電脳筆写『 心超臨界 』

変化することは
真の学習がみな到達する最終結果である
( レオ・ブスカーリア )

自分の人生に有終の美を飾るために伝記を読む――森信三

2024-06-24 | 03-自己・信念・努力
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日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
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若い頃は青雲の志を抱き、夜も寝ないで夢の実現に挑戦したけれども、どうも自分にはそれだけのものは備わっていなかったことに気付いた。さりとてこのまま人生を終わるには何か寂しい思いがする。自分も何かしておかなければならないのではないか。こういう問題意識を持ち始めたとき、今度は偉人伝ではなく、市井(しせい)に生きている人の中で、自分にも手が届きそうな、ウーンと唸(うな)るような生き方をしている人について書いたものを読むと、大いに励まされ、参考になるものです。かくして人は再び発奮し、有意義な人生を形作ることができます。


◆自分の人生に有終の美を飾るために伝記を読む

『「人生二度なし」森信三の世界』
( 神渡良平、佼成出版社 (2001/5/1)、p136 )

私は長い間、伝記は人生の中で二度ほど読めばいいと思っていました。最初は自分の人生をどうしたらよいか悩み始める12、3歳から15、6歳頃、つまり生涯の志を立てるべき、いわゆる立志の時期です。この時期、偉人の足跡を記した伝記が力となり、光となるものです。

二度目は具体的な目標が定かになってくる34、5歳から40歳前後で、いわゆる発願(ほつがん)の時期です。刻苦勉励して、有意義な人生を形作っていった偉人たちの奮闘を、自分の人生に引き込んで比べて考えることができるので、大いに参考になります。

しかし私はもう一回必要であることに気付きました。それは一通り経験して社会の裏も表も、大体の仕組みもわかり、しかも自分の能力の限界も見えてきて、人生の締めくくりに入った時期です。老後をどうすごすかというような消極的な意味ではなく、人生の最後をどう締めくくったらよいかを学び、心願を明確にするためにです。

若い頃は青雲の志を抱き、夜も寝ないで夢の実現に挑戦したけれども、どうも自分にはそれだけのものは備わっていなかったことに気付いた。さりとてこのまま人生を終わるには何か寂しい思いがする。自分も何かしておかなければならないのではないか。この人生をどういうふうに収束させたらいいだろう・・・・・・。

こういう問題意識を持ち始めたとき、今度は偉人伝ではなく、市井(しせい)に生きている人の中で、自分にも手が届きそうな、ウーンと唸(うな)るような生き方をしている人について書いたものを読むと、大いに励まされ、参考になるものです。

「なるほど、そういうことか。それだったら私にもできそうだ。私も残りの人生をそういうふうに生きて、有終の美を飾ろう」

かくして人は再び発奮し、有意義な人生を形作ることができます。だから人生の秋に差し掛かったときに、再び伝記を読むことは、自分の人生に有終の美を飾るために大切ことなのです。
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