりついています。
そんなこともあって冷やかし半分で劇場に足を運んだのですが、悪が悪を制すとは言いながらも勧善懲悪な水戸黄門チックと言いますか無敵なAチームライクと言いますか、かなりの殺傷シーンがあるものの誤解を怖れずに言いますと、エンドロールを観ながら爽快感に浸っていた自分がいます。
特にシナリオにひねりがあったわけでもないのに楽しめたのは、きっとこういった単純な展開を愛するDNAが体内に埋め込まれているのでしょう。
昨日からちょっと不快なことが続いていたことでストレスが溜まっていましたので、それも影響をしたのかもしれません。

こういったものは構えずに観る、それが正しいスタンスなのだと思います。
漫画の実写化はこけるものが多いですが、原作があることを意識することなくスッと映画に入っていけたのは構成が秀逸なのでしょう。
登場人物が背負った業についての説明不足は原作があるがゆえでしょうが、そこがあまり気にならない出来に仕上がっています。
強いて難点を挙げるとすれば映画界の根元俊一こと要潤が下手くそだなぁと、まあそんなところです。
深田恭子も本仮屋ユイカも可愛かったですし、世間の評価は今ひとつのようですが娯楽作品としては及第点ではないかと、そんな「ワイルド7」でした。


2012年1月6日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 

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シリーズ最高作

2012-01-03 03:01:26 | 映画

せっかく年末にぱたぱたとシリーズ前作の3作品を立て続けに観ましたので、その勢いが衰えないうちに最新作を観ることにしました。
今日も日を跨ぐ時間帯だったためか202席に僅か7人という閑散状態で、こうなるとTOHOシネマズの経営状態が心配にもなります。
自分の生活サイクルとしてレイトショーは欠かせませんし、休日前のナイトショーは有難いのですが、それで映画館が傾いてしまっては本末転倒です。
これまでの好意に感謝をしつつ、しかしさすがにナイトショーは休止でいいのではないかと、そんな思いを抱いた深夜の空席ぶりでした。

ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

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そんな中で観た「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」ですが、個人的にはシリーズ最高作です。
アクションシーンばかりが喧伝をされているようですがシナリオも練られていますし、何よりこれまでとは違った後味の悪い裏切りが無いのが好印象でした。
エンターテイメントとしては文句なしと言ってよく、おそらくは興行成績も凄いことになるのではないかと思います。
それを見せるがための設定、例えば世界最高層ビルでのアクションなどもありましたし、ご都合主義なのか何度か見直せば理解できるのかは分かりませんが首を傾げるようなシーンも散見されましたが、この手の作品はそういったことを抜きにして楽しむのが正しいスタンスなのでしょう。

頭脳戦の色合いが薄れつつあるのは寂しいものの、これはこれで一つの路線として昇華をしつつあるのだと理解します。
劇場での予告編にあったシーンがカットをされていたり、同じシーンでも翻訳が違ったりと腑に落ちないところがあったものの、それを吹き飛ばすぐらいの出来に仕上がっています。
いろいろと紹介はしたいものの絶賛上映中ですからネタバレは申し訳ないので、とにかくトム・クルーズは素晴らしかったとまとめるのが大人の態度なのでしょう。
やや体の幅が広がりつつあり、また今年で50歳ですからかなり厳しいとは思いますが、是非とも続編に期待をします。


2012年1月2日 鑑賞  ★★★★★(5点)

 

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映画月間

2012-01-02 03:59:16 | 映画

 

私が足繁く通っているのはTOHOシネマズですが、単に自宅の近くにある映画館がそうだった以外にさしたる理由はありません。
しかし大手だけのことはあってサービスは抜群で、その最たるものがシネマイレージサービスです。
1作品に1鑑賞ポイントが付与をされて6鑑賞ポイントで1本が無料となり、また上映時間1分に1マイルが付与をされて商品と交換ができます。
ただこの商品が微妙で通常は1000マイルでポップコーンかドリンクのSサイズ、あるいはプレミアスクリーンへのグレードアップがあるのですが、この2年間で通常料金ではないプレミアスクリーンにぶつかったことがありませんので実施的には無意味であり、いずれにせよ1000マイルと言えば1000分ですので8~10作品の鑑賞としては弱すぎる特典です。
そうなれば残るは6000マイルでの交換となる1ヶ月フリーパスポートで、50~60作品の鑑賞が必要ですからかなりハードルが高いのですが、どうしても狙いはこちらになります。
そして昨年から本格的に映画鑑賞を復活させたこともあり、2年間の有効期限ぎりぎりに1ヶ月フリーパスポートを入手しました。
予約ができずに当日限りという制約がやっかいではありますし、タイミング的に年末年始ということもあってスクリーンをお子様向け作品が占めていることであまり本数を稼げそうにもないのですが、とにかくこの1ヶ月を映画月間として今まで以上に映画館に足を運ぶつもりです。

源氏物語 千年の謎

東宝

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その記念すべき一作目は「源氏物語」で、正月なので邦画で攻めてみました。
もちろんと言ったら怒られてしまいますが読んだことはありませんし、ストーリーも何となくしか知りません。
紫式部の手による世界最古の小説であり、これは作者にしても年代にしても異論はあるようですが、いずれにせよ平安時代の貴族社会を舞台とした恋愛小説であることからして守備範囲を大きく外れるのものの、予告編を見る限りでは単なる映画化ではなくサスペンス的な色合いがありそうな感じがありましたのでちょっと楽しみにしていました。
その勝手な先入観には裏切られたのが正直なところですが、邦画らしい2時間超を飽きることなく観られたので新年の出足としてはまずまずと言えます。

紫式部の生きた現実世界と、その紫式部が描く幻想世界が並行して語られていく、そんな構成で物語は進んでいきます。
その両者を行き来する安倍晴明というぶっ飛んだ存在が原作に忠実かどうかは分かりませんが、全体的には一般的な史実に基づいているようです。
藤原道長と紫式部に接点はあったようですし、藤原行成が通長に重んじられたのも歴史的な事実であり、また道長と甥の伊周との確執も作り事ではありません。
ただこの映画で何を語りたかったのかが不鮮明だったことで脇を固める登場人物が活きてこなかったことが残念で、もったいなかったような気がします。
もちろん光源氏の藤壺への愛と、紫式部の通長への想いの重ね合いがテーマだったのでしょうが、今ひとつ心に響いてきませんでした。
何より興行を意識しすぎてか本来の趣旨とは違った形で切り抜いたシーンでCMを作り、肩すかしなサブタイトルで期待感を高めすぎたことを反省すべきでしょう。
それでも美しい雅楽の調べと平安文化の優雅さに身を浸すことができただけでも、この費やした時間だけの価値はあると思います。
日を跨ぐ時間帯だったこともあったのでしょうが71席のスクリーンを独り占めは贅沢すぎて、なんだか申し訳ないような元旦の夜でした。


2012年1月1日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 


裏切り者が多すぎる

2011-12-24 02:47:29 | 映画

返却日が今日ということでクリスマスイブの深夜に映画鑑賞、まあこれも悪くはありません。
一週間もあれば3本ぐらいは簡単に観ることができるだろうと思った考えが甘かったことはいい勉強になりましたし、今後の参考にもなります。
もっともこういった強迫観念を抜きにして一気にといった自分らしくもない行動は無理だったと思われますので、これも一つのパターンとして引き出しが増えたとでも思うことにします。

ミッション:インポッシブル3

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

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そして「ミッション:インポッシブル3」ですが、なかなか面白かったです。
前作で今ひとつだった格闘シーンがさほど無かったのが自分としては好印象でしたし、スリリングなシーンとアクションとのバランスも絶妙でした。
頭脳戦といった色合いが薄れてきているのは残念ですし、ベースにあるスパイ大作戦とはかけ離れたシリーズになってしまっている感もありますが、これはこれで娯楽作品としての極みに近づきつつあると評価をすべきであり、またそれが受け入れられる世の中になっているのでしょう。
主人公の得意技である変装術の一端が見て取れたことが今回は大きな収穫で、そうなると尚更に前作の欠点がもったいなかった気がしてなりません。
また鈍いことに高いところに登りたがることも得意技であることにようやく気がつきましたので、最新作の売りの一つがそこであることにも納得です。

それにしても裏切り者が多すぎます。
上司、同僚、そして上司ですから、IMFという組織が腐っているとしか思えません。
逆に言えばIMFさえ無ければ犯罪は減るのではないかと思えるぐらいで、作品として傾向が似すぎているのはマイナスポイントになります。
これが最新作でどうなるのかが最大の注目となってしまうのは悲しいですし、プロモーション映像を見る限りではまた内部の裏切りにより追い詰められるといったストーリーのように思えてならないのですが、とりあえずはそれを考えずに3作品の余韻を暫くは楽しもうと思います。


2011年12月24日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 


千葉真一に習え

2011-12-22 22:42:53 | 映画

昨日は昼過ぎに帰って時差ぼけを防ぐために頑張って起きているつもりだったのですが、結局は睡魔に負けてがっつりと夜まで寝てしまいました。
そのために今日の夜になかなか寝付けず、仕方がないのでまたしても深夜の映画鑑賞です。
先週の土曜日に借りたので早めに観なければならない事情もあるから仕方がないと自分に言い聞かせるものの、毎度のことながら深夜勤務からの復帰には時間がかかります。

ミッション:インポッシブル2

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

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そんなこんなで観たのは当然のごとく「ミッション:インポッシブル2」で、前作から4年後の制作ですからかなり時間が空いています。
登場人物もトム・クルーズの演ずるイーサン・ハント以外は1人を除いて共通項は全くと言っていいほどありませんし、アンソニー・ホプキンスとジョン・ヴォイトを見間違えてビックリとしたことを置いておけば、これは同じシリーズ名を冠した別作品と考えた方がよいでしょう。
かなりアクションの占める割合が増えましたが違和感を感じるほどでもなく、それよりもルパン三世も真っ青の変装術の方が無理がありました。
自分はともかく、あれだけの短時間で他人を自分に変装させるのはご都合主義すぎましたし、展開もあまりに分かりやすくて驚きもありません。

車やバイクのアクションシーンは派手で見応えがありましたが、一方で格闘シーンはちょっとお粗末な感じがあります。
大技を出せばいいってわけでもありませんし、尻が重いのか跳躍力に欠けてダイナミックさがありません。
敵役らの一味があれだけ堂々と徒党を組んで侵入をするのであれば主人公らを待つことなく目的を果たせばよかったわけで、何なんだかなぁ、といった感じです。
ただ主人公の超人的な体技を見せたかっただけだと、これは冒頭のロッククライミングのシーンもそうでしたが、トム・クルーズのトム・クルーズによるトム・クルーズのための作品になってしまった嫌いがあったのではないかと、どうにもそう思えて残念でなりません。
ただ娯楽映画としては出来が悪いわけではありませんし、それでも割り切って充分に楽しめたことを最後に添えておきます。


2011年12月22日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 

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テープは5秒後に消滅する

2011-12-20 04:22:07 | 映画

興味があってもシリーズものはどうにも敷居が高く、それが単に一部の登場人物や設定が同じだけでストーリーに繋がりが無いと分かっていても前作を観ないで最新作を観ることに抵抗があるのが自分の性癖ですので、ここ最近でも「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「X-MEN」などを指をくわえて見送ってきたのが今年のこれまででした。
しかしいつまでもそんなことは言ってもいられず、また明日が深夜勤務で昼夜逆転調整をする必要もあったので、久しぶりに60型リアプロの前に陣取っての映画鑑賞です。 

ミッション:インポッシブル

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

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スパイ大作戦と言えば「テープは5秒後に消滅する」というフレーズが頭にこびりついているのですが、さすがにテレビドラマを見た記憶はありません。
印象に残っているのはオープンリールテープが煙を上げているシーンのみで、おそらくはドラマではなく別の何かで取り上げられたところを見たのでしょう。
この「ミッション:インポッシブル」はそのスパイ大作戦をベースにした作品らしいのですが、あまりに有名なオープニングテーマや導火線を火が走るところ、あるいはテープが煙を吐くシーンなどは引き継いでいるものの、人物の設定や背景などが当時のテレビドラマに忠実かどうかは分かりません。
どちらかと言えばそんなことよりもトム・クルーズの代表作の一つ、と言った方が今は通りがよいのではないかと思います。

もう15年も前の映画ではあるのですが、かなり面白かったです。
ラスベガスに出張に行った際に機内でちらっと眺めるように見たことでストーリーの肝の部分が分かってしまっていたのが残念ではあるのですが、それでもジャン・レノが出ていたことに驚いたぐらいのレベルでしか覚えていませんでしたので、真夜中であることを忘れるぐらいにのめり込んでしまいました。
スパイの頭脳戦と言うよりはアクションの色合いが濃かったことに賛否両論がありそうですが、それでもまずまずバランスは良かったのではないかと思います。
やや不自然な死に方をしたエージェントなど気になるところが無かったわけでもありませんが、まあ2時間程度でまとめるには仕方がないのでしょう。
最新作は年内に観ようと計画をしていますので、あと2作を今週中に何とかしようと思案中です。


2011年12月20日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 

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勝利こそが正義

2011-12-08 02:19:14 | 映画

それなりに興味はあったものの自分が映画館に行ける時間には3Dしか上映をしていなかったために見送っていたのですが、その3Dが先に上映終了となったことでレイトショーの時間帯に2Dがコマ割りをされたことで、ようやく今日に「インモータルズ」を無事に観ることができました。
どうにも3Dは相変わらずに気が進まず、しかし映画館としては収益が上がる3Dを前面に押し出してきますので、そんな自分としてはいい迷惑です。
しかも2Dと3Dを併映することで同時上映の作品数が減ってしまい、私が足繁く通っている映画館などは今日の時点で3作品が2スクリーンを占有しています。
酷いところでは2Dと3Dをそれぞれ字幕と吹き替えで4スクリーンを占めている作品もあるようで、どうにも鑑賞数が伸びないのはこのあたりが一番の原因でしょう。

インモータルズ -神々の戦い-

ジェネオン・ユニバーサル

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それにしても凄まじい映画でした。
R15+ですからそれなりのシーンがあるとは思っていましたが、ここまで露骨な殺戮が繰り広げられるとは思ってもいませんでした。
しかも敬虔であるべきはずの神々が派手に殺戮をやらかしてくれるのですから驚きしかなく、この作品のテーマは何だったのだろうと思案中です。
鳥瞰的な遠景や戦闘場面でのスローなど3Dを意識した作りが随所にありましたので、為にする殺戮シーンだったのかもしれません。

それでもそこそこ楽しめたのですからおかしなものです。
これまでの神々と言えば最強の存在であり、それが当たり前だと思っていたのですが、面白いぐらいにその神々が死んでいきます。
主人公、ひいては世界のピンチに颯爽と登場をしたゼウス、ポセイドン、アポロ、アテネなどの錚々たる神々が救世主となるのではなく、闇の神たるタイタン族と一進一退の戦いを続ける羽目となり、ゼウスを除いてほとんどが死に絶えるのですから革新的としか言いようがありません。
しかも神々が槍を貫かれたり喉元を刃で切り裂かれたりと、ちょっとこれまででは考えられない演出です。
勧善懲悪で最後は正義が勝つ、なんて展開ではなかったことは評価できますし、だからこそ楽しめたとも言えるのですが、それにしても意外どころの騒ぎではありません。
またその正義が一方からの視点であり、愛娘のアテネが死に際して「人間を見捨てないで」と残した言葉に父たるゼウスが起こした行動はギリシャを助けるものでしたので、ミッキー・ロークの演ずるハイペリオンからすれば「俺も人間だ」と叫びたい気分だったでしょう。
そもそもがキンキラキンの神々からして戦いに勝ったからこそ正義が語れるわけであり、黒ずくめのタイタン族と立場が入れ替わっていても何ら不思議はありません。
歴史は勝者によって作られる、そんな言葉が脳裏に浮かんだ、今日のギリシャ神話の登場人物をモチーフにしながらのオリジナル作品でした。


2011年12月7日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 

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ウイルスよりも人害

2011-11-27 03:24:07 | 映画

人類が滅亡をする原因となるのは核兵器ではなく未知のウイルス、そんな話をよく聞きます。
実際問題として最近はあまり話題になりませんがAIDSは効果的な治療法が未だに見つからないまま患者が増えていますし、数年前の新型インフルエンザの騒動や、あるいは今日は米国で豚インフルエンザが人から人に感染をしたなどというニュースが流れてきましたので、かなり確率が高いのではないかと思います。
ただそれよりも怖いのは感染が広がることによるパニックなどの二次災害で、新型インフルエンザの際には当時の舛添厚生労働大臣が一番にパニクりましたので政府などは信用をするに足りませんし、水際対策が失敗をしたらしたで弱毒性なので大丈夫と言い出した役人などは言わずもがなです。
また東日本大震災による放射能漏れについてはブログだかで相当な支持を集める人が出ているようで、社会不安が高まると妙なことになるのは古今東西で変わりはないのでしょう。
そんなこんなで今日に観たのは「コンテイジョン」ですが、ウイルス感染による恐怖といったものではなかったことが肩すかしです。

コンテイジョン

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新型ウイルスが全世界に広がっていく中での人間模様、これがこの映画のテーマなのかなと思います。
なにせ題名がコンテイジョン、つまりは感染ですからウイルスが拡散をしていく恐怖を描いたものと思われがちですが、もちろんそれはそれでリアルさや諦めを感じさせるような演出はされているものの、あくまでそれは二次的な要素に過ぎません。
人々のパニック、愛する者への思い、献身的な医療への姿勢、打算にまみれた扇動など、人の美しさと醜さが如実に顕れるのは追い詰められたときだとでも言いたいのでしょう。
確かに人の本性はそういったときにこそ出るものですから間違ってはいないのですが、どうにも白々しさが感じられたのは私がこの手の評価が高い映画には向いていないからなのかもしれませんし、どういう目的を持って何を描きたかったのかが今ひとつ分からなかった未熟さによるものなのだと思います。

何よりしっくりとこなかったのがマット・デイモンで、主役であるわけでも重要人物であるわけでもなく、何とも不思議な立ち位置ではありました。
そしてオヤジ化とデブ化に拍車がかかっているのが悲しくもあり、どんな事情よりもその体型がジェイソン・ボーンへのハードルになることでしょう。
そんなこんなで期待をした割には面白くなかったと言いますか、かなりの不完全燃焼気味です。
難しい、大変だと言いながらもワクチンができるまでのハードルが見えず、そしてハッピーエンドだったのが個人的には最悪な映画でした。


2011年11月26日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 

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