世界の一隅で

バースくんの法則は簡単に崩壊しあれからハイジャクは起きるし、その国のために尽力をする人が理不尽な形で命を落とさなければならないし、政治は今更新党結成だとお調子者が面子を揃え、聞けばアウンサンスーチーさんはハンストに入っているという。そんなこんな、あんなこんな世の中は一体どうなってしまって、どこにいくのだろう。ボクごときが憂えたところで、何も始まりはしないのだけれど・・・。ボクのお気に入りの番組にBSの「イタリア小さな村のものがたり」というのがある。一時間番組で、その名のとおりイタリアの本当に小さい村にスポットをあて、そこに暮らす数人の人をクローズアップすることにより、その村の風景と生活を描写していくというものだ。あるときは家具職人に、あるときは絵画の修復士家にと、その村で淡々とこつこつとそして静かに暮らしている人たちが一時間美しい風景とともに流される。何も起こらない、何も珍しいものはない、世界遺産もない、朝起きて仕事をして夕餉の卓を囲むそれだけ。これがどれだけの安らぎと慰めをボクにくれるか、よしっがんばろうではなく、そうかぁーみんなやってるんだー、だったらボクもこれでいいんだ、このままやっていこうという感じ。世界中でいろいろな事件が起きるけれど、世の中には確かに歴史の歯車を一人でまわす人もいるけれど、大抵の人は世界の一隅で、淡々とこつこつ暮らしているのだ。これならボクにもできる。朝起きて、仕事して、夕餉の卓を囲む・・・、うーん今晩何を食べようか。　

広告時評

我社は今更いうまでもなく広告代理店である。当然CMを制作する。ボクの個人的好みでいうと、わが社長の最高傑作は、真夏の暑いときにラジオのスポット広告で、いきなり話しかけるがごとく「暑いですねぇーー」というもの。これは何度聞いても、手を止めて「そうだよな、暑いよな」と思わず返事をしてしまうものだ。要するにCMというのは、見たり聞いたりする人の共感を得なければならない。当たり前のことだけれど、どうもそれを履き違えるCMをときとして目にすることがある。先日もテレビで、場面はとあるオフィスの一室、社員が手に手に書類やらなにやらを持ち、各々が近くの壁や柱に頭をぶつけ「頭打ち!頭打ち!我社の業績頭打ち!」と連呼する。確かに目には留まるCMだが・・・。たとえばキンチョールのCMでトヨカワエツジが「いやらしいやろー」と言う、まことに「いらしそうな」CMがある。あれはCMとしては実に完成度の高いものだ。頭打ちにはネガティブをもうひとひねりして一本背負いで打ち負かすものがないのだ。頭打ちだったらこの商品を使え、では視聴者はいやな気分になるだけなのだ。反面教師で、我社もよく考えなければと思う今日この頃。そしてもう一つ、ボクが個人的に引っかかるCMは永谷園。「朝からお茶漬け」というものだけれど、子供のころから「朝からお茶漬けを食べるなんて!出世しないぞ!!」と言われたボクには何となく違和感がある。昭和は、朝茶漬けはお行儀の悪いものだった。平成もはや20年、時代も広告も変わったということだ。　

観察日記

長らくこのブログをご愛読いただいている人さえ、もう記憶には残っていないだろうけれど、ボクは自分の食べた枇杷の種を植木鉢に埋めて、事務所で育てている。それは不思議なほどすくすくと発芽し、20cm以上にも伸び・・・、そこからは今年もわずかに一枚若葉がつき、枯れるでもなく元気がないわけでもなく、枇杷は枇杷のペースでやっている。まるで我社の業績のようで、それじゃだめじゃんという話だ。観察といえば、もう一つ。先日ボクが郵便物を取りに自宅の玄関を開けた途端、目の前をトンボがひらひらと飛んでいった。そうトンボなのにひらひらと飛んでいったのだ。その姿は、羽は真っ黒、胴はそれはそれはきれいな金緑色で、すごく印象的なきれいなトンボだった。えーっこんなの見たことない!!地球温暖化で亜熱帯種のものが北上してきたのか?と学究の徒のボクとしては(はっ??何ですって?)即ネットで調べにかかる。パソコンに電源を入れ立ち上げを待っていると、その脇の窓をまたそのトンボがひらひらと飛んでいく。おぉー何だなんだと調べたら、その名はズバリ「ハグロトンボ」またの名を「オハグロトンボ」といって、普通種で本州から九州まで広く分布しているんだそうだ。なぁーんだ。でもその生息地帯は小川なんかの水のきれいなところである。あれ?!うちは別に小川の近くでもなく、ただの住宅街なんですけど・・・。そんなにきれいなところだったでしょうかトンボくん!そして解説を読み進めると「ひらひらと飛ぶのも特徴的で、先人はそこに神を見て別名ゴクラクトンボとも言った」あった。(ははーん、トンボはバースくんが仲間だって思ったのよ、きっと。それで2度も見ることができたんだ!!)えっ、ボクにも神が宿ってるってーーー。(ほら、そういうところがゴクラクトンボ)　

まいど!!

「出前一丁!まいど!!今すぐいきます」って話じゃないよ、今日は小型人工衛星の話。そう!!あの東大阪の中小企業がみんなで集まって作った衛星「まいど1号」が完成したというニュース!!聞いた瞬間、思わず昨日の阪神の鳥谷のホームランのときと同様「よっしゃー」という感じだった。苦節6年近く、様々なメディアがその奮闘ぶりを取り上げてきた。それを見るたびに、おっちゃんたちの情熱にうるうるときながら、でもなんだかドン・キホーテをちょっと思い浮かべたり、ごめんなさい!大変失礼な6年間でありました。おっちゃんたちは言いました「夢を打ち上げるんやない。夢で打ち上げるんや」と。まさしくその通りです。星野監督も言いました「これで夢を語らないようになってはいけない」と。そうなんだ。やっぱり人は大きな夢を口にしてやってゆかねばーー。「社長!!事務所用のマンションと競馬のサラブレットを買ってくださーーい!!」(大笑い!!!!バースくんの夢ってそんなこと?!)悪い?!そんな夢で!!でも夢なんだもん、いいじゃんほっといて!ちなみに「まいど1号」はどんな仕事をする衛星か、何と!!ボクの苦手な雷雲の動きを調べてくれるんだよ。バンザイ!!「まいど1号」　

ボタン

北京オリンピック閉会式。中央ステージに向かって、レッドカーペットの上を3人の男が進む。おや?あの男は誰だ?!っていうか、何だ!!全世界に放送されている国際映像の中のその男は、1日の仕事を終えたが奥さんとも上手くいっていないし直行で帰宅するのは気が重い、誰か一杯誘ってくれればと思えどもどこからもお声がかからない、しかたなく最寄の駅までだらだらと歩いていくかという風情なのだ。よれよれのスーツの前ボタンはだらしくなく開けられたまま、髪の毛はいつ櫛が通ったのかわからない、そしてぶらぶらとだらしなく歩を進める。挙句にはポケットに手を入れた!!やがて壇上、それはオリンピック旗が、北京からオリンピック協会へそしてその男へと渡されるセレモニーだった。その男とは、何と「ロンドン市長」だったのだ。人というのは思わぬところで足元が見える。おいおい、次回開催国の市長がこれでは・・・。昨今「品格」という言葉が流行るけれど、せめてセレモニーにおいて市長の品格が欲しかった。まあ「品格」なんてものは、一朝一夕には出来ないし、ましてベストセラー本を読んで培われるものではないけれど。(そうです、日々の暮らしからです。オリンピックも夏も終わりました。バースくんも品格をもって仕事をしてください)了解!!　

１/１０とは!!

開いた口がふさがらないとはこのことだ。国交省の先月のタクシー料金は、何と前年比の9割減になったというのだ。一億円かかっていたものが、600万円だったという。どうやら立替払いの後清算というシステムにしたことが功を奏したようだ。しかしそんなことは民間では当たり前のこと。まず基本が何もできてなかったことに仰天する。仕事に創意工夫がないのだ。仕事は決められた時間内に出来うる限りの集中力をもってやっつける。そりゃそれだけでは片付けられないのが仕事というもの。そういうときは効率の良い朝早く出勤して片付ける。最悪土日に取り組む。いろいろやり方はあるのだ。夜遅くまでだらだら作業能率の上がらない仕事をして、湯水がごとくにタクシー代を使うことを何とも思わない。その無神経さの為す仕事はいかばかりかと、能力不足のボクはそこらへんの感情論で突っ込んでみる。確かに国会が開催されていれば、大車輪の働きをしなければならないだろうけれど、それも意識改革と段取りで随分と違ってくると思う。あまりにお役人という座に乗っかりすぎているのだ。夜は寝るもの、早起きは三文の徳、動線は最短距離で仕事を片付けようではないかぁーー。もしかして、今日はオリンピックの野球が昼前からあるから、それを観ながらぼちぼちなんて考えていないでしょうねぇー国交省!!(おやおやそんなふうに考えているのはバースくん、君自身じゃないの)あれ?!ばれちゃった!!

バースくんの法則

ボクは中学生のときに、この法則があることに気が付いた。それは「航空機事故のニュースは必ず立て続けに２つ報道される」というものだ。先日大阪の街中に小型機が墜落した。昨日の朝、ボクは事務所の窓から空をゆくヘリコプターに向かって、小さな声で「堕ちないでよ」とつぶやいた。そして今朝、スペインの航空機事故、またまたボクの法則は当てはまってしまった。せっかく昨日ボクのツボにはまる小ネタを仕入れてホクホクしていた矢先だったのに・・・。それはJAL機に緑の尾翼のものがあるという話。みんなご存知のとおり、現在JALの尾翼は赤い。それが緑色?!というからネタになるのだ。なんと本当に一機、緑のJALが存在する。機種はボーイング777、いわゆるトリプルセブンが緑に塗装され、機体には同じく緑色の線画で紙飛行機の絵が描かれている。これはJALが「エコに取り組む姿勢」を示すために、ちょうど塗装替えの時期になった一機を緑にしたのだという。一機というのがなんともマニア的にはくすぐるものがあるけれど、環境改善の訴求力としてはどうかという感じもあるけどね。でもやっぱり777はすごく燃費がいいから、緑色に塗装されると、いかにもエコという感じはする。うーん、乗ってみたい。ボクの法則では、事故は必ず2つで収まる。どうぞ空のみなさん!!飛行の無事を祈ります!!

さて、どちらにたつのか

今日、福島の帝王切開死亡事故の裁判の判決が出る。どんな判断を裁判長は下すのだろうか。折りしも昨日、岡山の病院で検体取り違えで、がんと診断というニュースが流れる。検査技師が患者の検体の番号を振り間違えて、健康な女性の乳房を全摘したという。病院側は示談を申し出ているが・・・ということだけれど、これは刑事罰にならない?のだ。何故今「?」を打ったか。そもそも福島の１件も、産科医はまるで殺人犯がごとく逮捕をされたが、ああいう逮捕という形にどうしてなってしまったのか。ボクはそもそもそこから疑問が一杯あるのだけれど、とにかく今日が判決の朝だ。医者は厳しい病状や状況に立たされたとき、必ず「全力を尽くします」と患者に言う。これはマニュアルで、教えられている言葉なのだ。確かに学校で教えられた言葉ではあるけれど、ボクはその「全力で・・・」という言葉を本心から言う医者も知っているし、マニュアルで口にする医者も見ている。状況を生半可にしか掴んでいないボクが意見を言う資格はないけれど、少なくともマスコミの報道する範囲で知りうる情報の限り、今日の産科医は本心で「全力を尽くした」と思われる。でなければ、全国の医者が支援に立ち上がりはしなかっただろう。しかし患者の立場になれば、手術の詳しい説明がないのでは、当然その死を受け入れるものではない。さて、判決だ。裁判というのは本当にむずかしいと思う。ボクは原告には原告の真実、被告には被告の真実、実は相容れない２つの真実があるのではないかと考える。しかし真実を一つと決める裁判。今朝は何となく気が重い。(バースくん、そして裁判員制度が始まるのよ・・・)　

励まされて

「崖の上のポニョ」で一番心に残ったのはボクの場合、宗介が夜、家の二階から海に向けて近くを通る船上のお父さんに向けて、ライトの点滅で会話をするところ。いわゆる「発光信号」だ。そのシーンのラスト、宗介はお父さんに向かって「航海の無事を祈る」と信号を送る。うーんもうお父さんの立場になったら・・・、めろめろだぁー。現に映画の中のお父さんも「すごいだろ!5歳の息子がだよー」と自慢している。やっぱりあのシーンが一番だなと思っていたら、どこかのメーカーがCMに使っていた。サラリーマンのお父さんが夜帰宅して、家の前から2階を見上げると、息子が発光信号でお母さんの機嫌の良し悪しを知らせてくれるというもの。ははは、上手い!!お父さんの無事をボクも祈るよ。CMといえば、相変わらず宮沢りえちゃんがしっとりと「もうひとふんばり、おきばり」と濃いお茶を勧めてくれてる。暑いもんねぇー、もうぐだぐだのときに宗介とりえちゃんに励まされて、ボクは今日もがんばるってかぁーーー。(バースくんってば、本当にオヤジよねー)はい??今なんて言いましたぁ???　

さやかに見えねども

(風がね、やっぱり秋だわぁー、バースくんそう思わない?!何か急に季節が進んだ感じのする朝よね。さあ夏休みも終わり!エンジンかけなおしてやらなきゃいけないわー)えーっと、あれ今日はデーゲームかぁ、11時の開始と・・・(何言ってるの!!)そりゃそうよ、このお盆の間の阪神のおそまつさったらありゃしない。せめてジャパンと思っているのに、あっちもぼちぼち・・・(いい加減にしなさいよ!!)だってこんな不完全燃焼で仕事って言われても・・・(ほら社長に電話をかけなさいっていわれてるところがあったでしょ!!)はいはい今すぐにーー<仕事中>ーー(ほら叱られた!!ちゃんと気合入れて仕事しないからそんなことになるんでしょ!!言われたことくらいちゃんとするの!!)だってー、もう一つ社長の意図が飲み込めなくてさぁーー(言い訳はしないの!!)朝からそんなにカリカリしてると、身体に悪いよ。わかってるって!!鉢巻締めなおしてがんばります!!オリンピックもあと一週間!!(違う!!)ははは、本当にわかってます。ファイト一発!!お仕事がんばりまーす!!!