日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

ヒーローの食卓

2011-02-25 | リブレリア
事故の生存者の命のタイムリミットは72時間。
NZの地震もまだまだ生存者がいるはずだ。
昨日には日本からの災害救助隊も現地に到着したようで、救助の朗報が届くことを祈る。

こういうときに頼りになる救助隊。
一縷の望みの存在です。
時に自分の命と引き代えにするであろう仕事は誇りと強い意思、強靭な精神と肉体が求められます。

夜を徹して救助活動をしているニュースをきくと、
人の命にかかる仕事は強さと優しさが必要な仕事なのだと感じ入る。
そんななかで思い出すは一枚の写真。

1996年 『Oklahoma City Bombing』 (USA)
ピューリッツァー賞 ニュース速報写真部門
オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件において、消防士に抱かれる1歳の犠牲者の写真
撮影:Charles Porter





写真のコメントを見れば分かるんだけど、
消防士に抱かれる子供は既に亡くなっている。
けれどもこの消防士は硬い手袋を外し自らの手でその小さな犠牲者を優しく抱き上げる。
小さな心遣いといえばそれまでだけど人の命の大切さをハッキリと示した写真。

強さと優しさはこうやって同居していることを知る。
強さが優しさを生み、また逆も。

9.11の時も多くのヒーローが犠牲となりました。
日本でも山岳救助隊のヘリが墜落するという事故も記憶に新しい。

それでいて奇跡の救出を望むのは矛盾と言えるのだろうか?


サンデル教授の正義の話ではないが、立場と利害と理性が絡むから
ただひたすらに心痛めるしかないのだね。

地震のニュース、中東の反政府デモの一報も。

こんな本に出会う。
FIREHOUSE FOOD COOKING WITH SAN FRANCISCO'S FIREFIGHTERS




常にその食事が最後の晩餐になる可能性を持つ消防士達がつくる料理のレシピが紹介されています。
だからといって高級な食材を用いた特別な料理なのではありません。

仲間が仲間の為に腕を奮う料理です。
食べる事は楽しみであり生きるということを実感する本です。

今、こうして呑気に何を食べようかと悩めるのは本当に幸福な事だ。



しみじみ
















































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