日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

神降る空

2009-05-09 | リブレリア

昨日、虹を見ました。

あまりに久しぶりで完璧な虹を見てはっとしてしまう。
空を見上げこの瞬間に立ち会えた偶然に幸福感を感じます。

虹や雲の切れ間から日が差し込むのをみるとなんとなく神々しい雰囲気がしてくるから不思議。

やっとダン ブラウンの「天使と悪魔」を読む。


本を読み、虹を見て思うところがありました。

虹という現象を目の前にしてその発生を科学的に説明をする事が出来るか?
知っていればそれだけの事。
知らなければそれは「自然の奇跡」であり「神からの贈り物」になるのかもしれません。
ただ間違いなく言えるのは存在するすべてのものはちゃんと存在の意義を含め説明できるのではないかということ。

人間の理解を超える現象をすべて「超常現象」や奇「跡」そして「神」という言葉で片付けてきた宗教。
ダン ブラウンのこの本を読んで初めて「科学」と「宗教」の微妙な関係を認識しました。


現在でも例えばブッシュ前大統領は神の考えに抵触するという理由からSE細胞の研究に難色を示すという事例があり、オバマ氏は今ある米国の立場として研究の推進を擁護する。
大統領の宗教的決断としてこのニュースが報道される事に驚く。
日本ではきっと「倫理」の問題にはなるけど「神」の問題にはならないかな。

人としてという倫理感ではなく神とどうからむかというのを大前提に考えると科学とは宗教に抵抗するファクターになり都合がよければ神を存在を証明するファクターになりえるのかも。
メンドクサクナイ?
宗教的都合の優先です。
それよりもっと先に見据えるべきことがあるのではないでしょうか?
神秘が明かされた先にある人類に対するメリット、デメリット。

あたし自身は人間の叡智を超える存在もありえると思う。
ただいろいろな意味で考えや行動が制限されるのに違和感を覚えます。

そこに「神」を感じる瞬間があり敬虔な気持ちを持つことができる貴重な時間が「経験値」として大切なのだと思う。
気づき、感謝、という気持ちを新たにするものが宗教なのだと思っていたいのですよ。

15日から映画が公開されます。
ダヴィンチ・コードに引続き楽しみの予感。
ただ本よりかなり端折ったものになりそうな予感も。
宗教の話はタブーとされがちだけど秀逸な小説をきっかけに自分の中でちゃんと消化しておく事も大切なように感じます。
小説はホントに面白いですから!

そして、後は難しい事抜きで思いっきり映画に没頭すると・・・。
この切り替えも多分、大切。

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