日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

再びのタイ時記

2017-08-19 | Weblog
タイ時記から、早5年がたっている。
(過去ログ→タイ時記)
ついこないだのようでいて、ずいぶん昔な気もするし、時間の流れと記憶が連動してなくて不思議な気持ち。
絶対、また行こうと思っていたタイへ再び。

見ること聞くことがすべて新鮮だった5年前とは違って、バンコクは都市化してより親しみやすく、見慣れたものになっていた。
海外旅行というより、新宿や豊洲に買い物に行く?みたいな気安さ。
そんな気がするのは露店、物乞い、ずらりと並んだ客待ちのトゥクトゥク、道端で当たり前のように存在していたバンコクらしさが消しゴムで消されて、交差点は交差点として、歩道は歩道はとしてまっとうに機能していたからにほかならない。
歩道はリビングで、寝室でもあり、交差点は食事処であったバンコク。
経済の豊かさと引き換えに、猥雑な部分がなくなっていくことが都市の成長だといわれてしまえばそれまでだけど、その都市の人熱れがバンコクの魅力だと思うから少し寂しい。
テロ前にはあったエラワン祠を取り囲むようにあった露店も横断歩道まではみだしていた供物の象もいない。
目の前の光景に記憶のレイヤーを重ねればもっともっとザワザワと街が動き出す。





それでも、えんぴつでぐりぐりとぬりつぶしたような電線も健在で、埃っぽい路地もそこにわだかまる生活感もいたるところで顔を覗かせる。





じっとりと重く、甘いこの空気を私は愛す。
再びのタイ時記はじめます。


コメント
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