Con Gas, Sin Hielo

細々と続ける最果てのブログへようこそ。

「(500)日のサマー」

2010年01月24日 02時16分09秒 | 映画(2010)
約(120)日の幸せな日々を。

昨年のレビューは、ヴァージン・アトランティックの機内上映(吹替え版)だったが、今回は満を持して(?)の劇場観賞(字幕版)。

展開が分かっていても、というより分かっているからこその要素が加わって更に楽しめた。

たとえば、何日目にあれが起こったというのを確認しながら見られるなど時系列の整理ができたこと。

初回はあまりのテンポの良さにとりあへづ付いて行った感があったところが、日数が示された瞬間にだいたいの二人の関係が分かるのだ。

IKEAとか「卒業」とかの場面が、どの時間軸に位置していたのかがクリアになって、二人の意識がより確実に伝わってきた。

で結論だが、これは変わらずまたしても「トムが至らなかった」に尽きる。

恋人の関係はイヤだと複数回きちんと言ってるからねー。

「これがカップルじゃなくて何だって言うんだ!」って言われても、「だから言ったのに・・・」とかえって離れるだけ。最強弁護士軍団に訊いてみても同じでしょう(最近あの番組ほとんど法律してないけど)。

ただサマーを責めるべき箇所が一つあった。

それは友人の結婚式に出席するために乗ったサンタバーバラへの列車で再会したとき。

サマーは、トムが未練有り有りなのが分かっていながら、自宅のパーティーに招待してしまった。

あの時点では婚約がまだ決まっていなかったとしても断りは入れないとね。二分割の左画面に流れるトムの妄想の痛々しかったこと。傷つける行為を気分で片付けちゃいかん。

まあ、でもなんだかんだで半年近くトムは幸せな日々を送ったことは事実であって。

きっと甘く切ない想い出という財産に変わるんだよ、そのうち。

少女だったと懐かしく振り向く日があるんだよ(「想い出がいっぱい」)。

(98点)
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4 コメント

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Unknown (mig)
2010-01-24 11:18:42
クラムさん
こんにちは☆二度目コメありがとです、
すごい!98点?
ツボだったんですね。

そうか前回は機内吹替えだったんですね~、だったら上がりますよね

満点じゃないワケはなんでしょう??
わたしはちなみに今年一番のお気に入りは「かいじゅうたちのいるところ」で満点です。
二度目も良くって、好きな映画だと再確認でした~

返信する
満点じゃないわけは (クラム)
2010-01-26 00:51:14
migさん、こんばんは。

満点じゃない訳ですか?
理屈をこねればいろいろ挙げられるんですけど、
単純に言えば、「完璧なものはない」ということに尽きます。
これは世の中のすべてのものに対して思っている、
思想と言っていいかもしれません。100点はないのです。

だから、前回が95点でそれよりいいとなると98点。
事実上の満点と考えていいと思います。
それですら例外中の例外ですけどね。
返信する
クラムさん (mezzotint)
2010-03-05 00:59:15
今晩は☆彡
TB&コメントありがとうございます。
そうですね。男の子の恋愛、ピュアで
可愛いなあなんて思いましたよ。
きっと女性よりずっと純粋なのではないで
しょうか?それにしてもトム君、かなり
舞い上がってしまい、何も見えないって
感じでしたね。結局冷静になってから、
見えないものが見えるようになって
恋に恋していたことに気付いたような?
前置きで語られていたように恋愛映画では
ないというのがよく分かりました(今頃)
それにしてもズ―イのような魅力ある女性
が近くにいることは男性にとっては
ヤバいですよね。
返信する
超ヤバいんです。 (クラム)
2010-03-05 01:48:57
mezzotintさん、こんばんは。

自分で言うのも何なんですが、男の子は純粋なんです。
ロマンチストで傷つきやすかったりするんです。
言い換えれば単純でおバカなんです。

トムの気持ちが痛いほど分かるんです。
職場にあんな女性がいたら仕事になりませんって。
うちの職場、いま幸い不景気なもので若い女性が皆無です。
というより部屋に約30人のうち女性1人ですよ。
いい環境でしょ。
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