電脳筆写『 心超臨界 』

忍耐は力だ! 忍耐の時が過ぎれば
桑の葉がやがてシルクのガウンになる
( 中国のことわざ )

悪魔の思想 《 向坂逸郎――今も害毒を撒き散らす“証拠なき一方的な虚偽中傷(デマゴギー)”/谷沢永一 》

2024-05-24 | 04-歴史・文化・社会
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
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■超拡散記事『榎本武揚建立「小樽龍宮神社」にて執り行う「土方歳三慰霊祭」と「特別御朱印」の告知』
■超拡散『南京問題終結宣言がYouTubeより削除されました』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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わが国の実態をめぐって、世にありもせぬことを現に行なわれているかのように言い立て、なんの証拠も示さず一方的に居丈高に罵るのは、許すべからざる破廉恥な虚偽中傷(デマゴギー)と申せましょう。向坂逸郎は、わが国民を責め苛む中傷に専らな扇動者(デマゴーグ)として、戦後日本における最も無責任な放言家の第一人者でした。


『悪魔の思想』 「進歩的文化人」という名の国賊12人
( 谷沢永一、クレスト社 (1996/02)、p224 )
マスコミを左傾化させた放言家・向坂逸郎(さきさかいつろう)への告発状
第10章 最も無責任な左翼・教条主義者

  向坂逸郎(さきさかいつろう)
  明治30年生まれ。東京帝大卒。社会主義協会代表、社会党顧問、
  九大教授を歴任。社会党左派の理論的支柱。昭和60年没。

  マルクスとエンゲルスに心酔した向坂逸郎は、共産主義ソ連におい
  てはマルクスとエンゲルスによって論じられた理想主義が、そのま
  ま理論の通りに運営されていると信じこみ、この世の理想郷である
  ソ連にくらべて、日本はなんと駄目な国であるかと喚(わめ)き散ら
  す一本調子で、厖大な著作を残しました。共産主義は絶対の真理で
  あるから、その共産主義を表看板にしているソ連は、世界で最も自
  由で最も豊かで国民の教養が最も高い国であると、日本人に説教し
  つづけました。

10-1 今も害毒を撒き散らす“証拠なき一方的な虚偽中傷(デマゴギー)”

共産主義を固定観念としてかたくなに信奉するのは、ご本人の勝手でしょう。また、その思いつめた信仰を梃(てこ)として、まだ共産主義になっていない日本の現状に腹を立て、いちいち小姑(こじゅうとめ)のように難癖をつけるのも、あるいは思想の自由であるのかもしれません。

しかし、わが国の実態をめぐって、世にありもせぬことを現に行なわれているかのように言い立て、なんの証拠も示さず一方的に居丈高に罵るのは、許すべからざる破廉恥な虚偽中傷(デマゴギー)と申せましょう。向坂逸郎は、わが国民を責め苛む中傷に専らな扇動者(デマゴーグ)として、戦後日本における最も無責任な放言家の第一人者でした。

  アメリカの軍備擴(かく)張政策に協力して、日本の軍需工場を擴大
  (かくだい)しようというのは、重工業關係の資本家の目先の利益で
  はあろう。
  (昭和27年10月『文藝春秋』「日本を危うくする思想」)

この文章が発表されたのは、昭和26年9月に桑港(サンフランシスコ)で日本とアメリカなど48の連合国との間で対日講和条約が締結され、翌27年4月28日に発効した、そのわずか半年あとにすぎない時点においてです。

わが国がようやく独立をとりもどしたばかりのこの時期、国内に、もう早(は)や早(ば)やと「軍需工業を拡大しようという」動きがある、と向坂逸郎の心眼にはありありと映ったのでしょうね。

どこに立地する何という軍需産業で、製造されていた品種は何であるのか教えてもらいたいものです。

もちろん、そういう動向はどこにもありませんでしたが、向坂逸郎の議論が終生一貫してそうであったように、事実の有無なんか彼にとってはどうでもいいんです。日本は憎むべき資本主義国なのだから、資本主義国であるかぎり軍需工業が生まれるのは当然のこと、したがって日本も「軍需工業を拡大しよう」としているに違いないゆえ、それを今から叩いておかなければならない、という神聖な義務感にかられた喚き立てなのでしょう。

ここまでお読みの読者は、もう十分に納得されていると思います。反日的日本人全般に共通した情念は、事実の有無などとは無関係に、日本を、そしてアメリカを、ただただ反動、反民主的であり、真理を信奉する者の敵であると攻撃することなんですね。なにしろ、「32年テーゼ」が「それこそ絶対的な真理」と保証しているのですから。

共産主義ソ連が破産した今、彼らの害毒はもはや恐れるに足りないのでしょうか。いえいえ、どういたしまして。本書の冒頭でも説明しましたように、彼らは“自己の生存”に関してはなかなかの策士ぞろいで、その子分・亜流を言論界と報道(マスコミ)界に続々と送り出してきましたからねえ。

そのため、向坂逸郎の妄想は、今も朝日新聞や毎日新聞、さらにはNHKなど、“社会正義”を前面に押し出す報道において、その基調をなす視座となっているのです。

さて、日本も「軍需工業を拡大しよう」としているというのは、向坂逸郎の立場からはごく当たり前の思考法なのですけれど、アメリカは好戦的な悪い国だから「軍備拡張政策」を推進しているのに対し、共産主義ソ連は平和を愛する善い国だから、「軍備拡張政策」など考えてもいないはずである、という論理が前提になっているのでしょうね。それでなければ、アメリカだけを責めるのはあきらかな矛盾です。

しかし向坂逸郎だって馬鹿ではないのだから、ソ連が「軍備拡張」を着々と推し進めていることぐらい百も承知でしょう。けれども、それを言っちゃおしまいですから、さしあたりアメリカの側だけを攻撃して話を逸(そ)らそうとの企みでしょう。さて、それでは軍需産業は、なぜにそれほどイケナイのであるか。

  軍需工業に資本を集中すると、國民の生活水準は下がらざるを得な
  い。
  (同前)

この人の本職は経済学者ですが、古いマルクス主義経済理論については記憶力が秀(すぐ)れているのでよく覚えているにしても、経済の現実に注意を払ったことはないのかもしれません。民営の、あるいは半官半民の、時によっては官営の、いずれにせよ企業である軍需産業が隆盛になれば、全国的に広範な需要が喚起されること間違いありません。多種多様な資材を調達しなければならず、当然のこと雇用が大幅に促進されます。製造業としての軍需工業が繁栄すれば、国民ひとりひとりの生活水準は下がるどころか逆に上がります。

ただし、政府が軍需製品を買いとるのに、常識的な防衛に必要である範囲を逸脱して大量に過ぎれば、国民生活の援助に注がれるはずの税金が非生産的な部門に振りむけられるわけですから、その分だけ有効な社会資本の充実が遅れますので、それゆえ総体としての国民生活が貧しくなるというわけです。世の中は何事も程度問題なのでして、軍需工業は絶対悪なり、という論理は、事実の問題として成り立ちません。

高橋是清(たかはしこれきよ)に見る軍需工業と国家経済の関係 へつづく
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