バースくんの今日も発車オーライ♪

小さな町の広告代理店。働く「バースくん」の日々のおしゃべり

新人研修ー最終講ー

2016年04月14日 | Weblog
さて、新しいスタートを切って2週間が経ちましたね。どうですか?慣れましたか?どんなこと考えていますか、思っていますか?
「まあ、思ったよりなんとか上手く滑り出せたかな」「えーっ、そんなーの連続だよー」「もう2週間?!」「まだ2週間?!」いろいろですね。でも今感じているいることは全部瞬間的なものです。環境が大きく変わって、頭も心も普通の状態ではありません。良くも悪くも今しばらく、この状況で踏ん張ってみましょう。そこからやっと見えてくるものが自分の本当に思っていることです。
ただ、ここで残念なお知らせをしなければなりません。そこから何年経っても、取り巻く状況がずんずん変わっていっても、自分はどこまでも自分でしかないということです。価値観、性分はそんなにたやすく変わるものではないからです。だから、うれしいことも、つらいことも、腹立つこともずっとおんなじようなポイントで繰り返していくのです。つまり達成感も頂上に立った思いなんていうのも、一生やってきません。当然「今日は何もかもうまくいったー」なんていう日は、半世紀以上生きてきたバースくんでさえ、5本の指で足りるほどしかありません。ただ救いは、そんな日がなくはないということでもあるわけですけどね。
朝起きてから夜ベッドに入るまで、ずーーっと会う人、起こることみんな自分の敵なのではないかと思う日のなんと多いことか。すごいですよ、自分ひとりが何か大きな間違いをしていて、世間の方が正しいのか?!なんてものすごい恐怖にかられたりします。でもね実は、みんなみんなそれぞれにそう思っているわけです。だからそんな日は、もう何も考えないで布団をかぶって寝てしまうことです。明けない夜は確かにありませんが、一晩寝たぐらいでは自分の苦しみの夜は明けませんし、雨もそうそう簡単には上がりません。それが現実です。厳しいですね。
でもボクは教わったある言葉をお守りにして暮らしています。最後にその言葉を新人のみなさんにはなむけとして贈ります「未来は明るいと信じることが絶対正しい」鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取

新人研修ー心がまえとしてー

2016年04月13日 | Weblog
おはようございます。さて昨日は実務的な側面からお話をしましたが、今日は組織の中の人として、社会人として、大人として、うーんもっと広げて人間としての心がまえについて少し話してみたいと思います。
学校では「正しいことをしましょう」「お友達が間違っていたら注意してあげましょう」なんてことを教わりましたね。でもこれは残念ながら仕事をしていく上ではまったく通用しません。毎日毎日理不尽なことだらけだし、どう見ても黒いカラスなのに白いカラスだと言い張る人の意見が通り、白いカラスとして物事が進みます。それが組織で、社会です。
自分が正しいと信じその方向に邁進していても、突然「何やってるんだ!!」とカミナリが落ち、その仕事はクシャクシャのポイです。捨てられるだけならまだしも、こちらの能力そのものを疑われたり、果ては人格まで疑われたりします。それでもそこで「自分は正しい」と決して主張してはいけません。本当に実際正しくてもです。
組織にいる以上はみんな、偉い人も平の人もその役割を担った一つの兵隊、駒にすぎません。それは大企業だろうが零細だろうがそうです。そこでいくら自分が正しいからとやみくもに剣をふりまわしても迷惑なだけです。一人がチャンバラを始めると必ずそれはまわりを巻き込み大きな殺陣となります。組織にとっては百害あって一利なし、どころか下手をすると命取りになります。
上司の虫の居所が悪いだけで、ガツンとやられることもしばしばですが、無駄な抵抗はしないことです。人は変わらないし、相手は虫が治まれば何も覚えてはいません。労力を使うだけ馬鹿げています。
ここまで言うと、何一ついいことはないですね。そう本当に何一つないのです。でも組織でやっていくならそれを心がまえとしつつ、やっぱり自分の信念を密かに堅固に守って胸をはっていきましょう!!しんどいけどね。
(ははーん、何かあったねバースくん?!)うん、いろいろあるけどね、こうやって自分をなだめてるの…鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取

新人研修ー電話編ー

2016年04月12日 | Weblog
おはようございます。今日は電話の応対について、ボクことバースくんの昨日あった実例に即して勉強したいと思います。
ボクは市役所に問合せがあり、聞きたい用件をメモに整理して電話をかけました。10回の呼び出しで出てこられた交換さんは何かよそ事をしておられるのか声が遠かったのです。こちらが「声が遠いのですが」と言うと「ええ?!、これで聞こえますか」と急に大きな声になり「なんですか」とお返事がありました。
はい、ここまででどこが間違っているか。まず電話のコールを10回も放っておかない。3度までに出る。よしんば多く鳴らしてしまったら「大変お待たせしました。○○です」とお詫びと名乗りをまず上げることです。そして「ご用件は何でしょうか」と会話に入っていくべきですね。
面倒くさそうに話される交換さんに問合せ用件を伝えると「あー○○課」と言った途端、内線の呼び出し音に変わりました。ここも「はいわかりました。それは○○課の担当ですので替わります、お待ちください」が正解。
そして○○課につながった電話は「えー外線?!つながってるのか?」といきなり向こうの声がするので、「もしもし」と呼びかけると「えーわかんない、聞こえねえーよ」ガチャンと切られました。論外ですね。
再度同じ交換さんの変わらぬ態度に泣かされ、つながった電話。要件をメモに沿って順に全部説明をしたら「あーそれは担当が違うなぁー。待って」といわれ30秒。次に出てこられた方がまず言われたことは「はい、なんでしょう?」でした。
もうわかりますね。基本的に電話はたらいまわしにしない。するときは簡単に要件を替わる相手に伝える。
そして大切なことは、電話の応対一つで、物言い一つで会社の中身がすべて見えているということです。自分がその課なり会社の看板になっているという意識を持って電話応対をしてください。
そしてもっと重要なことは、世の中には困った人がたくさんいるということを知り、いちいちそれに腹を立ててはいけないということです。短気は損気。がんばりましょう!!鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取

桜蘂ふる

2016年04月11日 | Weblog
ちょっと見栄はりました。パソコンが一発変換をしてくれるので、そのまま漢字でタイトルにしました。いきなりこれが出てきたら、一瞬ボクは読めないし書くなんてとんでもないことです。「さくらしべ」と言いたかったのです。「蘂」そう雄しべ・雌しべのしべです。
やっぱり阪神競馬場の桜は咲いていましたね。桜花賞のタイトルレースですから、やっぱり咲いていなくては!!日のさす方向によって満開から落花、そして桜蘂降る状態のものまで、いろんな桜がありました。乙女馬たちの戦い。ターフの芝を蹴り上げ、馬体に散る桜の花びらが汗でくっつき、それはそれは見ごたえのあるレースでした。実況アナウンサーが「流れる花とともに馬たちも走ります!!」と絶叫していたけれど、うん?!流れる花ってなんだ?と思ったけれど、何となくいい感じだったから聞き流しました。桜に馬、いいな、いいなやっぱりこうでなくちゃっちゃ!!(バースくんは結局いつでもどんな季節でもいいんじゃないの)あはは、それを言っちゃあーお終いよ。
土曜日「やっぱり一頭突き抜けているあの馬で決まりかなー」という弟に「うーん、競馬に絶対はないよー」としたり顔で講釈をたれたのはボクです。事実世の中に鉄板馬券(絶対に当たる投票権)は存在しないのは本当だし、競馬の予想はまず当らないというのも通り相場です。
という長い長い話のまくらを置くということは、勝ったんですねボクは。あはは、勝てば官軍、負けたら話題にものせません。それにしても本当に「絶対」というのはないものです。結局ボクの今回の予想は「絶対」はないから、それをはずしておこうという考えが当ったということです。(それってただのへそ曲がり)そんな本当のことは言わないの!!
というわけで、週末の阪神3連戦はとてつもなく疲れるゲームばかりだったので、この桜花賞で帳消しということにしましょう。では気分よく、そして元気に月曜日のスタートです!!鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取

気がつかなかった

2016年04月08日 | Weblog
バースくんの休日の一番の贅沢は、日の高いうちに湯船につかってのんびりすることだ。もちろんお約束どおり、お風呂ラジオをつけて。相撲中継があるときは大相撲を、ないときは気象通報を聞いたりする。
そう「石垣島では、北東の風、風力4、天気は曇り…」と各地の気象を淡々と読み上げていく番組。石垣島から北に登っていき稚内、そしてハバロフスクから段々に南に下がって大連、青島、アモイと続く。アモイはテレビの旅番組でとても印象が深くてそのときの風景をいつも思い出すのだ。湯気に煙ったように不確かな地図が脳内に浮かぶ。
さて、その番組がこの4月からアナウンサーの読み上げではなく自動音声に変わるというのを3月に聞いて、少しがっかりしていた。ATMや電気機器が出すような声で言われてもなぁーと思っていた。
そして昨日、仕事をしながら国会中継を聞くと腹がたってしまうと夕方気象通報を聞いていた。いつもと変わらずふんふんと自然に頭の中に怪しい地図を描いていて、ふと気がついた。なんだ変わっていないじゃないか。自動音声ではなくアナウンサーが読み上げをしている。あーよかった、やっぱりこうでなくちゃ!!と思った。
そして帰りのバスの中、でもNHKはたしかに4月から自動音声にすると言った。看板に偽りありなんてことをするだろうか…。それとも4月中には変えるということなのか。だとしたら今度の休みには自動音声に変わってしまっているのか、なんてどうでもいいことに頭を持っていかれるので、スマホで検索をしてびっくり、びっくり!!座席に座っていたけど、腰がぬけるほどびっくりした。
なんと自動音声に変わっていたのだった!!ふーっ、世の中は凄いことになっている。膨大なアナウンサーの読み上げデータを文節で蓄積しておいて、それを合成して放送しているという。わからないはずだ。だって声はアナウンサーなんだもん。
でも結論、ボクの休日の贅沢はこれからも守られるわけで一安心鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取

神のみぞ知る

2016年04月07日 | Weblog
昨夜「ジンクスってやっぱりあるなぁー」と深いため息をついた阪神ファンの数は相当なものだと推測される。一昨日のヒーローインタビュー、ルーキーの高山が「明日も絶対勝ちます!」と大きく請合ってしまったのだ。阪神タイガースには、ヒーローインタビューで明日も勝ちますと言うと翌日必ず負けるというジンクスが存在する。だから火曜の夜の高山のきっぱりとした勝ちますを聞いたファンはさっと青ざめ、でも聞かなかったことにしよう、自分は口にすまいと思ったに違いないのだ。ボクもそう思った。さらにいえば翌日の先発は岩田だ。ジンクスの確率がグーンと上がるのをボクは感覚で知っている。自分の中で言い訳をする。言ったのは高山だ!!新人だ、ルーキーだ、まだ神様の選手年鑑には掲載されていないかもしれない、お目こぼしがあるかもしれない…。なかったね、やっぱり神様はよく見ていらっしゃる。負けたよー、それも完封。とほほ。(ちょっと待ってバースくん、ジンクスでしょ、悪いことが起こるんだったら見ていたのは閻魔さんぢゃない?!)おーっとそうか。それは失礼。
でも桜は神様の管轄だよね。今度の日曜日、競馬は「桜花賞」がある。毎年ファンの話題となる「桜花賞」のとき、阪神競馬場の桜は満開だという都市伝説。年年に開花は遅かったり早かったりする。開催日もカレンダーがあるから毎年微妙に日にちが違う。なのにあのレースのときは必ず満開の桜のした、乙女の馬たちが颯爽と駆け抜けてゆくのだ。馬場造園課が何か細工をしているのか?!とまで言われているが、それこそ都市伝説。満開になるのは神のみぞ知るなのだ。
先週レースを見ていたら、結構きれいに桜は咲いていた。今度の日曜までもつのだろうか。それに今日のこの春の嵐だ。「神様、どうぞ阪神競馬場の桜だけは散らさないでください」と身の程知らずに手前勝手なお願いだけをして、さて本日もスタートだ!!鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取

問合せ

2016年04月06日 | Weblog
昨日銀行に行った帰り道、こっちが近道かもと普段めったに通らない道を通ったら、なんと桜吹雪のピンクの道だった。木曜日には全国的に春の嵐になるという天気予報だし、今年の桜もこれで終わりだなぁーと顔を上げていたら、後ろから車のクラクション!!「失礼しました、ちゃんと端っこ歩きます」と情緒なんてものとは程遠かった。でとても楽しいナイター観戦をしたあと、市川昆監督の映画「細雪」の冒頭、嵐山のお花見のところだけを観る。春雨にけぶる桜も、雨上がりの桜も、夜桜も映像ではあっても本当にキレイだった。これで見納めとする。
その映画の中で、岸恵子が演じる長女・蒔岡鶴子の台詞に「そうやんかー」とあって、ちょっとうれしくなった。これはボクもよく使う言葉だ。ただあまりお行儀のよい言葉ではないと常々思いながら使っている。それなのに、本の設定上鶴子は上流の大阪人、それも船場ことばを使っているはずだがら「そうやんかー」もそんなに悪くないかもと免罪符をもらったような気がしたのだ。ははは、都合のいい言い訳。
ところで昨日のブログについて「バースくん、じゅんさいって何?!」という問合せがあった。じゅんさいとはボクのことだ。つまり「でたらめ、いいかげん」という意味。あの植物のジュンサイではない。(語源はそこにあるらしいけどね)
いい機会なので、最近お問合せをもらったものを幾つか。「きらず」は「おから」のこと、「煮ぬき」は「ゆで卵」のことだ。ところ変われば言葉も変わる。
そういえば先日、落語のまくらで「ところ変われば品変わるというのは間違いだ。大阪で冷蔵庫だったものが東京に行ったら洗濯機になりますか?あれは正しくはところ変われば品名(しなな)が変わる」と。ほーほーまったくだと手を打った次第。やっぱし噺家さんはうまいこというやんかー鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取

次から次へ

2016年04月05日 | Weblog
昨日、転勤着任のご挨拶に来社された某局の部長さんとは、25年ぶりの再会だった。鳥取を振り出しに、次から次へと各地の支社を回られて帰ってこられたのだ。「バースくん、変わらないねぇー」とそつないトークを使える立派な人になっていた。ははは。紅顔の青年だった彼は、結婚もして子供もできて、すっかり部長らしく部下を引き連れてのご挨拶だった。うれしかったー。先月転勤だと泣いたカラスがもう笑っているのだ。我ながらじゅんさいな奴。
じゅんさいといえば、先日どういうことになっているのだと思ったこと。長年服用している薬が「特許権が切れたのでジェネリックが出ました。変更するとバースくんの場合はこれだけ安くなります」という通知をお上からもらった。その金額を見てびっくり!!今まで払っていた価格は何だったんだ!!というほどお安くなる。ボクは大変うれしいけれど、こんなことで薬局は大丈夫か?なんて心配までして病院にでかけたら、なんと本当にいつも行く薬局がつぶれていた。笑えない本当の話。
さて先生とも相談の上、ジェネリックに変更した。初めて行く薬局で会計となったとき、その金額を見てびっくり?!さらに低価格になっているではないか。いやいや大変ありがたいけれど、なんで?!国からの手紙よりさらに減ってるーと薬剤師に言うと「こちらの前からジェネリックにされているお薬に、さらにジェネリックが出たからですよ」というお答え。見ると外装はなにも変わらないし名前も変わっていないのだが、薬名のうしろに小さくt-2と書いてある。要は次世代に入ったということだ。じゃああぁー、いづれt-3というのがまた出てきてさらに安価になるということか。次から次へと開発されるのだ。
新薬の開発の為に特許権で守られた独占販売の高価な薬は、その資金を生む仕組みのもとになっているのはわかっていたけれど、ジェネリックそのものが次から次へと開発されているとは…。でもそれも医療費削減ってこと?ややこしい薬の世界鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取

更まる

2016年04月04日 | Weblog
今朝の新聞の漢字クイズ読めますか?は「更まる」だった。正解は「あらたまる」で、「新しくなって再出発する」というニュアンスだとあった。おはようございます。4月4日月曜日、暦の上では「清明」、すべてのものが清らかで生き生きとするころだそうだ。朝のテレビ小説も新しいのが始まったし、今朝の通勤バスは入学式に出かける大学生の親子で満員だった。さあ、新年度のスタートだ。
先週の金曜日、夜になって家の固定電話が鳴った。昨今家の電話が鳴るのは、高齢の伯父か伯母、もしくは宅配便のおにいさん、まれに不動産のセールスだけだ。うっかりと出る。でも名前は名乗らない。いまどき名前を言うのは用心が悪いからだ。「もしもしバースくんのお宅ですか?!」といきなり言われる「はい」(知らない声に身構える)「こちらはNHKの世論調査を行っていまして、このたびは消費増税の件について伺いたいとお電話しました」という。「はい」と応えると、相手の男性は突然声を変えて「そういうことだから、お父さんかお母さんに代わってもらえるかなぁ」と言うのだ。「はぁ?????」と思わず声を出したら「うん、大人の話だからね、家の人に代わってもらおうね」とさらに猫なで声になるのではないか!!「私がバースくん、ですが」と憤然と返事をすると「うんうん、だからおうちの人はいないかなー」と来た。ボクはもう説明する力もなく、静かに電話を切った。
一体ボクの「はい」という声はもどんな風に聞こえたのだろう。別に弱弱しくとか子供っぽかったとは思えないし、第一未だかつて電話の声を子供に間違われたことなどないのだ。なんだか子ども扱いをされてむっとしてしまった。
更めまして、ボクはバースくんと言います。半世紀以上生きてます。ちっちゃな町の広告代理店をやってます。営業日、毎日ここでどうでもいいことつぶやきつつ、仕事にがんばっています。どうぞお見知りおきをお願いします鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取

昭和20年8月13日

2016年04月01日 | Weblog
さて先日また別の話、として取って置いた話。野球中継が終わってラジオのチャンネルを回したら、聞こえてきたのは朗読だった。
永井荷風の「断腸亭日乗」の昭和20年8月13日の章を読んでいた。それがなんと荷風本人が読んでいる。もうびっくり!!一瞬にして頭の中でいろんな疑問が同時発生をしてちょっとしたパニックに。えーっ荷風って女の人のところに入り浸ってる食えない若い大学の先生だったっけ?!何か火事があった人だよね…。えっ昭和20年の日記っていつまで生きた人?明治とか大正の人ぢゃなかったっけ?!わっそれも8月13日、終戦2日前!!うん?!朗読まあまあ上手ぢゃないか、ふむふむさすが昔の小説家の状況描写は見事だぁー、日の出前の夏の朝、駅できっぷを買う姿がありありと目に浮かぶ、それにしても本人の肉声で自作朗読なんていう音源が存在するんだと、光の7倍と言われる思考速度で考えていた。
一節終わって解説が入る。これは当時暮らしていた岡山で、やはり岡山の勝山に疎開していた谷崎潤一郎を訪ねる日の朝の様子だというのだ。こうして汽車に乗って谷崎を訪ねたら、谷崎は牛肉をたっぷり用意して歓待してくれたという。そして翌々日帰って終戦を知ることになるわけだが、その帰りの汽車の中で食べるようにと、あまった牛肉を甘辛く煮たものを弁当に持たせてくれたというのだ。
バースくんは好きなんだなぁー、こういう日常や楽屋裏の話。ミーハー趣味はもちろんだけど、こういう話を聞くと俄然その人物が自分の中で立ち上がってくる感じが大好きなのだ。ボクの中のその人に血が流れるという感じ。
思わずあとでいくつで亡くなられたのか調べてしまいましたとさ。昭和34年4月30日、胃潰瘍の吐血による窒息死なんだそうだ。享年79歳。わーっまたまたびっくり。ボクが生まれてから亡くなってるんだ。そんな遠い過去の人ではないのだ。時間の不思議。
傑作だったのはその番組の続き。今度はその訪ねた谷崎が「細雪」を朗読した音源。これが…、小学校3年生の出来の悪い男の子が、国語の時間に教科書の音読をさせられているというふう、お腹を抱えて笑った!!鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取