電脳筆写『 心超臨界 』

天才とは忍耐するためのより卓越した才能に他ならない
( ルクレール・ビュフォン )

大江は、日本の天皇だけが世界における諸悪の根源なのだと宣言したに等しい――谷沢永一

2024-08-04 | 04-歴史・文化・社会
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私は、自分の思うところにひたすら熱心に行動する人間には好意を持つ。そして、口先だけで実行を伴わない人間は軽蔑する。だから、大江が天皇制廃止こそが日本を幸福に導く道であると信じるのは勝手だ。それなら、粉骨砕身おやりなさい。身を粉にして日本国民に語り、訴えかけ、堂々の論陣を張り、天皇制が顔色をなくし退位すると言い出すまで、とことん追い詰めてもらいたい。しかし、大江はそれは一切やらない。少なくとも国内ではやらない。そして、外国へ出掛けていって、それを喋(しゃべ)り立てる。


『こんな日本に誰がした』
( 谷沢永一、クレスト社、p116 )

◆大江は、なぜ王室や国王も批判しないのか

大江の講演でもうひとつ特徴的なことは、君主制あるいは国王というものに対しては、一切批判をしていないということである。現在でも、イギリスには王室があり、エリザベス女王が君臨している。オランダにも王室がある。世界中に国王や王室がある。

そしていちばん大事なことは、この輝かしきノーベル賞を誰から貰(もら)ったかと言えば、スウェーデン国王からである。ノーベル賞はスウェーデン王立アカデミーが選考するが、それを授与するのはスウェーデン国王、カール16世グスタフ国王である。スウェーデンの国王であるから、もちろん世襲(せしゅう)である。大統領ではない。文字どおりの君主制である。ちなみに、その歴史はたかだか200年、日本は2000年である。

初代のスウェーデン国王は、ナポレオン配下の将軍であったベルナドットという人物だ。彼がスウェーデンに侵略者として乗り込んで、腰を据えて初代の国王になった。初代の王妃はナポレオンの義妹(兄嫁の妹)であり、一説では、ナポレオンのお手付きであったと言われている。つまり、スウェーデンは侵略者が興した国家であり、国王は、たかだか200年しか持たない侵略者の末裔(まつえい)である。

継体(けいたい)天皇が福井から来たといった話はあるが、日本のいかなる神話を見ても、海外から日本の天皇がやってきて、それが居すわったという伝承はない。しかし、スウェーデンの場合は明らかに侵略者である。繰り返すが、それもたかだか200年の歴史しかない。大江の論理からすれば、まことにいかがわしき王室である。

そのいかがわしき王室から恭(うやうや)しく賞を頂くことについて、大江健三郎は非常な光栄の表情を表した。そして、スウェーデンよりも一桁多い2000年の伝統を持ち、およそ外からやってきた侵略者とは縁のない日本の皇室、それも今生陛下からの文化勲章の受章は拒否したのである。

ということは、世界中の君主制・王制は全部認める。それは少しも悪いことでも、不自然なものでも、潰さなければならないものでもない。ただいけないのは、日本の天皇だけである。日本の天皇だけが世界における諸悪の根源なのだと宣言したに等しい。つまり、日本国民は一刻も早く皇室を廃止しなければならないと、大江健三郎は日夜心から請い願っているわけだ。

先に述べたように、私は、自分の思うところにひたすら熱心に行動する人間には好意を持つ。そして、口先だけで実行を伴わない人間は軽蔑する。

だから、大江が天皇制廃止こそが日本を幸福に導く道であると信じるのは勝手だ。それなら、粉骨砕身おやりなさい。身を粉にして日本国民に語り、訴えかけ、堂々の論陣を張り、天皇制が顔色をなくし退位すると言い出すまで、とことん追い詰めてもらいたい。

しかし、大江はそれは一切やらない。少なくとも国内ではやらない。そして、外国へ出掛けていって、それを喋(しゃべ)り立てる。
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