宇宙の敵より眼前の敵。
シリーズ3作め、「アベンジャーズ」を入れれば4度めのお仕事ともなると、そろそろパワーもなくなってくるかと思ったが、いい意味で予想を裏切られた。
本作のトニー・スタークは悩んじゃっている。派手で軽いのが売りと言っても過言ではないのに、「アベンジャーズ」の戦いが精神的に応えたらしく、時折過呼吸の発作まで起こしてしまう。
このシリーズは、スタークの斜に構えた振舞いが映画全体に独特の余白を作り出していたのに、それがなくなるとちょっと辛いのではと正直感じた。
しかし、マリブの自宅を破壊されてテネシーの山奥まで吹っ飛ばされた辺りから俄然盛り上がってくる。
パワードスーツを失い生身の人間となった彼は、一人の少年と出会い触れ合っているうちに、かつての純粋なメカニックとしての心を取り戻す。
敵は「T2」のT-1000を彷彿とさせるような自己再生能力を持つ人間兵器。ちょっとやそっとじゃ太刀打ちできない難敵だ。
しかし、敵が強いほど、主人公の状況が過酷であるほど話がおもしろくなるのは当然で、スーツの力を借りずに敵の本陣へ乗り込んでいく場面では自然と観ている側も力が入る。
そして、じらしにじらしてから満を持してスタークの元へ戻ってくるパワードスーツ。この辺から、何かを乗り越えたスタークに余裕も戻ってくる。
恋人ペッパーの危機や、アイアンマン大集合などを通じて、半ば悪ノリとも言えるほどの勢いで敵をなぎ倒していく。これは気持ちがいい。
余白の部分は、意外にも名優B.キングズレーがフォロー。ガンジーの顔であんなことされたら敵わない。
なんだかんだ「アベンジャーズ」もスタークで成り立っていたようにも見えたし、R.ダウニーJr.の看板がある限りは、アイアンマンは安泰だと思った。
おまけも健在。おっ?と思って、そして笑えた。
(90点)
シリーズ3作め、「アベンジャーズ」を入れれば4度めのお仕事ともなると、そろそろパワーもなくなってくるかと思ったが、いい意味で予想を裏切られた。
本作のトニー・スタークは悩んじゃっている。派手で軽いのが売りと言っても過言ではないのに、「アベンジャーズ」の戦いが精神的に応えたらしく、時折過呼吸の発作まで起こしてしまう。
このシリーズは、スタークの斜に構えた振舞いが映画全体に独特の余白を作り出していたのに、それがなくなるとちょっと辛いのではと正直感じた。
しかし、マリブの自宅を破壊されてテネシーの山奥まで吹っ飛ばされた辺りから俄然盛り上がってくる。
パワードスーツを失い生身の人間となった彼は、一人の少年と出会い触れ合っているうちに、かつての純粋なメカニックとしての心を取り戻す。
敵は「T2」のT-1000を彷彿とさせるような自己再生能力を持つ人間兵器。ちょっとやそっとじゃ太刀打ちできない難敵だ。
しかし、敵が強いほど、主人公の状況が過酷であるほど話がおもしろくなるのは当然で、スーツの力を借りずに敵の本陣へ乗り込んでいく場面では自然と観ている側も力が入る。
そして、じらしにじらしてから満を持してスタークの元へ戻ってくるパワードスーツ。この辺から、何かを乗り越えたスタークに余裕も戻ってくる。
恋人ペッパーの危機や、アイアンマン大集合などを通じて、半ば悪ノリとも言えるほどの勢いで敵をなぎ倒していく。これは気持ちがいい。
余白の部分は、意外にも名優B.キングズレーがフォロー。ガンジーの顔であんなことされたら敵わない。
なんだかんだ「アベンジャーズ」もスタークで成り立っていたようにも見えたし、R.ダウニーJr.の看板がある限りは、アイアンマンは安泰だと思った。
おまけも健在。おっ?と思って、そして笑えた。
(90点)
大作感を目一杯出している作品で、
一流俳優がちっちゃい人間を演じるギャップが好きです。
あれだけで得点上がってしまいました。
> ガンジーの顔であんなことされたら敵わない。
わはははは。
快楽にも抵抗しない主義なんだな。