棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

松本市美術館-岩淵四季写真展

2009-09-19 08:50:00 | 山郷の暮し
           
岩淵四季想像可視世界 「天と地と太陽」創作写真展   松本市美術館 9-25/26/27
絵でもなく、版画でもない。写真であって写真でもない、アンフェアーな写真展をご覧ください。
作品-ラマ教壁画は1980年代にヒマラヤに残るラマ教旧派の廃寺の壁画取材をしたもの。
風雪ですでに多くが崩壊したり、崩壊寸前のものばかりでした。
今日その多くが、残念ながら私の記録写真に残っているのみと成っております。
この写真は、他の壁画・仏画を参考にしデジタル処理によって復元を試みたものです。
同時開催-松本市美術館企画「絵画と写真の交差-印象派誕生の軌跡」 -日本山岳写真協会写真展

90-珍訳源氏-隠し子のこと

2009-09-19 08:36:21 | 物語・絵本・童話
20歳になった姫の美しさはまばゆいばかりで、肥後の国(熊本県)で権勢のある武士が、猛烈ニアタックしてきた。
「田舎武士だとてバカにされるな。后様にも負けないくらいの暮らしをお約束します」と、いかにも田舎大臣が言いそうなことではないでしょうか。
断るに断りきれぬ際まで追い詰められ、乳母とその娘・兵部の君は、姫と共に家族を棄て、4月に早船で一気に淀川まで逃げてきたのだった。

乳母殿は、京にきても頼れる方もおらず、かといって私(光源氏の義兄--この珍訳源氏の主人公です)のところに出向いても簡単には信用しまいと思った
姫君一人のために家族を棄ててまで、尽くす必要があったのか不安にかられたのです。
真にもっともなことで、これらの事々は後から知ったことなのです。
話は余談ですが、平安時代は瀬戸内海の海洋交通がかなり発達をしていましたが、海賊も多かった。一時はその勢力が朝廷を脅かすほどにまでなったのです。

松本市美術館-岩淵四季写真展

2009-09-18 10:13:03 | 山郷の暮し
      

          ヒマラヤ--ヤクの放牧地・カルカ

岩淵四季想像可視世界 「天と地と太陽」創作写真展   松本市美術館 9-25/26/27
絵でもなく、版画でもない。写真であって写真でもない、アンフェアーな写真展をご覧ください。
同時開催-松本市美術館企画「絵画と写真の交差-印象派誕生の軌跡」 -日本山岳写真協会写真展


89-珍訳源氏

2009-09-18 10:07:01 | 物語・絵本・童話
私の愛した姫君(夕顔)の乳母は、仕えた姫(夕顔のこと)が亡くなったのも知らずに主人の子(私の子供)を養育していた。
その地はなんと、乳母の夫が九州大宰府に赴任なるので、4歳になられた姫子をつれていったのだった。
私がいくら探してもわからなかったわけだ。
姫が10歳もなるとそれは美しい女になり、嫁にほしいという話は山ほどだったが乳母はことわりつづけたのだった。
なんともややっこしい説明になってしまいましたが、当人の私が知らなかったことです。
私の実子であるこの姫と光源氏殿とが関係してくるので、くどくお話を致しました。

松本市美術館-岩淵四季写真展

2009-09-17 08:32:40 | 山郷の暮し
  

  赤面するダリ                片肺

岩淵四季想像可視世界 「天と地と太陽」創作写真展   松本市美術館 9-25/26/27
絵でもなく、版画でもない。写真であって写真でもない、アンフェアーな写真展をご覧ください。
同時開催-松本市美術館企画「絵画と写真の交差-印象派誕生の軌跡」     -日本山岳写真協会写真展

88-珍訳源氏-消えた愛しき姫

2009-09-17 08:21:04 | 物語・絵本・童話
我が子と共に、忽然といなくなってしまった姫は、私の妻の呪いはきえておらず、私との間の姫子を残して別れてまもなく急逝していたのだった。
そんなことをまったく知らなかった私は、妻の嫉妬の目を逃れながら、密かに行方を探っていたが、わからないまま10数年たっていた。
ところが、我が姫子は母親以上の美しい姫君となられて、10数年後にあろうことか源氏殿の庇護を受けることになったのだった。このいきさつは・・・。

松本美術館-岩淵四季写真展

2009-09-16 09:37:34 | 山郷の暮し
       

岩淵四季想像可視世界 「天と地と太陽」創作写真展   松本市美術館 9-25/26/27

絵でもなく、版画でもない。写真であって写真でもない、アンフェアーな写真展をご覧ください。

作品は絵画か写真か、この浮遊する境界を創作意図として、撮影段階からデジタル処理まで、全ての工程を独学で試行錯誤して三年、わたくしなりに想像可視世界を集約する段階となりました。

87-珍訳源氏-思い出すのは

2009-09-16 09:00:17 | 物語・絵本・童話
        

源氏殿は最高位の左大臣で、私も次の右大将の位。
源氏殿ほどではないが、それなりの栄華をむそぼっていたが、私も40歳ちかい。若い頃のように、あちこちの姫と渡りをつけるようなことはなくなった。
多くの姫と親しくなってきたが、私たち二人が偶然にもフット思い出すのは、雨降る夜勤のときにお話をした、夕顔のひめのことだった。
といっても、その姫のことに触れることはまったくなかったのだが・・・。
我妻の嫉妬にあい、こつぜんと私の子とともに身をかくして、行方知らずだった。

86-珍訳源氏-新春の祝い

2009-09-15 09:01:17 | 物語・絵本・童話
    
昨秋完成した六条院に、はじめての新春がめぐってきました。
源氏殿はまさに絶頂期。春夏秋冬と四季の趣を意図とした広大な邸宅には、正妻紫の上をはじめ、愛してきた女たちを住まわせた。
新年の晴れやかさは、後宮をしのいでいたともうわさをされた。
なにせ、遊びつくした源氏殿の趣向は、宮中のようなか固ぐるしさはなく、訪れる人々も、こころから楽しむことが出来た。

源氏殿も女君たちに年賀にまわろうと、化粧をしなおし、まずは正妻である紫の上にいった。
次は、明石の姫君の部屋 に行き、花散里のきみ。玉かずら・もろもろと源氏殿も大変なことです。
新年行事が一段落してから、すこし各下の東の院へ行くと、赤鼻の末摘花・いまわは尼となった空蝉
源氏は女たらしであるが、あとあとの面倒をみている。そこがいい

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本