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戦争法案を廃案に!

2015-06-19 | 平和・人権・環境・自治制度
 安倍政権は、「集団的自衛権」の行使を容認した「閣議決定」を具体化するため、戦争法案を現在国会に提案しています。この法案はアメリカが起こす戦争にいつでも、どこでも日本の自衛隊が参加できるようにすることです。
 第1に、この戦争法案は憲法違反です。「戦争法案」は「恒久戦争法」と自衛隊法、周辺事態法、PKO法など関連10法案を一括して通そうとするものです。憲法9条をなし崩し的に壊し、日本が攻められなくても海外で戦争する国にするものです。この集団的自衛権の法制化は憲法違反であります。先日の国会で、自民党、公明党も推薦した憲法学者も含め、参考人の3人全員が憲法違反であると発言しました。憲法学者の200人以上の多数が戦争法案は憲法違反としています。菅官房長官は合憲とする学者も多数いるとして、名前を挙げたのは3人だけです。高村副総裁は砂川判決から集団的自衛権は合憲としていますが、ここでは個別的自衛権のみが争点になったわけです。国民に真実を知らせず、首相の国会答弁もすり替えや曖昧なものです。会期延長による強行採決は許されません。
 第2に、安倍さんは、限定的で準備するだけというごまかし(嘘)です。公明党が言うところの「国会の事前承認」も原則としていて、形式だけで時の政府の判断に任されてしまいます。
後方支援だからとしていますが、国際的には後方支援の「兵站」は戦闘地域で、攻撃もされます。そうなれば武力行使を認め参戦するわけです。銀行強盗の運転手は一味でないと言えるのでしょうか。イラクには今の段階で派兵しないと言っていますが、憲法違反の法案では歯止めがかかりません。自衛隊員で戦死者が出れば、やがて徴兵制につながります。
 安倍さんは戦後70年に当たって談話を準備していますが、太平洋戦争が侵略戦争、植民地支配を認めません。そればかりか、ポツダム宣言の太平洋戦争は誤った戦争だったと、歴史的事実を認めないという好戦的な人です。自民党の元幹部の多くもこれを危惧されています。
 第3に、この戦争法案はアメリカの言いなりで、これまでの専守防衛から海外で先制攻撃を恒常的におこなえるようにします。他国の戦争に参戦するという法案は、憲法を解釈で壊そうとするものです。自民党政府はアメリカの間違った戦争に一度も異議を唱えたことがなく、ベトナム戦争、アフガン戦争、イラク戦争を支援しました。イラク戦争は大量破壊兵器が口実にされましたが、それがなかった嘘が明かになっています。イラク戦争の時に自衛隊を派兵したことに、名古屋地裁は違憲であると判決しました。
 平和・人権・民主主義を好む人は戦争法案に反対しましょう。戦争法案にレッドカードを突きつけ、世論の力で廃案にしましょう。世論を無視するヒトラーのような安倍暴走内閣に退陣してもらいましょう。
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