日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

知の巨人の本棚

2013-12-08 | リブレリア
床から高い天井まで広がる大書架

圧巻の本棚





見上げても、見渡しても書物が重なり
知の巨人の頭の中にいるようで感慨深い
整然と静かにそれでいて圧倒的な存在感と有無を言わさぬ説得力をもつこの書架は
司馬遼太郎の筆致のそれと同じだ。

司馬遼太郎記念館へ行った。





司馬遼太郎の著作はあたしにとってはいつでも硬質で
理路整然としすぎているからなかなか自分から手に取る機会がなかったのだけど
あの大書架をみて納得した。
徹底的に調べ上げ、言葉を尽くしえがかれた世界は日本人のなんたるかをあぶり出し、
それでいてコスモポリタンとしての広量さや人間の寛容さを描いていいたのだと思ったのだ。
合理的で具体的、一点の信念を持ち歴史を紐解く作家 司馬遼太郎。

司馬遼太郎のスケールの大きさを表現しきったあの大書架。
これをつくった安藤忠雄のすごさも堪能できる司馬遼太郎記念館。
本の海に溺れ、本に埋もれるような感覚なんて、そう味わえるものではなく、
ましてや知の巨人の本棚なんてそうそう覗けるものではない。
飽くことなく、倦むことなく大書架を眺め最後に本を一冊、買った。


知の巨人の知の片鱗、単行本一冊。

  


コメント
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