このところどどっと本を読んでおります。
なんだか頭が回らなくて、ブログの更新が滞っておりますが・・・。
不思議なもので言葉を発散する時期と溜め込む時期というものがあるようだ。
自ずからの主義主張や疑問、感想、願望がつらつらと言葉として湧き出てくる時もあれば全く枯れてしまう事も。
ただ、決して考えていないわけではないのだ。
多分、引っ掛かってくる情報量はそれほど変わらない。
自分の言葉のフィルターに通らないのだけなのだ。
原因はフィルターの目詰まりか、圧倒的にこなれていないから質量的に通らないだけなのか。
いずれにせよ脳が回転していない事は確かである。
寝ても寝ても寝たりない。
眠くってね。
あんなに寝ているはずなのに・・・もしかして現実逃避の狸寝入りか!
思考を停止している時には考えずに没頭して物語の世界へ。
コナン・ドイルの名作「シャーロック ホームズ」
山本一力の「あかね空」
ついでミステリーの王道 アガサ・クリスティーの「カーテン」
リリー フランキー「ボロボロになった人へ」
山田詠美 「風味絶佳」
なんだか共通点がぼぼ無いセレクトです。
どれも面白かったのですが、
やはり「シャーロック ホームズ」は面白い。
コナン君が憧れるのもうなずけます。
灰色の脳細胞が活発に動けばホームズに灰色の脳細胞が寝てしまえばアタクシになるわけです。
エライ違いだな。おい。
そうそうそれから、タイトルに惹かれて読み始めた「 チョコレート アンダーグラウンド」。
Amazon: チョコレートアンダーグランド
これが、意外とヒットしました。
あらすじの紹介より
舞台はイギリス。
選挙で勝利をおさめた「健全健康党」はなんとチョコレート禁止法を発令した!
国中から甘いものが処分されていく。
そんなおかしな法律に戦いを臨むことにしたハントリーとスマッジャーは、チョコレートを密造し、「地下チョコバー」を始める事にした。
かるーく読み始めたんだけど、ちょっとコワクなりました。
まるで今の「日本」の縮図のようで。
「チョコレート禁止令」なんて常識的に考えれば馬鹿げているけど、法治国家であるかぎり、法律で決められてしまえばチョコレートも「銃」や「麻薬」と同じ取締りの対象になってしまうのだ。
登場人物たちもそんな事はわかっているのだけど、多くの人が投票した「健全健康党」が決めた法律なんだから仕方がない。
物語の言葉を借りるとこうだ。
「健全健康党は少しばかり世界の秩序を正し、世界を住みやすくするだけだと思ったからだ。」
そう安易な気持ちで決めた国民の代表の暴走。
そして、「どっちの党も同じようなもんだ。 どうしようもない」と言った人も同じ事。
だが、おそらく、同じではなかったのだ。
福田首相が辞任して自民党の総裁選=総理大臣選びも本格化。
アメリカでは大統領選の真っ最中。
先日、六本木に遊びに行ったらオバマ氏 Tシャツを着ている人をみかける。
福田首相Tシャツなんてありえないよな・・・。
ニュースをみていると米国と日本の政治の関心の高さの違いをまざまざと感じます。
総裁選もたんなるニュースではなく関心をはらうべきトピックということを改めて感じました。
この「チョコレート アンダーグラウンド」を読むと仮想の世界の滑稽さが実世界の恐怖にみえてくるから恐ろしい。
ついでにものすごくチョコレートが食べたくなります。
政治に興味が全く無く、チョコレート好きにオススメのお話。
チョコレート禁止令がひかれないようにあたしたちももっと関心をもって政治のニュースをみなくてはいけないのですね。