日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

命がけで着飾る覚悟

2014-03-22 | Weblog
あるブランドのRunway Showを見る貴重な機会があって行ってきた。






初 Runway Show!
無数の観客とカメラの視線の先には、秋冬の最新ルック。
暗転した会場に、響く音楽の中、
スポットライトに照らされたランウェイに一人、一人と次々滑るように
モデルが吐き出され、それはそれは熱い熱視線が注がれるのだった。
ありえなほどの、シビアさと歓迎をもって注がれる視線とカメラのレンズ。
きらびやかな世界の容赦ないまでのジャッジの目線。
見るべきところは、もちろんモデルが纏うデザイナーの世界なのだが・・・


初Runway showの傍観者としては
フロントロウに座るあの人や
一瞬を逃すまいと張りつめた空気のカメラマンの群とか
なんとも個性的な格好をした居並ぶ観客にも目をとられ、きょろきょろしすぎで
目を回したまま、デザイナーやスタッフが費やした莫大の時間の結晶は
瞬く間に通り過ぎSHOWは拍手に包まれて終了した。



しかし、ファッションに興味ある人しか集まっていないという集合体というのは
すごいことになるのだな。

どこで売っているんだ?という衣装のような装いを平然と着こなす人。
どこにでもあるような服を着ているのに何故か視線をひきつける人。
頑張って一張羅を着こんだ人々。
それを狙うカメラマン。


さて、おしゃれというものはどういうことなのか・・・。
何をもってセンスのいい人というのか・・・。
皆がそれぞれ命がけで着飾っているような気がして、その気負いの渦が色つきで見えるような気がしてはたと考え込む。

最新のルックを着ることではない
高価なものを羽織ることでもない
一張羅を纏うだけでは足りず
派手にすればいいという訳でもない。
個性的というのは褒め言葉であって褒め言葉にはならず。
見目麗しい人はやはり得だけど、それが即、おしゃれに直結することもない。
では、おしゃれな人とは



『悠々と我が世界を纏うこと』



これがあたしがたどり着いた結論なんである。
は~あ、ファッションとはかくも奥深きものか。
たかが30分程度の時間にこんな体力が奪われるものとはつゆ知らず。
着たい服が1枚あるかも程度の期待をもって見るものじゃあないのだね、Runway showは!







コメント
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