棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

4-共同作業--シナグラ地籍

2012-11-30 08:23:33 | 山郷の暮し
薄曇りの朝ですが寒くはありません。

私の住む「シナグラ--稲倉」は、地名や気温が低いからして松本藩時代は「米倉」があったのかと思っていたが、まったくちがった。
ある郷土史家はシナクラ→シイナ(実りきらない米)からではないかと・・。全国にも同じ地名は多い。
あまりにも露骨な漢字であるため、一時期はお雛様の雛倉と明記した時代もあったとか。
これは確認していませんが・・。

耕作地も少なく、土地もやせていたので松本藩当時でも保護策があったようです。
其の代表例が、上の集落は土地も広く農業も盛んであったが、どうしてもこのシナ倉を通らないと城下にいけない。
それをいいことに、通行料を取ったらしい。藩も見て見ぬふりがあったとか・・・。
いまだに上部とは折り合いが悪く、姻戚関係はまったくないと聞いた。

そして、農業にとってなくてはならない水。
女鳥羽川から用水の取り入れ口がある。水騒動は各地であったことで、ご多分に漏れずこの地でも小競り合いが。
集落全体で小銭をせびったのであろう・・・。

3-共同作業・・花の谷とは

2012-11-29 08:40:12 | 山郷の暮し
今朝は茜色の綿雲がポコポコと浮かんでいる、暖かな朝(とわいっても3度くらいだが)でした。
世界の天気によれば、ヨーロッパは強烈な寒気が流れ込んでいるようですね。
北海道ではどうなんでしょう・・。

害獣除けの網張り共同作業の話がいつものごとく横道にそれていきますが、私がこの地に住んでからほぼ25年。
私と同年の、一杯仲間が世話をしてくれたところで、彼はこの地代々の一族でまーー力を持った家柄だ。
当初、世話をしてくれた家は本棟造の立派な屋敷であったが、集落の真ん中でなんとなく小うるさそうなので断った。
いまのボロ農家は集落のはずれで、他家との干渉も極めて少ない。まさに望んでいた家で、好き勝手にできる所である。
なぜ「村八分」的なところを望んでいたかというと「あそこはエライ処だよ」と街中の友から忠告を受けた。、
確かにこの地の歴史的背景はセコイところあり、松本城築城から始まっているのが面白い。
「花の谷」と私が勝手に呼んでいるが、この周辺になると山が迫り耕作地は他所と比べ狭い。
大きな家は養蚕業が盛んであっったなごりであるが、古くとも明治末期ころである。
我が家もそうであるが、正直貧乏農家の造りで、谷を抜けた集落に残るような江戸末期の立派な家構えはない。
この地と言っていましたが「シナ倉・・稲倉」と言う地籍で、なんとなく興味がわいたのです。
松本城周辺の気温よりも2度ほど低くいが、割合災害も少ない。
写真は他に幅も広がった上部の集落・・国道254 松本市内に流れる女鳥羽川

霜柱

2012-11-28 09:11:05 | 山郷の暮し
今朝は冷えました。
先日の雨でぐちゃぐちゃになった散歩道は、5センチほどの立派な霜柱道になっている。
歩むとグザッグザッと崩れ、なんとなく心地よい。子供こころが蘇りグザッグザッと。

朝日を透かして霜降りの枯れ地を見れば、首を動かすたびに金剛石のきらめき。
「これを写真に撮るのは難しいだろうなーー」と思いつつ、カメラを持っていなかったのがおしまれる。
というのも、霜降り景色はこれから毎朝おきるであろうが、朝日の当たる角度によって輝きがまるっきり違う。
写真家のように十二分に計算し、シャッターチャンスを待つという根気と根性があれば別だが・・・。
冬の夜を飾る電飾もいいが、朝のこの輝きは絶景だと首振りつつ楽しんだ。
「共同作業」は次回  写真は昨年の25日

2-共同作業--村社会

2012-11-27 08:56:27 | 山郷の暮し
昨日は一日中小雨が降り続き、ワンチャンも私も退屈な日だった。
今朝は水溜りにサランラップのような氷が光っている。
全国の天気予報に雪だるまマークがポツンポツンと表示されだし、いよいよ冬になってしまったかと・・。

さて、昨日に続き害獣除け網張り作業
どうも私は3班のようであるが「ワタシャどなたと??、誰が誰だかわかりわしない」
たぶん間抜け面でいた私に「岩淵さんはオタクの上の所だワイ」と顔見知りのオッチャンが。

班別にまずは部材運びから始まる。
軽トラの出番の後は斜面にかつぎ上げる。20K以上あり、何度も繰り返すのは結構きつかった。
そのうちに農業用の運搬車が運び込まれ、大活躍であるが最終は人の力だ。
この害獣除けの工事費は、市の農政関係らしい。ただし人件費は補助されないので、地域住民の奉仕作業となっているらしい。
この工事は地域の申請によってなされているので、我が地域の上の集落は工事が始まっていない。
地権者との絡みがあり、なかなかすんなりと進んでいないようだ。
私の住む集落の工事範囲はUP-DOWN 8Kmで、毎日の散歩コースと重なっている。
鹿・いのしし・熊さんたちにとってほんの少しの距離と思へ、回り込んで侵入することまちがいないであろう。
「XCZXVも一緒にやらなきゃー何にもならねーよ。あいつらはいつもそうだんネ」
と、聞きもしないのにすすけたオッチャンが、いやみな言い方をする。
それから・・ぽつりポツリとでてきたのが、鼻ッタレ時代からの積年の恨み言のような人間関係だった。
写真は我が集落です

共同作業-1-シカトウもできず

2012-11-26 08:45:35 | 山郷の暮し
今朝は小雨降る薄くらい始まりですが、寒くはありません。

日曜祭日、我が頭上の山は大賑わい。それも人声ばかりではなく、けたたましい杭打つ金属音が響き渡る。
先日も投稿しましたが害獣対策(主に日本鹿・いのしし・たまには熊)の網張り工事が始まったのです。
前回は網張りコースの下草刈りや木々の伐採で集落の義務として一日参加。急斜面の作業でアンヨがガクガクになってしまった。

「網張り工事はもっとエライことだろう。できることならシカトウしたいなーー」と正直おもったが、頭の上での騒ぎではシカトウはできない。
集落住民とは村八分のようなお付き合いで済ましているが、それでも一日は奉仕しなくてはならず、朝8時半には集合場所へ。
30人ほどオッサマ連が集まっていたが、2-3人のほかは始めてみる人ばかり。
私を見た相手も「どちら様ダイ」と。
村八分生活でも変なやつがいると、名前だけは通っているようだ。

ぽつぽつと若い人もやってくる。おそらく、トーチャン・カーチャンに懇願されての参加だろう。
彼らも次世代組で、やけに張り切っているオッチャン連を白々とみている。
部会長とやらが要領の悪い挨拶をし、施工説明をしたがサッパリわからん。
わかった事は、小生は万事ヒカエメに行動することだと・・・(賢者の知恵?)。

素人判断 

2012-11-24 08:42:11 | 山郷の暮し
2週間まえほどから左手の指に痛かゆい発疹ができ、少しずつ広がってゆく。
市販の塗り薬をつけてもピリッとするだけで治りそうもない。
もしかして内臓からくるものかな??と多少気になりだした。
医師に相談すると「もし内臓からだとすると全身に発疹がでるものです。なにか外的なものでしょう」と。
そおか!!そおいえば散歩時に寒くなったので、安い「ゴム手袋」を着用したころと重なる。

手袋を変えてから3日めになるが、痛かゆさは止まり発疹も治りつつある。
ウーーむ、内心藪医者だと思っていたが、プロだよなーーと反省しております。

11-19

2012-11-21 08:03:52 | 山郷の暮し
日に日に最低気温は更新していきます。
朝一の散歩も、ワンチャンたちが喜ぶほど私のほうは気が乗りません。
冬に向かって体の方が完全に対応し切れていない今が要注意です。
ブログのほうは少しご無沙汰をしていますが、体調は良好。
製作に気がはいっており、投稿は面倒なのでストップ。 そんな気分なのでごんす。

衆議院選挙の年末 

2012-11-17 08:45:04 | 山郷の暮し
やっと解散か・・というおもいと、年の暮れにバタバタと・・。
雲散霧消の「小沢チルドレン」の見出しが目立つ。
正直、私も民主党に期待をした一人で、不手際で不安定な政局に、いま少し寛容に見守ろうとブログ書いたこともあった。
しかし・・・。

政治家のコメントを読めば、スケールの小さな身の保全・己の食い扶持確保 のための努力としか読めない。
「脱官僚」を唱えながら、官僚製作の答弁を読み上げている先生達。
大臣の権限を用いた結果が「ゴメンナサイ」
今度の選挙こそ政党混戦でわけがわからないが、低迷する日本がどうなるか
私たちは危機感を持って、大一番の選挙になるだろう。

コン冬一番の冷え込み

2012-11-15 09:54:53 | 山郷の暮し
コン冬一番の冷え込み と気象庁が言う。そお・・もう冬なのです。
昨日はヒェーーと身をちちめてしまった風がときおり吹くと、ガサガサと激しく葉を落とす。
アルプス方面は黒雲が渦巻き、冬の大荒れであろう。

そして今朝は薄日ながら暖かな光が射す散歩道は、しっとりと湿った落ち葉が敷き詰められている。
桑の葉もいっぺんに落ち、淡い緑色から鮮やかな黄色が見事だ。
赤色の発色は今ひとつだが、やはり楓の紅葉はひときわである。
今朝は、賢犬サクラに脱走されてしまい、ちびのハナは「放してーー」とダダをこねていますが、時々心配になるのかサクラがやってきます。
ただし、捕まえるのは難しい。

行きはよいよい帰りは怖い

2012-11-13 08:09:10 | 山郷の暮し
高速道路で一気に行った中津川市。気まぐれで入ったラジウム温泉になんとも奇妙な感じを受けたが、内臓にはいい湯かもしれない。
今年の紅葉は信州も含めあまりよくない。すでに唐松が黄金色になっているのに、赤系の色づきが今ひとつである。
帰りはのんびりと木曾谷を巡って帰る予定だったが、車の調子がいまひとつ。
友の20万キロ以上も乗っている車はエンジンはすこぶる調子がいいのだが、それだけに他の部品がいけない。
「またクラッチが滑り出した」と・・。「またとは以前にもあったのか??」
「高速道で少し負担が大きかったかなーー。まーーだましだまし・・・」
とはいかなく、とうとう焦げたにおいが充満し、あげくはいくらふかしても進まない。ようやく無人のガソリンスタンドに入れると、後続の車がドーーーと流れていった。
JAFにSOS。
魔の木曾街道(19号)を牽引されサービスセンターへ。そして、久しぶりに電車に乗って松本へ。
寒かったが時間はたっぷりあるので、あいさつ回りでもしようと焼き鳥屋めぐり。
松本市内から我が家までは、めったに利用をしないタクシーで帰宅。
あいも変わらず自堕落な一日になり、アルコール気が抜けた昨日友は私の車で帰宅した。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本