豊田の生活アメニティ

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ハーフが美人なんて妄想ですから!

2015-06-17 | 気になる本
サンドラ・エフェリン(2012)『ハーフが美人なんて妄想ですから!困った「純ジャパ」との闘いの日々』中公新書ラクレ
 著者はハーフで東京暮らしです。国際化したと言われる時代でも、まだまだ偏見が多いという、体験も踏まえた事例をあげています。
 まずは言葉と国籍の問題です。両方の国の言葉がぺらぺらな訳ではありません。日本に住んでいれば日本語は話せるようになります。お金と時間があれば、家庭教師や語学学校に入れて、それなりに話せます。国籍をどこの国にするのか、将来の子供の進路・生活設計を早く決めることを提案しています。ハーフで成功している人は少なく、美人とも限りません。滝川クリステル、ベッキー、ダルビッシュなど才能のある人は極少数です。ハーフが日本国籍を取れば、ガイジン顔の日本人となり不思議がられ、興味本位に何かと聞かれます。ハーフの人生は色々大変です。だから、語学力や国籍など武器を持たせることが必要です。日本の場合は20歳になって選ぶ努力義務があるようで、決めなければ二重国籍も持てる可能性もあります。ハーフの子供を持つ親は大変です。幼少期(1~6歳)お金と相談し、私立か公立か、友達・コミュニティ、住む学区はどこが良いかなど、早い段階で決めないと子供が地獄を待つことになります。しつけはどちらの国に合わせるのか問題です。学校生活では一番の心配はいじめにあわないかです。教師の理解や、同じ学校に親戚、兄弟など守ってくれる人がいるか心配事です。
 この本を読んで、いじめはハーフに限ったことではないと思いました。日本人同士でもいじめは多くあります。日本の企業社会が競争と格差社会で、いじめ体質となっています。子育ても、保育園入園、送迎、習い事、お弁当、衣服、生活費と何かと大変な時代です。
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