電脳筆写『 心超臨界 』

限界も恐怖と同じでしばしば幻想なのである
( マイケル・ジョーダン )

知の巨人「マネジメントの発明者」逝く――ピーター・F・ドラッカー氏

2024-09-06 | 08-経済・企業・リーダーシップ
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生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
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■緊急拡散『2024年8月発表:トランプ前大統領「米国を再び偉大にするための核心的公約20」』
■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
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■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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20世紀を代表する知の巨人・ピーター・ドラッカー氏(95)が11日、亡くなられた。分権化、目標管理、知識労働者、民営化――。今、当たりまえに使用しているこうした経営用語はすべてドラッカー氏が生み出した造語なのだ。今でこそ当然のごとくに議論されている日本の人口問題、高齢化社会、年金問題などにも、十数年前から警鐘を鳴らしていた。


(2005-11-14投稿)
◆知の巨人「マネジメントの発明者」逝く――ピーター・F・ドラッカー氏

20世紀を代表する知の巨人・ピーター・ドラッカー氏(95)が11日、亡くなられた。分権化、目標管理、知識労働者、民営化――。今、当たりまえに使用しているこうした経営用語はすべてドラッカー氏が生み出した造語なのだ。今でこそ当然のごとくに議論されている日本の人口問題、高齢化社会、年金問題などにも、十数年前から警鐘を鳴らしていた。

「マネジメント(経営)の発明者」とも言われる氏は、大の親日派。25歳の時に接した日本画への感動からだという。欧州大陸が狂気のナチズムに抵抗するすべもなく蹂躙(じゅうりん)されていくのを目の当たりにした氏は日本画を介して「アイデンティティーも失わず、根本的な改革を行った明治維新」を発見し感動する。

「明治維新は人類史上例のない偉業であり、この明治維新への探求が、私のライフワークになったもの、すなわち社会のきずなとしての組織体への関心へとつながった。したがって、日本は私の恩人だ」と言っていた。

その日本が「失われた10年」で悲観主義にとらわれているときには「日本は明治維新、さらに第二次大戦後の復興・成長と、二つの奇跡を抜本的な構造改革によって達成した。そうした社会の資質、柔軟性に日本人はもっと自信を持っていいし、もってほしい」というのが氏の恩人・日本へのメッセージだった。

以下、13日付日経新聞の追悼記事より、ドラッカー語録を振り返ってみたい。

「労働力はコストでなく資源である」
企業が従業員の意欲(モチベーション)を高めるような関係を築く人事マネジメントの重要性を指摘し、労働力を経営資源としてとらえるよう説いた。

「事業の目的とは顧客を作り出すこと」
一般的に言われている「事業の目的は利益を生み出すこと」という考え方を否定。常に顧客という「外からの視点によって事業のあるべき姿を考える必要があると指摘した。

「効率的な企業は、問題中心主義でなく、むしろ機会中心主義である」
問題を解決するためにはどうすれば良いのかを考えるよりも、「どんな機会やチャンスがあるのか」を問うべきであるとした。

「知識こそが本当の資本である」
機械や土地などの旧来の生産手段(資本)による生産よりも、人間の知識による生産の重要性が高まっていることを示した。

「米国こそ史上初の社会主義国家だ」
米国の企業年金基金が上場企業の大株主になることを「労働者による生産手段の所有」ととらえて「年金基金社会主義」と呼んだ。年金基金が企業統治の主役になる事態をいち早く予言した。

「イノベーションの欠如こそ既存の組織が凋落(ちょうらく)する原因であり、マネジメントの欠如こそ新事業に失敗する原因である」
マネジメントとイノベーションの重要性を的確に表現した。


Peter F. Drucker 1909年11月19日、現オーストリアのウィーン生まれ。父は外国貿易省長官という比較的裕福な家庭。経済学者のシュンペーター、ハイエクや作家のトーマス・マンら
とも日ごろ接する知的な環境に育った。

日本の中学、高校に相当するギムナジウムを卒業後、貿易会社職員、証券アナリストを経て、夕刊紙編集者などをしながら31年フランクフルト大学で博士号を取得。33年、ヒトラー政権下のドイツから逃れ渡英。このころケインズの講義も聴く。

37年渡米。コンサルタントのかたわら新聞などに精力的に執筆。ニューヨーク大、クレアモント大学教授などを歴任。66年勲三等瑞宝章受賞。02年、米大統領から民間人に贈られる最高の勲章「自由のメダル」を授与される。

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