バースくんの今日も発車オーライ♪

小さな町の広告代理店。働く「バースくん」の日々のおしゃべり

エッフェル塔と、ピンクレディーと、USJと

2020年03月31日 | Weblog
毎朝ラジオで聞く「今日は何の日」大抵起き抜けの時間でぼんやりと聞き流しているのだけれど、たまに妙にアンテナに引っかかる。
今日はそんな日だった。3月31日。
エッフェル塔落成記念日、ピンク・レディーが後楽園球場で解散コンサート、とまあなんだが微妙にほんわかとしていたので
さらにグーグルに「今日は何の日」と聞いてみた。
すると福岡ドームが完成、テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ)がオープンした日でもあってやはりにぎやかだった。
でも光があれば影もあるわけで、日本初のハイジャック「よど号事件」の日でもあった。
バースくんちの仏壇の過去帳、31日の月命日には、明治7年の童女がいる。
31日の大の月しかこのページまで繰ることはないので、いつもより1秒ぐらいは長く手を合わせる。(あはは、1秒は意味ないか)
昨日、医師会が「緊急事態宣言を出していただきたい」と言ったものだから、世間が年度明けにいよいよ緊急事態宣言が出るかとざわつき始めた。
あっさりボクも、仕事も買い物も、えーっと他にも前倒しするものがあるんぢゃないかと考えがウロウロとした。
夕方、官房長官の「そうした事実はない。明確に否定する」と言う記者会見のニュースを見て、取りあえず落ち着いてジタバタしかけた自分を反省した。
「でも、貴方の言うこと信用できないんだよねー」という心の声も結構大きく、自家中毒にかかりそうだ(君は子供かっ!!)
そして今朝、ワクチンが来年早い時期に完成とのニュース。時々刻々状況が動いて、目が回りそうだ。
来年一日も早く、朝の「今日は何の日」で「新型コロナウイルス終息宣言が出た日」という項目が読み上げられることを切に願う鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取

すいか

2020年03月30日 | Weblog
東京に雪……、春が確実に来ているのだなぁーと実感する。春の天気図になって菜種梅雨やら何やらが微妙なタイミングで合致すると、東京に雪が降るとボクは感じている。
こうして春はときをたがうことなく巡ってきているというのに、世界中の人々が動けずじっとしている凹。コロナウィルスめ!!
みんなが先の見えない不安と闘っているとわかっていても、自分の辛抱やら不安をなだめるのはなかなかに難しいことだと思う。
そんな折に「すいか」だった。食べる西瓜でもなく、交通系マネーカードの「Suica」でもない。
ちなみにバースくんは交通系カードは「ICOCA」を使っているが、鳥取駅には未だ自動改札機が存在しない。改札口では駅員さんが検札している。
えっ?!ひょっとして新型コロナは自動改札を通ってやって来るのか?!だからここは感染者がいないのか?!(不謹慎ですよ!!)ごめんなさい。
で話は、デレビドラマの「すいか」の話。只今在宅支援と銘打って、たくさんの動画が無料配信になっている。その中に見つけたのだ。
まずとにかく懐かしかったー。このドラマ、ちょうど今の事務所を始めたときに放送されたのだった。
脚本は木皿泉だし、白石加代子や片桐はいりや、もちろん主役の小林聡美と好きな女優がわんさと出ているドラマだ。
視聴率はいまいちだったけれど、やはりいい番組だったのだろう、たくさんの賞を獲っている。
女教授の浅丘ルリ子が言う
「生きていくのが怖いのは誰だっておんなじです。私だって怖いわ、みんなそうなのよ」
下宿の大家の市川実日子が言う
「かけがえのない瞬間があるんだと思います。それはどうしようもなく寂しい時、寂しいよねってうなずいてくれる誰かの声。
暑かった一日が終わって、優しい風に吹かれる心地よさ。そんな些細なことだと思うんです」
なんだかね、ところところで痛く慰められましたとさ。(まあよく覚えておいでで)
ハハハ、実はボクこのドラマ好きすぎて、シナリオの文庫本を持っているんだよー!!鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取

二の丸

2020年03月27日 | Weblog
報道で、新型コロナの感染状況を表す日本全図がよく出てくる。西ではもう鳥取と島根だけが、感染ゼロで地図は白抜きになっている。
これを見るたび、なんだかじわじわと外堀から埋められているような気がする。(あらバースくんってお殿様だったの?!)
たとえばの話、イメージだよ。ちなみにボクの妄想の城は山城だからね。
「阪神タイガースの藤浪他2名が、新型コロナの検査を受け陽性反応」というニュースに驚き、
ボクとしては、いよいよ敵は二の丸まで上がって来たなという感じになった。見えない奴は、強敵かつ難敵だ。
それにしても藤浪は偉かった!!罹患したことを責める大バカ者がいることに唖然とする。
藤浪が常に社会情勢にアンテナを張っていることはつとに有名だが、味覚臭覚の異変は症状の一つではないかと疑ったのが、まずすごい!
この「においがしない」ことを疑えと言う情報をボクが知ったのは数日前だ。新しい情報に適確に動いたのだ。
一軒目の病院ではアレルギーだろうとの診断であったのに、ちゃんとセカンドオピニオンを求めたのも流石だ。
そこでPCR検査を受けて、診断がおりた。こうなると、なんだかもう結果を勝ち取ったかのようになってしまうが、ホント藤浪偉かった!!
さらに、これが啓蒙の一つとなるならそれでいい、ということで実名報道にした。もう満点!!
幸い発熱もなく、症状はごく軽いものだという。それは何よりだ。しばらく自宅静養にいそしんでくれたまえ(偉そうに)
藤浪君、君はここまで自分の身体に耳をすますことが出来るんだ。多分メンタル的にも深く深く潜っているのだろう。
うん、老婆心だが、気持ちを覗き込み過ぎて谷底に落ち込むのはやめようか。この休息の間、一度気持ちを空っぽにしてみようか。
きっと調子が戻って来るように思う(殿様!!大きなお世話でございますよ、そんなこと)アハハ!でも先手必勝だったね。
皆さんも、ご安全にー鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取

泣く

2020年03月26日 | Weblog
毎回、もう何十年も、ここで泣いてはいけないと思っているけれど、どうしても鼻の奥がツンとするんだよね。
昨日、転勤移動のご挨拶で来てくれた青年営業マン君、事務所のドアが開いてその顔を見た途端、あぁとうとうこの日が来たんだなと思って……。
行く先は東京で、今日旅立つ。あちらはウィルスの厳戒態勢に入っているから、何かと不自由なことが多いだろうと案じている。
先週末、身内に喜び事があって、こちらはさんざん泣いた。うれしくてうれしくて手放しで泣いた。うれし涙は、つくづく身体にいいと感じた。
そんなこんなでバースくんは泣き笑いの日々を変わらず送っているのだが、そこに
「緊急経済対策の一環、現金より商品券」「旅行券、和牛」の文字が躍る報道を見て、はぁ~?!っとなる。
どうしてこんなにも政府は想像力に乏しいのだろう。今泣いているのは、観光産業や酪農家の人だけぢゃないよ。国民みんな!!
「現金にすると貯蓄にまわる」?!なにを馬鹿げたことを言うのか。今夜の米びつの心配をして、泣いている人がいることがわからないか!!
大型減税、休業補償、もちろん現金、他に打つ手はいくらもあるよね。それも今すぐ、早急にね、可及的的速やかにね。
右を見ても左を見ても、ボクらみんなが泣いているんだよ。わからないかなぁー。
今のところ、ウィルスには勝てない!!だからじっとする。それは承知するけど、ちょっとストレスがたまっているからね
あんまり頓珍漢なことを言うと泣いて怒るよホント!!鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取

告白

2020年03月25日 | Weblog
今朝は、はっきりと大きな声で言う!!やっぱり「希望」でしょう。
昨日、将棋の王位戦挑戦者決定リーグの対局で藤井聡太七段が勝った。
これで年間勝率8割を3年連続という、ものすごい記録を打ち立てた。羽生さんさえ2年だというのに。
この若者を「希望」と言わずして、何を希望と言えばよいだろうかということだ。
このご時世、明るいニュースは本当にうれしくて、気持ちがあたたかくなる。
あたたかくなるんだけれど、ここでバースくんは一つ告白をしておかなければならない。
今もしもウィルスの感染がわかったら、必ず感染経路の聴取があるよね。そうなると、昨日のボクの行動は……
午後一番に銀行に出かけた。何件か一斉に振込支払いをした。さて帰社したら、銀行残高と帳簿が会わない!
よく見ると1件、振り込み金額が間違っていた凹。大きなため息とともに、夕方前、もう一度銀行に行く。
昼はさほどでもなかったけれど、夕方の銀行は結構混んでいた。
まあボクらしいというか、少なく振り込んでいたので、足し前分をさらに振り込んだ。
もうそこで力尽きた。そのままコーヒーショップに沈没して直帰した。コーヒーショップもまあまあ混んでいた。
あー、もしものことがあったら、ボクのポカミスもお茶飲んでさぼったこともぜーんぶ話さなきゃいけないんだよね。
すいませんでした。今ここでもう告白しました。許して下さい。
ちなみに帰りのバスの中、後ろのおばさま咳をし放題でした!!マスクはしておられません。
口を覆った手で、ボクの肩をトントンと叩かれて
「私の咳、コロナじゃないからね」と咳をしながら言われました。
根拠はどこにあるのか、インフルエンザかもしれないし……。
いろいろねドタバタの一日、宵の口の藤井君勝利の一報はやっぱり燦然と輝く希望だったとさ鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取

エスポワール

2020年03月24日 | Weblog
競走馬の名前でも、お菓子屋の名前でもない。今朝のタイトルは「希望」
先日テレビで、作家の角田光代さんがデビューしてしばらくの間の、自分の作品について話していた。
とにかく書く話に、作る物語の最後まで、希望がなかったのだそうだ。当時のおじいさん編集者に
「最後には希望がないといけない」と、口酸っぱく言われたのだそうだ。それでも希望のあるものを書けなかったと。
しばらく休筆して自堕落な生活をしたのち、また書き始めたということだった。
結局その自堕落な生活にケリをつけたのも、希望なんだね。
「希望」と大上段に言われてしまうと、おっと!と構えてしまうけれど、それはなんでもないことで十分なのだと思う。
例えば、プロ野球は4月24日を開幕を目指すと発表した。もうそれで十分、輝かしい希望ぢゃないかと、バースくんは思う。
時々刻々状況が変わる中、実際に24日に開幕できるかはまだまだ微妙なところだと思う。
でも、ポンと行く先に「ここですよ!」と言われたら、取りあえず顔をあげるではないか。
だから、この息の詰まる状況の中、それぞれが自分の小さなエスポワールを見つけて、やって行こうよということだよね。
(カタカナ嫌いが、どうしてここでエスポワール?!希望でいいんじゃないの)うん、今回は特別。
希望って言うとねなんだか仰々しいからね。ふわつとカタカナで誤魔化すという感じかな、ハハハ。
そうそう角田さんがもう一つ面白い話をしていた。紫式部は意地悪な人だと。
5年をかけて「源氏物語」の新訳を出した人がいうのだから、きっとそうなんだろう。
今朝早くゴミ出しに出て東の空を見たら、まさしく……
「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる」だった。
清少納言は、繊細で優しい人だったのかなぁー、その描写絶妙!!鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取

聞こえてきた

2020年03月23日 | Weblog
どんどんウィルス感染者が世界中で増え、バースくんには、防火扉が重々しく閉まる音やら、シャッターの下りる音が現実に聞こえてくるような気さえしてきた。
次から次へと情報が入り、新しい言葉も増える。「オーバーシュート」ってこんなときに使う言葉だったけ?
えっ?!どっか他のところで聞いたことがある用語だった気ががするけど……
どうして「感染者の爆発的増加」と日本語で報じてくれないんだろうか。「ロックダウン」だってわかるけどね、封鎖って言ってもらうといいんだけどな。
昨日も、競馬も相撲も無観客で行われた。野球も練習試合という名目でやっている。
どれもテレビで観ることが出来るから、不都合がないと言えばないような気にもなるけれど、やっぱりいろいろなことを考えて心底楽しめない。
ただ無観客だと、普段聞こえなかった音が、逆に聞こえてくるということがある。
例えば競馬。昨日開催の一つ、阪神競馬場はボクの大好きなコースの一つだ。最終コーナーからゴールまでがキツイ勾配になっている。
どの馬もラストにもうひと踏ん張りをしなければ、あの坂を駆け上がるのは大変だ。
普段の中継なら、その馬群の駆け上がる音は観客の声援にかき消されて聞くことは出来ない。
それが大きく聞こえるのだ。ドドドドドドドドドッと馬が駆けて来る音は、お腹に響いた。少しばかり切なかった。
そして大相撲。横綱の決戦をテレビで観たあと、ラジオに切り替えた。
横綱の優勝インタビューは、その荒い息遣いがあまりにすごくて、こちらまで、はぁはぁしそうになったことでしたよ。
そしてラジオ中継は、全幕内力士が揃ったところで、八角理事長のご挨拶と告げた。
そこから何も聞こえなくなった。放送事故?と思ったのは一瞬、理事長が万感胸に迫って、声を詰まらせておられるのだろうということが
その無音の中に、ちゃんと伝わって来た。聞こえてくるんだね、無音の中に人の気持ちが……。本当にお疲れ様でした。
良くも悪くも、いろいろ普段では聞こえないものが聞こえてくる、見えないはずのものも見えたりする。
人間は何かに試されているんだろうか鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取

知りました♬

2020年03月19日 | Weblog
寝起きのラジオから「今日は何の日」が聞こえて、今日は桂米朝師匠の命日と知る。あぁ、そうだったと思い出す。亡くなった年と季節は覚えていたが、今日だとは知らなかった。
あの年はバースくんにとっても、お別れが重なって印象深いのだ。
朝食後、ラジオはベートーヴェンの告別を流していた。この曲は3楽章からなるピアノ独奏曲で、パトロンであった大公ルドルフの疎開に際して贈られたものだそうだ。
楽章ごとに「告別」「不在」「再会」とタイトルがついているのだそうだ。ふーん、そんなことは初めて知った。
三月はお別れの季節だ。各社、各局の人事移動で、担当して下さった方々が、お別れの挨拶に来社される。
新しい場所、新しいポジションで、これから頑張ろうという方に涙は禁物、笑って送り出そうと思うのだけれど……やっぱりいつも、このお別れは寂しい。
ついこの間まで、このお別れのときに必ず言っていたことがあった。
「ボクは、いつだってここにいます。十何年かして、こちらの勤務になったらまた会いましょう」と。
実際この30年の間に、何人もの方が旅立ち、そして戻って来られて再会を果たしている。青年営業マンはすっかり大人の立場ある方に変わられて。
アハハ!そうやって思うと、ホントにボクは何一つ変わることなく、ずっとここにいるんだなぁーと妙な感慨にふける。
さて先日のこと、若き青年に送別の言葉をかけようとして、ハタと気が付いた。
彼が何十年かして、またこの地に赴任してきても、もうボクは確実にここにいることはないだろう。そういう年齢になっているのだと実感した。
脳内BGMが流れている。♬別れの季節の 悲しみを生まれてはじめて 知りました~♪by森昌子だ。
そういえばこの人は「自分の人生を大いに楽しもうと考えている」と引退したけど、楽しい人生を送っているのだろうか(余計なお世話!!)そうだねー
確かにボクも年齢を実感したけれど、でも「元気でね、また会いましょう」とみんなを送り出すことにする鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取

そみんしょうらい

2020年03月18日 | Weblog
不安になったり、腹が立ったり、イライラしたり、泣きたくなりそうだったり、目や耳に入って来るニュースや情報につぶされそうになる。
バースくん、自分がこんなにやわな奴だとは(まあちょっとは知ってはいたけれど)ホントあきれてしまう。
そんな中「疫病退散や息災を祈る「茅の輪」が京都市東山区の八坂神社に登場」というニュースを目にした。
そうあの6月30日の「夏越の祓」のときに、神社の前に置かれる茅の輪を出したというのだ。
うんうん、そうだよね、疫病退散だもん、なんとタイムリーな取り計らい!!ちょっとうれしかった。
申し訳ないけれど、それでコロナは決して退散しない。でもね、祈り、皆の願いのよりどころみたいなものがあるのはいいよね。
せっかく出してくださった「茅の輪」、くぐれる方は是非くぐっていただきたい。
京都に行けないボクは、胸の内でエア茅の輪くぐりをすることにする。
お作法は「蘇民将来 蘇民将来」を唱えながら、八の字に三度、輪の中を潜り抜ける。
「祓い給ひ 清め給へ 守り給へ 幸へ給へ」というところもあると教えられたこともあるけれど、
なんかね「そみんしょうらい」っていう不思議な響きが、ボクはいい感じなんだなぁー。
「そみんしょうらい、そみんしょうらい」本日は脳内BGMでもこれを唱えておくことにする。
さてこの騒動は、いつまで続くのだろう。ひとつ思ったことがある。
他国ははっきりと制限の日数を15日間なら15日間と限った。そのことが、いいのか悪いのかはボクにはわからないけれど、安倍さんの言う
「より一層、しっかりと、緊張感を持って、スピード感を持って、思い切った、躊躇なく、先手先手で1~2週間ぐらい」ではなぁー、
トホホぢゃないか?!7日と14日では倍半分なんだよー!!
人は行く先の目途が立てられないと、一歩も前に進めなくて行き暮れるもの、わからないのなら曖昧な数字は言わない選択もあったのではなかったろうか。
まあ言わなかったら言わなかったで、ボクはまた文句をつけると思うけど。あはは、申し訳ありません鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取

新手

2020年03月17日 | Weblog
「あらて」とバースくんは読んで使うけれど、「しんて」もありだと知った。でもボクは「あらて」しか使わないと思う。
先月の中頃、ここにも書いたけれど、実に気持ちの良い青年に会った。心が洗われる気持ちになって、しばらく気持ちが良かった。
さて今月また同じようなシチュエーションになって、新手の青年と同席になった。
遅れて入って来たその彼は、片手にポテトチップスの袋、もう片手にコーヒーの紙コップを持っていた。
「おはようご……、朝から何も食っ…これ食いながらで…」もう口の中はチップスでいっぱいだった。
もうボクはびっくり仰天、ほかの人もあんぐり、居合わせた人全員の口が、間違いなく開いていたと思う。
会議というほどでもないけれど、話し合いでそれぞれに意見を求められる。彼の順番になって
「あー俺は…(アチャラカモクレンテケレッツノパー)」投げやり、かつものすごい早口で、何を言っているのかさっぱりわからなかった。
ボクは割と人の早口が気にならない方のたちだけれど、彼のは理解不能だった。あまりのことに、もう目をつぶるしかなかった。アハハ!
ちなみに(アチャラカ~)は落語「死神」から拝借、つまり意味不明と言いたかっただけ。
だらしなく椅子に座り、ポテトチップスも食べ終わると頬杖をついてボーっとしていた。隣の人は似たような年頃だが、どうやら上司のようだった。
その人が少しばかり注意をしたら「おいこら、お前に言われたくねぇーよ」と大きな一言。今度は全員で飛び上がりそうになった。
その辺りから、ボクはお昼のお弁当の時間の彼の様子が見たいなぁーと思ったけれど、午前中の休憩後にもう彼の姿はなかった。
先月の彼と、今月の彼。つくづく考えさせられた。
ボクは「自己肯定感」という言葉があまり好きではないけれど、今月の彼には、あまりにもこの自己肯定感がないように感じた。
自分にそれなりの自信と誇りをもって、品を失うことなくいることが大切なんだなぁーと、
新手の青年に、新手の手法で教えられましたとさ鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取