日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

究極のダイエットのノウハウあります。

2018-12-10 | リブレリア
相変わらずどうしようもないものを食べている。
飽食の時代と叫ばれながら、栄養失調やこ食(個食、孤食)など食にまつわるネガティブな話題は多い。
もちろんあたしもご多分にもれず貧相な食事で朝は適当、昼はパソコンをみながら何かをつまむ程度、その反動に夜は頑張った一日のご褒美と称して自分の好きなものを食べる日々。 


いいね!不健康。 いいね!高カロリー。
目先目下の誘惑に負けて栄養学的な食べ合わせなんてなにそれ?
 自分の体は自分の口から採ったものででしか養えない道理に無駄な抵抗を試みる。
究極のイメージトレーニングとばかりにおいしそうな食事を求めてネットサーフィン。意識高い人の結果をみて妄想。時間と手間さらには金をかけきれる人はいつだって向こう側の人。
だからこそ健康食品のCMがこんなにあふれるわけで、せめてもの罪滅ぼしのように青汁やサプリに手を出すのだろう。
それでも老いはTVで特集される健康によい食品にバズり、若きはインスタ映えする食べ物に踊る。
皆んな食べることに付加価値を求めて必死だ。
それでいて体重増加防止もしなきゃいけないのだから、「食べる」にまつわる問題はジレンマが深い。
食べるという行為は人間として切り捨てることはできないからこそ身体と精神の両方の充足が重要といえる。
 


食事が貧相になればなるほど、身も飢えるし、心も飢える
 心の場合は飢えるというより荒むといったほうがよいかもしれないけど。
だからこそせめても読書ならぬ「読食」。
お手軽サプリのように荒んだ精神に本を一冊。 
そしてスゴイことに、いま流行りのロカボならぬノンカボも実践できるというわけ。
究極の0kカロリーであり、(誘惑にまけなければ)ダイエットにもなる「読食」。
本で味わう美味しい食事、精神で味わうハイカロリー。霞。

0kカロリーながら美味しく味わうのにうってつけなのはdancyu の人気連載が一冊になった「私的読食録」。






まさに食を読みこなすための案内書。
食という切り口でまだ出会っていない名著に出会うきっかけとなるし、美味しいものと本を愛でる文筆家の巧みな文章も味わえるという趣向。
唐突にポテトサラダが食べたくなっちゃうし、夜中に蕎麦湯が飲みたくなるし、
電車の中で至急、削り氷あまづら入れて、あたらしき金鋺(かなまり)に入れたるものを欲す。
dancyu の紙面で前月の内容を忘れたころに読むより、次々とコース料理のようにくりだされる美味しい文章は読みごたえがあってそれだけでくちくなる幸福。
食べ応えのある美味しい文章というのに出会った満足感は、食後の満ち足りた幸福感にも似て、荒んだ精神へ直球で届く、味わいをそのままに。

レシピ本を買いまくって、視覚で食事をする方法も、視覚&思考で足りない栄養素を補充する方法も、どうよ究極のダイエット法であり至高の0kカロリーの宴。  
テレビで究極のダイエット法ですとか紹介してもらったら、効果抜群でどんな人も(誘惑に負けなければ)間違いなくやせるし、本屋もウハウハじゃない。
 
 
 
「読食」のハウツーを上梓して印税
本屋からのマージン
「読食ダイエット」のカリスマとしての営業
健康寄与への健保組合からの功労金 などなど


いま、読食ダイエットの元祖として儲かる気しかしない 。



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