昨日の告白の通り、本を読む暇も気力もない日々。
そんな中、頑張って読んだのが「ジュリー&ジュリア」
映画の原作本を読んでみました。
内容はアメリカの有名な料理研究家であるジュリア チャイルド。
その彼女のフレンチ料理のレシピ本は大ベストセラーとなります。
その50年後、ただのOL ジュリー パウエルはジュリアの524のレシピを
356日で作る目標をたてます。
その顛末、紆余曲折をブログにアップしていきます。
ただのOLがいつしか人気のブロガーに・・・。
個人的にも料理本マニアであるあたしにはとても興味がそそられます。
映画を待ちきれずに本を読んだのだけど、これが辛かった。
何がツライかってそれはね、「訳」。
まるでなだぎ武と友近の「ディラン&キャサリン」のよう。
翻訳本にある独特の文体とまどろっこしい日本語。
読みにくいったらありゃしない。
固有名詞もそうだけど文化が違うと生活様式もちがうから調理器具一つをとっても訳すのは本当に難しい事だと思う。
ニューヨークの雰囲気はよく伝わりますけどね。
それがいいかと言われれば・・・・人による。
内容は面白かったので映画に期待することとします。
それにしてもいくら家庭でつくれるようなフレンチの料理本といっても
本当に大変なレシピの数々。
生きたロブスターに苦労をしたり、たかがタルタルソースに苦しめられたり。
挙句の果てにはセルヴェル・オ・ブール・ノワール、脳のバターソース和えをも作るはめになる。
ぎゃ~ちょっとムリ。
50年前のアメリカではこれが家庭料理だというのか?
ちなみに今、あたしの目の前にあるのは
辻調 中国料理主任教授 吉岡勝美著 「スチーム中華」
ぱらぱらと本をめくる分にはなんとかなるような気がするが、
作り始めるとそんなことないんだよな。
料理って手際とセンスとコツが求められます。
どんなスーパーシェフのレシピでも文字から同じものを作り出すのは至難の業。
料理って本当に奥が深いです。
そしてやっぱり「翻訳」するっていうのも奥が深いね。
言葉だけではなく生活、そして文化を伝えなきゃいけないのだから。
文字から何を読み取るのか、
小説にしてもレシピにしても結局はこちらの読解力の問題なのだね。