日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

箱の中身

2007-01-22 | ギャラリー

朝はぐずぐすの天気だったのにだんだんよい天気になる。

ぴかぴかの青空。
冬の陽だまりは気持ちがいい。そして気分がいい。
こんな日はど~んと出かけたいものです。

ウィークデイなのでそんな事もできず・・・
調子もいまいちなもんで・・・

このところ行きたいところが多くて空回り。
出かけたいような家でゆっくりしてたいような気分。
どっちなんだぁと自分でツッコミたくなります。
またまた備忘録として行きたいところをメモメモ。

新しく六本木に出来た「国立新美術館」


コレクションをもたない美術館。
アートホールとしての機能ということか。
建築にそれほど興味があるわけではないけどあの建物には入ってみたい。
しかし悲しい哉。
花より団子。
芸術よりお食事です。
展覧会云々よりメシですメシ。
はっきりいってすごいです。
40年以上、ミシュランの三ツ星を獲得し続けてポール・ボキューズ 氏のレストランが入る。
フランスのリヨンのお店のほかはなんとここだけ。
しかもランチが1800円。
3ツ星のお味がフランスに行かなくてもしかも1800円で食べれるなんて!!!
これは行かなきゃ!損である。
あのアラン デュカス氏のレストランは銀座の「ベージュTOKYO」。
こちらのお値段は最低でも20000円。
まあコースの内容や店構えも違うから一概にはくらべられないけどさ。

ただ言えることは金額だけ見ると雲泥の差である。
そりゃお金をだせば旨いものは食べられるが、コストパフォーマンスに優れているかはその店の心構え次第である。

サービスや店の雰囲気云々よりコストパフォーマンスがよければ客は満足するのではなかろうか?!
もちろん出された商品と払うお金が見合うかということなんだけどね。
不味い料理には100円すら払いたくないし、かといって最高級の食材をそろえたからといって高くてもね。

世界の都市を見てもこれだけのジャンルの料理をハイレベルで提供できる都市はなかなかない。
レストラン大国 日本をより極めるためにも頑張っていただきたいお店である。

しかし美術館なのに・・・レストランがメインとはね。
これでは美術館が浮かばれない。
TVで誰が言っていたのかわすれちゃったけど、「コレクションのない美術館とはこれいかに!」と云う。
世界には何ヶ月もかけてみないと見きれないような成熟したコレクションをもつ美術館も沢山あるわけです。
その点、日本の美術館ってまだまだ小さくてもっとなんとかしなきゃいけないよね。
新国立美術館では「どこぞの国のナントカ美術館展」というような催しをやるんだろうけど海外で「日本の新国立美術館展」というのは出来ないわけです。
そりゃそうだなんせコレクションを持っていないのだからね。

この大きな新しい美術館をつくるのに多額の費用が投じられているわけだけどそのお金で日本という国の「美術コレクション」を増やす事も出来たはず。

そう考えるとレストラン大国として成熟した食文化をもつ日本はまだまだ脆弱な芸術文化しかもっていないのかもしれません。
日本が世界に誇れる「芸術」は古今東西あるわけだから、箱を作るだけでなく中身の充実にも目を向けて欲しいものです。

箱がどんなに立派でも中身が空では意味がない。
これからの箱の中身に期待します。


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