手で口をふさぐ

人はそれが良いことでも悪いことでも、本当に驚いたりびっくりしたら何も反応が出来ないものだとボクは実感している。芝居や映画やドラマのように「キャーッ」と叫ぶとか、思わず抱き合うとか、もしくは脱兎のごとく背を見せ逃げるとか、とりあえず猛烈に抵抗するとか、まずない!!とボクは言い切れる。なぜなら半世紀越えの人生の中、真実驚く場面に遭遇したボクは、いつだって声を失いただただ呆然と立ち尽くすのみだったからだ。声?!出ませんよそんなもの。当然体も動きませんよ。もっと言うなら思考も完全にマヒしてしまいますよ。
と長ーーい前ふりをしておいて、昨日の帰りのバスの中でのこと。ボクは思わず声を上げそうになって手で口をふさいだ。そんな仕草はあまりしたことがない、ボクには珍しい行動だった。持っていた本を膝に落として、声にならない声が口からでそうになるのを手でふさいだ。そんなふうになったことにボク自身が一番驚いた。
読み進んでいた本の内容にやられたのだった。その一行にたどり着いたとき、ピタピタピタとそれまでの三巻もの話が全部つながったのだ。緻密に引かれていた伏線が見事にすべてを暴き出すすごさ!!まさしく声を上げそうになった。
読んでいたのは、例のバースくんの今年のドカンと長編を一つの、宮部みゆきの「日暮し」だ。さすがにこのあたりの手腕は、宮部らしくて本当に面白い。最近は新聞小説やらなにやらでボクは宮部がつまらなくなっていだのだが、ここに宮部の醍醐味があってうれしかった、楽しかった。今四巻の途中でまだ話は半ばだ。あと何回手で口をふさぐことがあるのか、わくわくしながら読み進む鳥取のイベント情報サイト　ジャングルズームノマップ鳥取

同じ時代に生きる

例えば歌舞伎の当代仁左衛門が前名の孝夫で玉三郎と組み、いわゆる孝玉コンビとして一世を風靡したとき、ボクはその熱狂の中にいてジワを起こした一人に他ならない。客席から感嘆のざわめきがじわじわ起こるような役者はそう簡単には出てこない。今や孝玉のジワは伝説となっている。
あのトウカイテイオーが1年の病気明けで有馬記念に出て1着になったのも、ボクはその瞬間をテレビの前でティッシュペーパーを握りしめて泣いて見ていた。その場に立ち会ったボクにとってそれは伝説ではないけれど、今の新しいファンにとっては伝説だ。
同じ時代に生き、その場面に遭遇し、立ち会える幸福というものが世の中にはある。伝説として感動感嘆するのではなく、今現実として喜びを共有できる有難さ。これからそれがやがて伝説になってゆくだろう予感。素晴らしいものと同じ時間を共有するというのは、生きていく喜びの一つなんだと思う。
昨夜また一つその伝説の始まりに立ち会っているのをニュースを見て実感した。将棋の里見香奈が奨励会二段に昇段した。女性の奨励会二段は史上初めてだ。このまま彼女の精進は続き、やがて四段・プロ棋士への道筋も視野に入ってきた。年齢を考えると羽生対里見は夢かもしれないけれど(いやいやわからないなぁー羽生さんは常人ではないからねぇー)、渡辺対里見の対局を見る日はやって来るだろう。楽しみだ!!
年老いたバースくんは、さもさもの表情で言うのだ「香奈ちゃんが学生服を着ている時代から見てるんだよ」なんてね。あー一日も早くその台詞をしたり顔で言ってみたい!!
里見さん二段昇段おめでとうございます。ますますのご活躍を期待していますよ!!鳥取のイベント情報サイト　ジャングルズームノマップ鳥取

今日は月曜日

おはようございます。先ほどから大きな雨粒が落ちてきました。雨の一日になりそうです。山口やら島根の昨日の豪雨は、画面を見るだけでも恐ろしく目を疑うものでした。被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、どうぞお体など壊されませんこと、何の足しにもなりませんがここから祈っております。でもいつからこんな雨の降り方になったんでしょうか、間違いなく熱帯化してますよね。今にちょっと郊外に行くとラクダなんかがいたりしてね(あっラクダは今でも砂丘にいる…)えーと、国道で象が信号待ちしたりしてね(45年ほど前は、馬が信号待ちしてたけどね)
とりあえず、雨の蒸し暑くなりそうな月曜日のスタートです。バースくんは週末町内の納涼祭のお世話で、ブルーシート敷いたりビンゴゲームの景品を配ったりして両足を盛大に蚊に食われ、今だにその腫れとかゆみのひかないまま出勤です。脚と脚をすり合わせてかゆみをこらえているボクは、すっかりハエ化しています。
そんな週末、楽しみは新潟競馬での「アイビスサマーダッシュ」でした。年に一度、1000mの直線をダーッと駆け抜けるレース。真夏の直線一気ほど気持ちのいいレースはありません。これを見ると、夏の盛りを実感します。もちろん馬券もOKでした。ふふふ、競馬って本当に楽しい。
さてハエ化しながらも、馬たちの豪快さに励まされ、週明け月曜日のスタートです。気合をいれて出発進行!!いたしましょう。
えっ、甲子園?!阪神タイガース?!4連敗?!あ゛ーーーっ、ごめんなさい。今日は月曜日なんだけど、そこんところは「耳、日曜日」よろしくご了解くださいませ鳥取のイベント情報サイト　ジャングルズームノマップ鳥取

ビールのにほひ

ここは事務所だ。昨日の昼下がり、バースくんはいつになく?!仕事に精を出していた。すると、ふわっとボク鼻先をかすめるにおいが…。あーこの香りは何だったけ?と、そのにおいを意識が追いかけようとすると、ふっと消えてしまう。そしてそんな微妙の意識の揺らぎはいつしか忘れて、また黙々とパソコンの入力を続けていると、どこからともなく鼻をくすぐするにおいがしてきた。
あーっこれはビールのにおいだ、泡こんもりの生ビールのにおいだ!!と思い当ったのはいいけれどここは昼間の会社、何でビール?そんなものはどこにもない。でも確かにかすかにビールのにおいがする。
ボクは我ながら自己暗示にかかるのがすごいと自覚した。においの原因は、作業している仕事の内容にあった。一部の方には絶大なるご支持を頂いているノマップ鳥取の2013年版が完成間近なのだ。今年は某お人の負傷とか、某方の空気を読まないお気楽夏季休暇とか、いろいろハードルは多かったけれど来週には発刊の運びとなる。で昨日ボクは、そのHPの入力作業に取り組んでいたわけだ。
「飲み放題」とか「キープボトル」とか「ファーストドリンク」なんていうのを続けざまに打ちこんでいたら、あ～ら不思議!!ビールのにおいがしてきましとさ。嘘のような本当の話。えっ?!無理やりこじつけの宣伝だって?!何と言われようと結構です。「KNOMAP・2013」は当社の夏の主力商品だもの。よろしくお手元にどうぞ。入手先はまた完成時に。
ではでは、ボクは今日もビールのにほひにつつまれながらHPの入力がんばります!!鳥取のイベント情報サイト　ジャングルズームノマップ鳥取

返事

先日送ったメールに返事が来た。
結論バースくんの振り上げた拳は上げたまま、振り下ろす先をはずされしまった。あれだけ言葉を尽くして状況と立場を説明しても「まず最初に言っておくがそんなことは何もなかったし、言った覚えも見た覚えもない。それはそちらのカン違いだろう」と、はしごをはずされた格好の返事だったのだ。はっ?!何もなかった!!どこをどうすればそんなことを言うことができるのか…
何度も繰り返しそのメールを読み返しながら思った。この話はこれで打ち切りだ。言った言わない以前に、そういうことは何もなかったと言い切れる人を相手に相撲をとるほどボクも馬鹿ではない。っていうか相手は土俵にあがってこないんだから取り組みようがない。
メールの末尾「君は酷暑で頭をやられているから頓珍漢なメールを送ってくるのだろう。せいぜいお大事に」という旨のことが書いてあった。そしてなんと差出人はそこの代表者名となっていたが、間違いなく代表者はこんなくだらないやりとりのことはご存知ないだろうし、思うにその課内でさえこの情報を共有しておいでではないと推察した。一人で知らんぷりを決め込んで、握りつぶされたのだ。ウーム、ここまでくると腹を立てるとかそういう域ではない。
でもでも全部、ボクも別の意味でなかったことにすると決めた。暑いし、余計な体力も知力も気持ちも使いたくないし、これでこの話は消滅させる!!フーッ、世の中には本当にいろんな人がいる。
なんて強がっても、気持ちの隅にまだ黒いものがこびりついているけどね。でも庭の水やりホースでジャーッと洗い流すことにする。阪神も大量得点で勝ったしね!万歳!!鳥取のイベント情報サイト　ジャングルズームノマップ鳥取

的中!!(あとからなら何とでも言える)

「バースくんはくじ運がいいな」と時々言われる。別にボクはくじ運はいいとは思っていないが、はっきりと予感が実現するという確信を持つことが間々ある。
例えば何かの抽選券やガラポンをするとき、当るときはすでにその前に強く当たるという感じがあるのだ。逆もまたしかりで、はじめっから絶対目がこないと確信することもある。そしてこの予感のミソは、いつもいつも予感するわけではないということ。ははは。もしそうだったらボクは馬券だけでも億万長者だ。
昨日はその予感が強くしていた。仕事で出かける先で、半年ほど連絡をとっていない友人に絶対会える気がしていたのだ。最後に会ったとき、そこは春で派遣の任を解かれると聞いていたのだが、なんとなくそのまま派遣が更新されている気がしていた。十中八九そうだと思っていた。
さてそこに入って、机に向かっておられる方々のお顔をくるっと見回す。多分その見方というのがかなり不躾だったのか、みなさんが逆にボクを注視されいたたまれなくなった。友人はいなかった…。ボクの用件は２階にあったので、そそくさと階段を昇る。
半分ほど上がりかけたときだった。踊り場から降りてきたその人は「バースくん!!!」と驚いて大きな声をかけてくれた。的中!!!ちゃんとボクは友人に会えたのだった。聞けば更新は珍しいことらしい。でもボクは確信していたけどね!!会えるって信じていたけどね!!西日のあたる暑い階段の真ん中で、ひとしきり近況を報告しあった。
久しぶりに会えたのもうれしかったし、久しぶりに予感が的中したのもうれしかった昨日の午後鳥取のイベント情報サイト　ジャングルズームノマップ鳥取

子供

昨日も変わらず暑かった。フーフー言いながら帰宅したら、もう始まっている「オールスター」。能見が先発なので楽しみにしていたら、もうすでに1イニング終了しているではないか。あーあ、がっかり…と画面を見ていると、何だかどこか違うのだ。えっ?!映っているのはイニングの間の観客席。球場が見慣れないからか?いや違う。じゃあ何だ?!
そうだ!!子供たちだ。たぁーくさんの子供たちが、本当にうれしそうに楽しそうに野球を見ている。そのきらきらした雰囲気が、画面のこちら側にも伝わってくるのだ。びっくりしたなぁー。子供って、本当にきらきらすることがあるんだ。逆に彼らには、きっとプロの選手たちがきらきらしてたんだろうね。いいゲームだった。
そして今朝目が覚めたら、イギリスのキャサリン妃が男児ご出産のニュース。横溝ミステリーまがいのおどろおどろしい報道が続くなか、ふっとやわらかな日差しがこぼれたようで朝から救われた。
救われたといえば、スーパーでの出来事。レジ待ちの行列が長く伸びて通路を塞いでいた。バースくんは、その列を横切って隣の売場に行きたかった。カートに赤ちゃんを乗せている30ぐらいのお母さんに「すみません!!」と通る意思を伝えたときだった。突如そのママは「ここを通りたいなら(ごめんなさい、私はどこどこへ行きたいから右に曲がりますから通らせてください)と大きな声で詫びるのが筋でしょ!!」とヒステリックに挑んできた。はっ?!へっ?今ボク「すいません」って声掛けしたよね、と一瞬ひるんだそのとき、そのママの前に並んでいた背の高いご高齢の男性が、くるりとこちらに向き直り「何を言いがかりつけているんだ!!自分の馬鹿さ加減を子供に聞かせるつもりかっ!!!」と一喝された。目が点になるママとボク。
目が覚めたのは、ボクの方が一瞬早かった「通ります。ごめんなさい」と言いながら、胸のうちでおじさんに感謝申し上げ、とっとと次の売場に行った。「子供に聞かせるつもりか!!」は素晴らしい一言だった鳥取のイベント情報サイト　ジャングルズームノマップ鳥取

唸ったこと

先日からCSの時代劇チャンネルで「御宿かわせみ」の再放送が始まっている。30年も前のNHKの連ドラの全話完全再放送だ。技術の進歩はすばらしい。あの時代の映像をきれいにして放送してくれる。あのときの可愛い「るい」をまた見るうれしさ。
当時たまたま長期入院を余儀なくされていたバースくん、大部屋の病室にはテレビなんてなくて、毎週確か水曜日の午後8時だったと覚えているが、外来の待合室まで降りて行って食い入るように見ていたのを思い出す。真野響子の「るい」がとにかくチャーミングで、その時だけ憂さが晴れたのが懐かしい。あの頃の平岩弓枝のテレビ化されたものは、本当にどれもよかった。
先週の金曜日、新聞の片隅に小さな記事を見つける。平岩弓枝がどこかで講演をしたというもの。その内容に、久しぶりに「うーん」と唸ってしまった。凄いとか感動したとか、そういう感情ではなく、重たい拳がゆっくりと決まった感じ。
平岩弓枝の小説の師匠は、大衆文学の祖ともいわれる長谷川伸だ。その長谷川の臨終の床での言葉が、今でも平岩のお守りになっているという話「これから先の君の人生で壁にぶつかって書けなくなったら、必ず幽霊になって出てきてやる。だから僕の幽霊が出てこなかったら、君は壁にぶつかってなんかいないのだ」と。うーん、以外の言葉はあるか?!こんなにすごいお守りは滅多にないだろう。平岩弓枝は未だ長谷川の幽霊は見ていないという。当たり前だ。それにしても、言い残した方も、それをお守りにやっていく方も、どちらもすごい。
死に際に残してゆく者に圧倒的な力を授けるなんて…「人は生きてきたように死んでいく」という難しい言葉が少し腑に落ちるような、そんなお守りの話だった鳥取のイヘント情報サイト　ジャングルズームノマップ鳥取

モダン

バースくんの辞書に「モダン」という言葉は確かにあるけれど、じゃあ実際日常会話でそれを使うかというとそうでもない。祖父母や両親は頻繁に使っていたように思うけれど。
昨夜ラジオをつけたら、耳慣れたメロディーラインが流れてきた。ふふふふふんっ♪ふふふふふふふ♪と鼻歌で調子を合わせていたら歌が始まった。誰?!何?これ音源がレコードだよね?えっこんな歌詞だったっけ?!と頭の中を???!!!でいっぱいにしながら聞く。
とにかく楽しい、気持ちが弾む、その瞬間頭の中に「モダン」という言葉がかすめていった。そうだ!!こういうのをモダンって言うんだ!!と膝かおでこの一つでも叩きたいようなうれしい気分。あー今の時代には、こんな掛け値なしで楽しめる歌ってないなぁーと思う間もなく曲は終わる。
「ただ今おかけしました曲は"エノケンの月光値千金"でした」とアナウンサー、エノケン?!っていつの時代よと思わずラジオに突っ込みを入れる。そして今一度あれ?!と思う。この曲って舞台「上海バンスキング」で歌っていたあれだ。でも歌詞が違う…。
歌詞が違うと曲の感じも当然変わる。どちらもボクは好きだけれど、昨日の気分は♪にやにやと笑って手を握りなさい。大声あげず逃げ出さないならば「あらまあ！いけ好かない人ですわね、まあ! およしなさいましよ」てなことを言ったってもう大丈夫。彼女はわたしの両手を待ってます♪のエノケンに軍配を上げた。秋風が立つ季節になったら♪青空に輝く月の光に、心の悩みは消えて跡もなし♪が聞きたくなるかも鳥取のイベント情報サイト　ジャングルズームノマップ鳥取

ゴツン!!

今朝事務所の掃除をしていたら、したたかに社長の机の角で頭を打った。ゴツン!という音が聞こえたのだが、そのあとが不明。一瞬だけれど気を失ったらしい。みるみるコブが膨らんたので、まあ大丈夫だ。
ゴヅンとぶつかったのは、何も机の角だけではない。所用で出かけた折、期日前投票所の前を通りかかったので投票をすることにした。3階投票所への階段を昇りながら、思い出す過去の期日前投票のおそるべき実態!!2階あたりでもうすでに不快な気分になった。
案の定だった。そこかしこにいる投票者の3倍にはなろうかという頭数の職員、多分パートやアルバイトなんだろうが、誰がこの方たちの報酬を出してるの。もったいない!!「はい、こちらです」と入口誘導するおじさんが一人、手続き書面書くために座る椅子を引いてくれる専門担当の人が数人。書面を書こうとすると、横に立って「こちらにお名前を書いてください」という人がまた数人、以下略。
「ここに名前を」って、名前って書いてあるから言われなくても書くよ!!あまりに人を小馬鹿にする人数と態度に、思わず書面を書く指示をだす仕事の方に「ごめんなさい。ボクは字も読めるし書けます。放っておいてもらえませんか」とゴツンと言った。「いえ、どうやって書いていいのかわからないかと思いますので」と続けられ「はっ?!そんなに難しい書類には見えませんが」と抵抗するも、「ここにお名前を、生年月日はここですね。昭和に○をつけてください」と頭の上からやんややんや。
昭和生まれのバースくん、もう人生半世紀以上やっているので多分大人だと思います。だから投票券が自宅に送られてくるんだと思います。選挙管理委員会さん、あれだけの人員本当に必要ですか?!(拳ゴツン)鳥取のイベント情報サイト　ジャングルズームノマップ鳥取